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   人事編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔人事編〕    大田南畝関係
     (世相・流行・生業・見せ物・飲食等)
  【め】
事項詞書・詩歌出典巻・頁年月日
めいわたいか
明和大火行
 明和大火行(狂詩) (別資料)
めりやす (長唄)「九月朔 三河やのあるじは質屋なり。九日の節句より前はいそがしきとていなむを、しゐて携へたれば、戯れに質草といへるめりやすかきて、うたはしむ
 秋のしち草  しち草は、どういふたねのなる事ぞ、おいて、うれしき人あれば、をかれて、つらき人もあり、三日は例のかざりぞと、思へば、利さへ、ます鏡、くもらぬ目とは、しりながら、番頭さんの、にくてらしい、おやどへ、お置なさんせとは、どゝどれ、どの口でいはせんす、いはずかたらず、目にたゝず、胸はもえぎの、かやとやか、夜具といれかへ候かしく」
細推物理⑧391享和3年
1803/09/01
(吉原岡本楼の遊女朝妻、秘蔵する南畝の書を、客の望にまかせて小鳥の十姉妹と交換すると聞き、かの王羲之の書を鵞と換えたという故事を踏まえつつ作詞)
「十姉妹  本テウシ 〽あだしあだ浪、よせてはかへる浪枕、君が一筆かきながす、硯のうみも、飛鳥川、きのふの床に、岡本の アイノテ あさづま舟の、朝夕に、ひくてあまたの、客さんが、鵞といふ鳥の、それならで、名もむつまじき、あねいもと、小鳥にかへし、十姉妹
 島田氏の女に新曲をつたふ」〈「あだしあだ浪」は英一蝶の「朝妻舟」の歌詞。島田香女にこのメリヤスを伝えた〉
細推物理⑧400享和3年
1803/12/19