Top浮世絵文献資料館名所編
 
名所編 【は】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔名所編〕大田南畝関係
【羽田】(はねだ)※◯は欠字、◎は表示不能文字
詞書・詩歌出典巻・頁年月日
「羽田眺望 海濶沙明引玉川 恍疑神女舞翩蹮 長風乍破于層浪 五両軽飛一羽田」玉川余波②111文化5年
1808/12/17
「二月二日川崎宿にて奉公人出がわり日、われも又羽田村にやどりをうつさんとす
 われもまたけふ出がはりのあさつきの鱠にあへん羽田蛤」
〈宿舎は羽田村名主・鈴木弥五右衛門宅〉
玉川余波②126文化6年
1809/02/02
「初午の日、羽田猟師町稲荷社奉納のうた いのる事何かいなりの山のさち海の幸をも守らしめ給へ」
「又ざれうた
 とりたての魚もはねだの午まつり波の鼓に芦の葉の笛  神徳をあふぎが浜に舞はやせおどりはね田の村の里の子」
玉川余波②126文化6年
1809/02/04
「春日、扇浜漁村に次(ヤド)る【羽田扇浜と名づく】
 春風澹々扇微和 籬畔軽帆下玉河 百代光陰皆客舎 清閑如此亦無多」
「又 花紅樹緑一漁村 潮去潮来岸有痕 晩欲傾壷魚未得 閑庭立尽到黄昏
 浦風に若木のさくらさきそめて旅ねをすまの心地こそすれ   いさり火の影か苫屋のともしかも夕くれなゐのうす花ざく」
玉川余波②139文化6年
1809/03/07
「羽田春遊
 天女洲前海一涯 褰裳濡足歩泥沙 総山翠破帆千幅 袖浦芳篭樹万家 楽比浴沂吾与点 心随修禊思無邪
 幸逢三月春潮退 籃有蛤蜊盤有蝦」
「羽田の農夫、荒を開いて海上の十州を望むと聞き、賦して贈る
 飄然逸興似滄洲 一羽田開望十州 疇昔玉河行役地 回思神女弄珠遊」
南畝集20
漢詩番号4523
⑤497文政3年
1820/02/