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交遊編 【そ】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔交遊編〕大田南畝関係
【送別】(そうべつ) ※◯は欠字、◎は表示不能文字
詞書・詩歌出典巻・頁年月日
「人の江州に遊ぶを送る
 爾尋孤嶼向江中 十二楼台碧水通 絶壁纔開竜女窟 扁舟応熟鯉魚風 天台霞色名山近 志賀煙波陳跡空
 無限琵琶湖上望 白雲飛処落冥鴻」
牛門四友集⑥8明和4年刊
1767/
「人の信中に還るを送る
 信中帰路険 万里入崚嶒 関塞天涯尽 郡城雲裏登 馬寒衝積雪 狐聴度層氷 好去鵞湖近 扁舟興可乗」
牛門四友集⑥8明和4年刊
1767/
「秋夜、友人を送る
 遊人事四方 相送餞離堂 対酒金花発 当歌錦瑟張 征途催木葉 落月隠河梁 此地聊分手 関山幾許長」
南畝集1
漢詩番号0123
③40明和9年
1780/08/
「人の軍に従ふを送る」に擬す。沙字を得たり
 祖帳軍容壮 天兵意気誇 分弓辞漢月 按剣向胡沙 新伴千夫長 寧思万里家 功名須計日 行矣莫蹉跎」
南畝集1
漢詩番号0150
③52明和9年
1772/10/
「六合川上の万年亭に送別す
 相携飲餞出都門 臨岸垂楊宿露繁 六合河辺伝旅食 万年亭上命清樽 離筵計日行人遠 大道嘶風駅馬喧
 借問渡頭争渡者 寧知撃楫志猶存」
 〈万年亭は川崎宿〉
南畝集3
漢詩番号0469
③163安永5年
1776/
「人の足利旧院に赴くを送る
 共識風流野相公 曾開郷校下毛東 径荒誰訪千秋跡 地僻猶余一畝宮 孔壁蔵書生緑字 子矜遺佩映青叢
 到来(二字欠)探奇異 不但名山石室中」
南畝集3
漢詩番号0471
③163安永5年
1776/02/
「人の山に帰るを送る。青韻を得たり
 新命巾車去 飄然不暫停 自同南郭隠 誰勒北山銘 路熟双芒屩 園荒一草亭 請看松下月 依旧満閑庭」
南畝集4
漢詩番号0659
③228安永8年
1779/06/
「友人の越中の山水を尋ぬるを送るを擬す
 聞汝耽幽賞 行将上会稽 似追遷史跡 自入謝家題 積翠千巌秀 清流万壑迷 苔封神禹穴 荷浄若耶渓
 地尽東南美 山尋隠遁栖 但憂煙雨裏 一聴鷓鶘啼」

〈越中を中国・越の名勝「若耶渓」に擬えた〉
南畝集4
漢詩番号0669
③233安永8年
1779/07/
「むつき廿八日、上野の松原にむかしわが友麗水子のめでたる野中の梅をゆきてみしに、いまださかざりければ
 むかしみし梅は野中の清水門もとの心をしるやしらずや」
七々集②295文化13年
1816/01/28
「秋樹下に人を送る 門前独樹半垂枝 繋馬離亭勧酒巵 君去関山秋色暮 無辺落葉遍天涯」南畝集5
漢詩番号0855
③292安永9年
1780/09/
「僧の筑紫に帰るを送る
 築石煙波満海圻 弥天遥送一乗帰 菅公廟古神如在 都府楼空代已非 迸水自応沾道暍 薫風恰好入僧衣
 離筵不是聞吹笛 五月梅花逐錫飛」
南畝集5
漢詩番号0948
③325天明1年
1781/05/
「人の富士山に遊ぶを送る
 客有小天下 飄々上名山 名山称不二 独立乾坤間 結根甲陽険 倒景駿河湾 八辨蔕芙蓉 九成不易攀
 盛夏猶氷雪 粲然玉女顔 清風生剗海 紫気満函関 顧我在樊籠 鬢毛日以斑 何時搏扶揺 万里謝塵寰」
南畝集8
漢詩番号1548
④19寛政1年
1789/04/
「秋樹下、人を送る 颯々秋風落葉寒 臨岐古木白雲端 別来他日如相憶 夢裏還為操社看」南畝集8
漢詩番号1707
④19寛政1年
1790/09/
「秋江の送別【舌人張成声を送る】 江上蒹葭水正深 夜来風雨漲城陰 残虹忽断三干丈 是我長天送客心」南畝集12
漢詩番号2022
④179享和1年
1801/06/
「人の崎陽に之くを送る 瓊山玉石共焚如 朝議星馳使者車 縦少蛮船重訳至 三呉百越有羸余」
南畝集18
漢詩番号3725
⑤268文化9年
1812/
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