大田南畝・交遊編・菊池衡岳


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交遊編　【き】 大田南畝（四方赤良・蜀山人）の詩・狂歌　〔交遊編〕 大田南畝関係
【岸　慎斎】（きし　しんさい）（岸綽、字汝祐、号曲江、苞矣館、文政４年３月､７１才没）　※◯は欠字、◎は表示不能文字
 
詞書・詩歌 出典 巻・頁 年月日

「岸汝裕の河堤を巡視するを送る　年々水潦溢江河　塞口纔終決口多　自有隄防新使者　千村万落待君過」 南畝集１３
漢詩番号2173 ④229 享和2年
1802/08/

「首夏、岸汝裕と同じく間宮氏の別業を尋ぬ。亀田 興 鵬斎も亦至る。壁上、月泉の詩を掲ぐ。因りて其の韻を和す
　（詩は省略、交遊編の「交遊」参照）
「岸 綽 慎斎と同じく、根岸の間宮氏の別業に遊ぶ。亀田鵬斎来りて話す。庭に仮山水有り、芍薬階に当る、清興亦佳し」 南畝集１３
漢詩番号2263
細推物理 ④256
⑧361 享和3年
1803/04/01

「梅雨、岸 綽 汝裕に過れば大学衍義補を読む
　梅天雨色茗渓陰　界破森山積翠深　半日余閑如一日　披書静見古人心」
「五月二日、苞矣館にて大学衍義補をよむ」 南畝集１３
漢詩番号2273
細推物理 ④259
⑧362 享和3年
1803/05/02

「小至。岸汝裕の書房　小至霜風逼夕陽　漠宮紅線未添長　三余対読書窓下　共惜分陰勝夜光」 南畝集１３
漢詩番号2371 ④286 享和3年
1803/11/09

「初夏、尾藤 肇 志尹と同じく岸 綽 汝裕の宅に宴す
　四時景莫如初夏　此語眉公道得奇　尽日森山茶水畔　清談半酔坐多時」 南畝集１４
漢詩番号2444 ④312 文化1年
1804/04/

「歳暮、尾藤 肇 志尹・岸 綽 汝裕の過らるるを謝す。志尹詩有り。其の韻を次ぐ
　雪霽茅堂会旧盟　談清短景及初更　双投白壁燈前坐　一片氷壷酔裏情　莫笑図書多玩物　為忘朝市欲逃名
　平生縦未辞塵網　不汚滄浪濯後纓」 南畝集１６
漢詩番号2854 ⑤5 文化2年
1805/12/

「岸 綽 汝裕の河堤を巡視するを送る
　東関滄水使　新出大司農　煙火投寒駅　晨光望曙松　潦除田卒莱　霜薄露愈濃　巡視河堤決　帰来早致庸」 南畝集１６
漢詩番号3222 ⑤116 文化5年
1808/10/

「春晴、岸氏の文雅堂に過る。堂、清人愈翼書する所の「大音希声」の字を掲ぐ
　蝋雪峭寒通仲春　三旬難得此晴新　大音如解希声趣　那待黄鴬百囀辰」
「又　行過白馬踏青霞　境属詩家与画家　美酒千鍾飛竹葉　羹湯一碗調琵琶」【座に画人有り】 南畝集１７
漢詩番号3329･30 ⑤151 文化7年
1810/01/

「岸 綽 汝裕の新築の小亭に題す
　巌居未必勝川観　新築小亭容膝安　接葉千章通暗水　尋涼一棹下風湍　茶窺蟹眼生時啜　書向蛍光点処看
　目送岸頭来去客　応知人世似波瀾」 南畝集１７
漢詩番号3361 ⑤161 文化7年
1810/05/

「岸 綽 慎斎の司会天撿職に擢んでらるゝを賀す
　日々朝回坐一堂　森山廻合曲江陽　試書几上揮蒒草　啜茗炉辺散縹緗　春雨蔵蕤膏沢気　晴窓点撿度支章
　周家司会称鉤考　喜見青雲色満裳」 南畝集１７
漢詩番号3481 ⑤194 文化8年
1811ｳ02/

「岸 綽 慎斎の周甲初度を寿す
　駿台当戸牖　鍾秀丈人峰　著膝児孫列　回眸紫翠重　籌宜添海屋　松自秦封　聊献維南寿　新歌酒一鍾」
「慎斎の寿宴に天游道人の韻を畳和す
　不知雲霧隔　先見芙蓉峰　日入山々暗　煙斜樹々重　揮毫竜欲起　把酒蟻為封　纔試伯牙調　知音唯有鍾」 南畝集１８
漢詩番号3535-6 ⑤213 文化8年
1811/08/

「点検官、岸 綽 慎斎の河堤を巡視するを送る
　滄水玄夷使者車　陽侯河伯尽駆除　非君点検堤防密　浮費何知泄尾閭」 南畝集１８
漢詩番号3662 ⑤250 文化9年
1812/07/

「慎斎のもとに淀川の水をおくりけるに、湖月といへる茶をむくひ給はりければ
　みづうみの月もながれてゆく川のよどむ心をくむ人ぞしる」
〈文政四年三月､七十一才没。岸綽、字汝祐、号曲江。『一話一言補遺』⑯326参照〉 紅梅集 ②352 文政1年
1818/08/

「冬日、岸 綽 慎斎の任子の番衛郎に補蔭せらるるを賀す
　投閑将老曲江浜　伝道令郎補蔭新　豈謂三冬霜雪後　寒巌古木乍生春」 南畝集２０
漢詩番号4428 ⑤469 文政1年
1818/12/

「九月十一夜、岸慎斎先生を夢みる　故人行役出江関　旧濶相逢慰別顔　欲読案頭経験巻　暫時無奈夢魂還」 南畝集２０
漢詩番号4671 ⑤538 文政5年
1822/09/11

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「岸汝裕の河堤を巡視するを送る　年々水潦溢江河　塞口纔終決口多　自有隄防新使者　千村万落待君過」	南畝集１３漢詩番号2173	④229	享和2年 1802/08/
「首夏、岸汝裕と同じく間宮氏の別業を尋ぬ。亀田興鵬斎も亦至る。壁上、月泉の詩を掲ぐ。因りて其の韻を和す　（詩は省略、交遊編の「交遊」参照）「岸綽慎斎と同じく、根岸の間宮氏の別業に遊ぶ。亀田鵬斎来りて話す。庭に仮山水有り、芍薬階に当る、清興亦佳し」	南畝集１３漢詩番号2263 細推物理	④256 ⑧361	享和3年 1803/04/01
「梅雨、岸綽汝裕に過れば大学衍義補を読む　梅天雨色茗渓陰　界破森山積翠深　半日余閑如一日　披書静見古人心」「五月二日、苞矣館にて大学衍義補をよむ」	南畝集１３漢詩番号2273 細推物理	④259 ⑧362	享和3年 1803/05/02
「小至。岸汝裕の書房　小至霜風逼夕陽　漠宮紅線未添長　三余対読書窓下　共惜分陰勝夜光」	南畝集１３漢詩番号2371	④286	享和3年 1803/11/09
「初夏、尾藤肇志尹と同じく岸綽汝裕の宅に宴す　四時景莫如初夏　此語眉公道得奇　尽日森山茶水畔　清談半酔坐多時」	南畝集１４漢詩番号2444	④312	文化1年 1804/04/
「歳暮、尾藤肇志尹・岸綽汝裕の過らるるを謝す。志尹詩有り。其の韻を次ぐ　雪霽茅堂会旧盟　談清短景及初更　双投白壁燈前坐　一片氷壷酔裏情　莫笑図書多玩物　為忘朝市欲逃名　平生縦未辞塵網　不汚滄浪濯後纓」	南畝集１６漢詩番号2854	⑤5	文化2年 1805/12/
「岸綽汝裕の河堤を巡視するを送る　東関滄水使　新出大司農　煙火投寒駅　晨光望曙松　潦除田卒莱　霜薄露愈濃　巡視河堤決　帰来早致庸」	南畝集１６漢詩番号3222	⑤116	文化5年 1808/10/
「春晴、岸氏の文雅堂に過る。堂、清人愈翼書する所の「大音希声」の字を掲ぐ　蝋雪峭寒通仲春　三旬難得此晴新　大音如解希声趣　那待黄鴬百囀辰」「又　行過白馬踏青霞　境属詩家与画家　美酒千鍾飛竹葉　羹湯一碗調琵琶」【座に画人有り】	南畝集１７漢詩番号3329･30	⑤151	文化7年 1810/01/
「岸綽汝裕の新築の小亭に題す　巌居未必勝川観　新築小亭容膝安　接葉千章通暗水　尋涼一棹下風湍　茶窺蟹眼生時啜　書向蛍光点処看　目送岸頭来去客　応知人世似波瀾」	南畝集１７漢詩番号3361	⑤161	文化7年 1810/05/
「岸綽慎斎の司会天撿職に擢んでらるゝを賀す　日々朝回坐一堂　森山廻合曲江陽　試書几上揮蒒草　啜茗炉辺散縹緗　春雨蔵蕤膏沢気　晴窓点撿度支章　周家司会称鉤考　喜見青雲色満裳」	南畝集１７漢詩番号3481	⑤194	文化8年 1811ｳ02/
「岸綽慎斎の周甲初度を寿す　駿台当戸牖　鍾秀丈人峰　著膝児孫列　回眸紫翠重　籌宜添海屋　松自秦封　聊献維南寿　新歌酒一鍾」「慎斎の寿宴に天游道人の韻を畳和す　不知雲霧隔　先見芙蓉峰　日入山々暗　煙斜樹々重　揮毫竜欲起　把酒蟻為封　纔試伯牙調　知音唯有鍾」	南畝集１８漢詩番号3535-6	⑤213	文化8年 1811/08/
「点検官、岸綽慎斎の河堤を巡視するを送る　滄水玄夷使者車　陽侯河伯尽駆除　非君点検堤防密　浮費何知泄尾閭」	南畝集１８漢詩番号3662	⑤250	文化9年 1812/07/
「慎斎のもとに淀川の水をおくりけるに、湖月といへる茶をむくひ給はりければ　みづうみの月もながれてゆく川のよどむ心をくむ人ぞしる」〈文政四年三月､七十一才没。岸綽、字汝祐、号曲江。『一話一言補遺』⑯326参照〉	紅梅集	②352	文政1年 1818/08/
「冬日、岸綽慎斎の任子の番衛郎に補蔭せらるるを賀す　投閑将老曲江浜　伝道令郎補蔭新　豈謂三冬霜雪後　寒巌古木乍生春」	南畝集２０漢詩番号4428	⑤469	文政1年 1818/12/
「九月十一夜、岸慎斎先生を夢みる　故人行役出江関　旧濶相逢慰別顔　欲読案頭経験巻　暫時無奈夢魂還」	南畝集２０漢詩番号4671	⑤538	文政5年 1822/09/11