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   名物編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔名物編〕   大田南畝関係
     (動物・植物・食物・器物・鉱物等)
  【よ】※◯は欠字、◎は表示不能文字
名物詞書・詩歌出典巻・頁年月日
よみがな
読み仮名
「北閭南瓦の末までも山東・曲亭の風行はれて、あられぬ文字に仮名をふる事とはなりぬ
 蓬莱仙はまだ是当と思ひしが松をいろそふ仙をしまだい
やがて大人と書てうまとよみ、難有とかきてくそくらへともよむべし。これは市村座顔みせの名題、松(イロソユル)二題源氏」、中村座の名題、御贔屓恩賀ノ仙(シマダイ)といへばなり」
をみなへし②36文化5年
1808/11/
ようきょく
謡曲
「壬午のとしさつき九日、土性水性の人有卦に入とて、謡曲のふの字の上にあるを七ッゑらびて扇にゑがきて歌よみてよとこふ。その中に、
 伏見の翁 蘭奢待ありとやきくの花もちて寺のたつまで伏見の翁
 藤戸   宇治川のふちせのふかいあさいをばふゝふふつふつ人にかたる
 富士太鼓 ふじ浅間烟くらべん今までの五年の無卦に七年の有卦
 船橋   駒とめて水かふ事はまづよしにせいの詞の雪の夕ぐれ
 船弁慶  弁慶がいが栗あたま知盛が烏帽子に勝てあとはしら浪」
をみなへし②48文政5年
1822/05/09
ようきゅう
楊弓
「甲子の日、楊弓の続穴をゐたる人のもとめに応じて
 ぞくけつは大穴むちの穴たうときのえ子の日にあたる楊弓」 〈六月甲子は四日〉
巴人集②411天明3年
1783/06/04?
ようじみせ
楊枝店 (浅草)
「楊枝鄽の詞  矢大臣門浅草の浜(ホトリ) 数珠(スチウ)の寒木自ら春を生ず
 晩来豆散じて鳩雪の如し 飛んで本堂に入つて人を恐れず

 矢大臣門は浅草寺の東門をいふ。かん木は楊江戸なり「柳樽」やうじみせぜんたいむりな鳥をおひ」
通詩選諺解①498天明7年
1787/01/
よしわらさいけん
吉原細見
 吉原細見 (別資料)
よしわらとうろう
吉原灯籠
「吉原の灯籠を見侍りて
 玳瑁の櫛のはをひく見物は灯籠鬢の中の町かな
 例年のきかくはづさぬ灯篭になき玉菊が名はかくれなし」
巴人集②412天明3年
1783/07/15
「壬午のとし新吉原灯籠の時、揚屋町に子供芝居あり。狂言は累予右衛門・しづか・狐忠信なり
 灯篭に子供芝居をかさね/\はつねのつゞみうち揚屋町」
をみなへし②48文政5年
1822/07/15
よぶこどり
呼子鳥
「喚子鳥 三鳥の伝授のすみし目出たさはおぼつかなくともなきよぶこ鳥」めでた百首夷歌①73天明3年刊
1783/01/