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   寺社編  大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔寺社編〕    大田南畝関係
  【せ】
寺社名詞書・詩歌出典巻・頁年月日
せいうんじ
清雲寺 (谷中)
「早春郊行  黄閣清雲一肇基 青雲寺古白雲垂 不知何処消塵想 竹外梅花三両枝 右青雲寺
 【寺、旧浄居寺と名づく。廃す。宝暦中、執政佐倉侯再興して、浄居山星雲寺を名づく】」
南畝集16
漢詩番号2858
⑤8文化3年
1806/01/04
せいけんじ
清見寺 (駿河)
「清見寺 清海関頭祇樹林 青松遠映白沙深 漁舟駅路杜荀鶴 曾入征東軍監吟」改元紀行附録
南畝集12
漢詩番号1936
⑧135
④157
享和1年
1801/03/01
せいしょうじ
済松寺 (牛込)
「梅雨、済松寺に過る
 梅天不絶川如糸 流激亀泉灑鳳池 一炷香煙生猊坐 千竿緑籜護竜児 湯傾般若答遮戒 山蔭清涼創法嗣
 歳々更添新笋美 同参玉版老禅師
 【蔭涼山に霊亀泉・鳳凰池有り】」
南畝集16
漢詩番号3072
⑤72文化4年
1807/05/
「鎌倉円覚寺什宝仏牙の舎利、牛込済松寺にて内拝ありし時
 おがむなら楽に沈む事こあらじ仏の骨が舎利になるとも
 儒者として此宝物をみる事はこれ仏骨の表裏の侍」
〈10月3日は『七々集』にあり〉
七々集
万紫千紅
②262
①292
文化12年
1815/10/03
「済松寺に鎌倉円覚寺の子院正続院蔵する所の仏牙舎利を観る
 瑞鹿山中古仏牙 二千余歳発光華 随縁一拝真如月 流照東方絶海涯」
南畝集19
漢詩番号4089
⑤372
せいしょうじ
青松寺 (愛宕)
「冬日、青松寺の後山に登る【寺、万年山と称す。千里亭の遺址あり】
 曲磴攀幽峻 寒雲擁化城 亭窮千里目 松負万年名 積水帆過影 空山葉落声 滄州看不遠 忘却吏人情
南畝集6
漢詩番号1158
杏園詩集二
③399天明3年
1783/10/
「青松寺後の千里亭登る 遠山横黛色 南浦湧滄溟 誰識振衣者 独登千里亭」南畝集9
漢詩番号1731
④88寛政3年
1791/04/
せいどう
聖堂 (長崎)
「正月初四、僚友と同じく鎮治の東山に浮游し、聊か見る所を記す 聖堂
 偶得初春暇 来窺数仞墻 石青苔砌上 梅白杏壇傍
 鑚仰誰知徳 低回独下堂 非如蘭若盛 万世表崎陽」
 【堂扁に曰く、万世の師表と】
南畝集15
漢詩番号2617
④366文化2年
1805/01/04
せきほうじ
石峰寺 (京都)
百丈山石峯寺を過ぐ 五百応身不雕琢 依稀具相石峯幽 従来一字無言説 万壑千巌共点頭壬戌紀行附録⑧328享和2年
1802/03/22
せんこうじ
千光寺(京・嵐山)
「嵐山の大悲閣の僧【千光寺】和答して便りに附す
 度月橋辺水 積嵐山下風 西征曾探勝 側望只観空 筆借飄霞綵 花争作賦工 新詩投下界 亦是大悲中
南畝集17
漢詩番号3401
⑤173文化7年
1810/09/
ぜんこうじ
善光寺(開帳)
「(六月一日より浅草伝法院にて開帳)しなのゝ善光寺の如来、浅草のとばりをひらかせ給ふ時
 難波江のあしとてすてしみほとけはちとせの後もよしみつの寺」
細推物理⑧366享和3年
1803/06/01
「一時五首 其の二 信陽山寺送如来 三十三年帳一開 濁世衆生無解事 等閑看過大悲台」
〈六月より浅草伝法院にて信州善光寺如来開帳〉
南畝集13
漢詩番号2332
④274享和3年
1803/08/
「善光寺奉納 なには江のあしとてすてしみほとけも今は本田のよしみつの寺」
〈7月1日より回向院に開帳〉
六々集
万紫千紅
②240
①287
文化12年
1815/07/
せんじゅいん
仙寿院(千駄ヶ谷)
「好花坊糸桜歌三十首」廿二番 千駄谷 仙寿院
 さかりこそ久しかるらめ山人の命なにおふてらのさくらは
花見の日記⑧49寛政4年
1792/03/
「春日、仙寿院の宴集 歩出春城望艶陽 峭寒怪底透衣裳 青山欲訪栴檀谷 白日行斜麹米坊
 鶴止松棚仙寿古 鴬鳴竹院法雲長 老年風色随流転 旧社詩情不可忘
 【山を法雲と曰ふ】」
「仙寿院の後山小池亭に眺望す 小池亭上望煙嵐 曖々人家隔碧潭 唯有祇林一乗法 春光無二亦無三」
南畝集16
漢詩番号3031・2
⑤61文化4年
1807/02/
せんそうじ
浅草寺 (金竜山)
 浅草寺(別資料)
せんぼんしゃか
千本釈迦堂(京都)
「千本釈迦堂
 曾聞千本釈迦堂 月澹春宵講法場 戯蝶恋花々不語 確然清操潔於霜 【事、徒然草に見ゆ】」
小春紀行附録
南畝集15
漢詩番号2811
⑨95
④423
文化2年
1805/10/19
ぜんじゅういん
善住院
「東山の守満師の叡山善住院に主たるを賀す
 身入無為不棄恩 新居大刹道愈尊 遥従東叡臨裨叡 更転梁園作紺園 標塔雁懸秋色度 繋衣珠共露華繁
 自慙長被塵埃縛 心事功名附酒樽」
南畝集7
漢詩番号1334
③461天明6年
1786/09/
ぜんりゅうじ
善立寺 (登戸)
「竜燈山善立寺に広沢翁の書を観る 神女翩蹮降紫虚 玉川香閣一村墟 至今猶有登天勢 満紙竜蛇広沢書
 山旧くは竜登と曰ふ。昔年天女の此地に降り、天に登りて去りしを相伝す。村是を以て登戸と名づく」
玉川余波②119文化6年
1809/01/18