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   寺社編  大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔寺社編〕    大田南畝関係
  【い】
寺社名詞書・詩歌出典巻・頁年月日
いくたまじんじゃ
生玉神社
「生玉祠 〈『蘆の若葉』に諸堂見物記あり〉
 雨歇城南天気新 行探勝地下高津 採蓮池上逢神女 生玉祠頭見麗人」
南畝集12
漢詩番号1983
④169享和1年
1801/03/26
いけがみ
ほんもんじ
池上本門寺
「池上本門寺に過る
 長栄山色碧嵯峨 十里松杉帯薜蘿 日出園林鼯鼠走 雲生梁棟老僧多
 門前古磴穿苔蘚 池上幽香識芰荷 総為法華能可転 迷心頓欲託巌阿」
南畝集2
漢詩番号0286
杏園詩集
③99
⑥34
安永3年
1774/007/07
いしかわいなり
石川稲荷
(富沢町)
「下町稲荷社三十三番御詠歌 九番 富沢町 石川いなり
 賽銭を石かはらとやなげぬらん家富沢にたてる町々」
序跋等拾遺⑱575安永3年
1774/02/11
いしやまでら
石山寺(近江)
「石山寺 〈この日、紫式部の源氏の間を見物。本文⑧269参照〉
 石山含石々巌々 紫氏遺文五十函 千古長懸明月夢 覚来湖上送風帆」
壬戌紀行
附録・本文
⑧329
⑧269
享和2年
1802/03/23
いずもたいしゃ
出雲大社
「八百万神の雲州に之くを送る
 遥に出雲大社の方に向ふ 毎年来月陰陽を定む
 三千余座同行し去り 八百万の神御託長し
 竈冷にして破れ鍋綴ぢ蓋を迎へ 禄高くして珍宝香箱に満つ
 言を寄す堂上の禰宜殿(ドノ) 興に乗じて巫女の裳を褰ること莫かれ」
千紅万紫>①255文化5年?
1805/10/
いちぎょういん
一行院(白山)
「白山一行院に徳本和尚うつりすみしに、さいせん無用といへる札あれば
 さいせんは無用といへど十念をうけ徳本にならぬ人情
一行院の門前にしやうじんきそばといへるかんばんあり
 はやらするきそばのふだの一行にかくしやうじんの文字のとく本」
紅梅集②319文化14年
1817/12/
いつきいなり
五木稲荷
(京橋畳町)
「下町稲荷社三十三番御詠歌 二十番 京橋畳町 五木いなり
 京橋の橋の橋づめ都づめ五木いなりの宮に入王」
序跋等拾遺⑱576安永3年
1774/02/11
いつくしま
厳島神社(安芸)
「厳島神祠
 雲廊水殿靄沈々 万頃煙波七浦陰 麀鹿近馴巌島曲 神鴉遥集弥山岑
 いつくしまいづくにありとありの浦思ふくまなくけふ見つるかも」
小春紀行附録
南畝集15
漢詩番号2793
⑨89
④418
文化2年
1805/10/21
いっしんいなり
一心稲荷(京橋)
「下町稲荷社三十三番御詠歌 二十一番 京橋ばし 一心いなり
 順礼の札はうつともよみがえるたうつな万能一心いなり
 作り物、行燈にめくりかるたの札箱を附、夫よりかるたにて地口有行燈(挿絵略之)」
序跋等拾遺⑱576安永3年
1774/02/11
いとくいなり
威徳稲荷(両替町)
「下町稲荷社三十三番御詠歌 二十八番 両がへ町 威とくいなり
 金銀のうがのみたまのいとくにて寮がへ町にたてる家蔵」
序跋等拾遺⑱577安永3年
1774/02/11
いなり
稲荷
 稲荷 (別資料)
いまみやえびす
今宮戎神社(大坂)
「今宮 蛭子神祠倚鉤磯 新春十日簇羅衣 為羞当面祈霊異 故排人叢叩後扉」南畝集12
漢詩番号1984
④168享和1年
1801/03/28
いまみや
今宮神社(京都)
「安楽花【京師今宮の祭の名】 春風吹紫野 朝日籠紅霞 社鼓与村笛 斉歌安楽花」
〈京都紫野の今宮社の祭礼時に歌われる歌。祭は三月十日。南畝の詩は二月にあり〉
南畝集12
漢詩番号2095
④200享和2年
1802/02/
いわしみずはちまん
石清水八幡宮
(山城)
「登鳩嶺
 遥登鳩嶺石泉流 数仭宮墻晩更幽 行向放生池上望 松間繊月逗林丘
 つり針とみるうたがひははれにけりいけるをはなつ池の上の月
 石清水結ぶ契のあればこそ男山にしけふは来にけり」
小春紀行附録
南畝集15
漢詩番号2814
⑨94
④423
文化2年
1805/10/19
いわもといん
岩本院(江の島)
「江島岩本院新居の額に辰斎の桜の画あり 蓬莱に桜をえがく寿も江の台の花にこそみれ
 同じく紅葉のゑに 夕日影させるかた瀬の村紅葉みなくれなゐにうつし絵の島」
紅梅集②348文政1年
1818/07/