Top浮世絵文献資料館交遊編
交遊編 【く】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔交遊編〕大田南畝関係
【久世 広誉】(くぜ ひろやす)(久世大和守・関宿侯) ※◯は欠字、◎は表示不能文字
詞書・詩歌出典巻・頁年月日
「春日、関宿侯の宴に侍す
 清明節後気猶寒 二月鴬花未及闌 竜口長流廻邸舎 朱門上客列衣冠 合尊促坐伝三雅 甘毳肥醲尽一歓」
南畝集14
漢詩番号2428
④308文化1年
1804/02/28
「関宿侯の六十初度を寿し奉る。時に新たに四品に叙せらる
 関城春色自東来 華甲芳筵日下開 封爵新加四品服 寿觴同上千金台」
南畝集17
漢詩番号3471
⑤192文化8年
1811/02/
「さつきもちの日、小名木沢何がしの君の山荘にて
 夏草の下ゆく水と思ひしをなぎさは玉のいさごをぞしく
 世の中に夏ありとしも思ほへず水草清き池の心は」

〈関宿藩主。久世大和守の下屋敷が小名木沢にあった〉
放歌集②154文化8年
1811/05/15
「関宿侯のもとより香の物たゝきといふものを賜りけるに
 香のものたたきいただき御礼を申上べきことのはもなし」
七々集②249文化12年
1815/08/
「関宿の城主君、春のすりものゝ画にことばがきをこはれしかば
 四海の波もおだやかに、おさまる一の太神楽、大尽舞の春のくるわに、庭火たくうかれめの風俗をうつせしは、常磐のはしの松の、今一しほの色そへて、千代田のたねの籾のすりもの、ちよよろづ代のためしなるべし」
「関宿の君のすりものゝ奧にことば書そへよとこふに、又鈍々亭和樽の社中白木屋何がしのすりものに歌をこふ。二つとも尚左堂俊満のたくみなり
 橘のはなの先より遠責の面しろ木やの鈍々の音
 ふたつともにいなみて狂名をばかゝず」
紅梅集②318文化14年
1815/12/