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     人事編【こ】   大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔人事編〕  大田南畝関係
  【古稀】(こき)  
名前詞書・詩歌出典巻・頁年月日
南伊勢の人「梅を詠じて勢南の人の七十を寿す
 南国春光積水涯 枝々風色影横斜 客弥堂上千金寿 香動江辺一樹花 已見瓊姿欺白雲 誰餐玉屑易丹砂
 人世七十応難得 況復年々弄物華」
南畝集3
漢詩番号0360
③128安永4年
1775/05/
横瀬氏「横瀬氏の太夫人の七十を寿す 阿母堂前興不違 初筵歓舞満庭闈 赤城霞彩流如綺 斑斕裁成五色衣」南畝集3
漢詩番号0364
③129安永4年
1775/05/
青木隣卿「青木隣卿の七十を寿す
 曾聞七十古来稀 矍鑠仙翁願不違 肘後医方伝妙伎 膝前歓楽見斑衣 流霞色映金樽麗 満樹花随彩筆飛
 為是初筵称寿考 聊将下体擬葑菲」
南畝集4
漢詩番号0538
③190安永7年
1778/03/
佐々木氏
祖母
「佐佐木の太孺人七十を寿す
 満庭萓草発芬芳 不尽清風入北堂 青雀聯翩王母使 彩衣斑斕老莱裳 千金献寿人皆酔 一曲裁歌興自長
 疑是瑤池開盛宴 初筵更勧万年觴」
南畝集4
漢詩番号0541
③190安永7年
1778/03/
岡田氏「竹、色を改めず」を賦して岡田氏の七十を寿す
 林下涼風酒半醺 新移夏箪露紛々 千竿自擁千秋色 不改清陰対此君」
南畝集4
漢詩番号0544
③192安永7年
1778/04/
河田氏「滕子徳の太夫人の七十を寿す
 碧桃花発蔭家園 好後潘輿対酒樽 恩到千春承雨露 衣裁五色舞児孫 瑶池自下西王母 赤阪斜通北斗門
 七十古稀人所羨 還疑此地接仙源」
 〈加陪仲塗・河田安左衛門〉
南畝集6
漢詩番号1173
③406天明4年
1784/03/
稲垣氏「大椿篇を賦して稲明卿の七十を寿す 上寿誰歌小雅篇 南華曾説大椿年 古来七十称難得 春秋至八千」南畝集6
漢詩番号1287
③442天明5年
1785/08/
平山氏「平山氏の七十を寿す
 品海春濤瀉寿盃 霞関瑞気遶楼台 即今致仕懸車日 未老登高作賦才」
南畝集7
漢詩番号1453
③501天明8年
1788/04/
西村氏祖父「双鶴篇を賦して勢州西村節甫の太翁七十、北堂の六十一を寿す
 聞道神区近九天 飛来白鶴自聯翩 己凌萱草堂前雪 還侍蓬莱海上仙 藻質並棲華表柱 羽衣斉映濯裳川
 更同南海双珠色 不羨干金献寿延」
南畝集7
漢詩番号1454
③501天明8年
1788/04/
六柯角氏「六柯角氏の七十を寿す 自是商山角里公 怡然黄髪慕玄風 燁々紫芝歌一曲 流為霞彩入杯中」南畝集13
漢詩番号2138
④218享和2年
1802/06/
花の屋氏
叔父
「(八月)十五日 新材木町なる花の屋道頼(中略)その叔父なるものゝ七十の賀のうたをこふ
 七十はおろか七百余歳まで慈童ときくの花の屋の叔父」
細推物理⑧387享和3年
1803/08/15
根岸肥前守「松、栄えの色を添ふ」を賦して、市令根岸肥州の七十を寿す
 参佐称觴思柏悦 児孫献寿賦松栄 訟庭唯有清風起 桴鼓由来寂不鳴」
「町合の根岸某、ことし七十のことぶきとて【文化三年】
 松添栄色 つつみにもむすてふ苔の色そえてかたえの庭のまつぞさかゆく 覃」
南畝集16
漢詩番号2887
序跋等拾遺
⑤16
⑱629
文化3年
1806/03/
篠崎三島「遥かに浪華の筱 応道 三島先生の七十を寿す
 一時濂洛学前賢 復古門牆独嶷然 甘谷下流真菊後 浪華芳信早梅前 拠梧嘯咏聞吹万 講業閭閻遍且千
 伝道今春称上寿 遥思盛会集初筵」
南畝集16
漢詩番号2952
④36文化3年
1806/09/
池田氏「鳥越池田君の七十の賀に 万代の池田の亀に千年のつるの鳥越古来まれなり」
〈五代目鴨方藩主・池田政直。当時は隠居。浅草鳥越は上屋敷〉
六々集②223文化12年
1815/02/
布施氏「布施氏の母、七十賀に春祝といふ事を よつの時いづれはあれど花鳥のいろねにあかぬ春ぞめでたき」六々集②228文化12年
1815/03/
伊勢人「伊勢人七十の賀に 七十は古来まれとはいせ人のひがごとならぬ千代の寿」あやめ草②87文政4年
1821/07/01
南畝「七十の賀に 七十はをろか七百歳までも慈童ときくは古来まれなり」七々集②297文化13年
1816/01/
五車亭 母「五車亭主人、客を百川楼に邀へて北堂の七十を寿し、亀鶴図を以て題と為す
 堂背栽萱日 旗亭献寿筵 新開亀鶴図 更接蓬莱仙 丹頂期千載 青縁曳百川 南山歌幾曲 与酒共如泉」
南畝集19
漢詩番号4264
⑤419文化14年
1817/03/
渡辺玄対「五月四日、林麓内田翁の七十初度を寿す
 蘭湯一自欲芳華 五日前期七袠加 寿索預懸長命縷 新蒲先映石榴花」
南畝集20
漢詩番号4357
⑤449文化15年
1818/03/
左簾「誹諧師左簾の七十を寿す 君遊方外我寰中 出処由来本不同 拍手呵々須大笑 両人相対白頭翁」南畝集20
漢詩番号4371
⑤453文政1年
1818/05/
渡辺玄対「内田林麓翁の七十の寿宴に、陰雨に約を負く。賦して贈る
 五日前開七秩筵 群賢少長共周旋 欲臨赤羽橋辺水 無那黄梅雨裏天」
南畝集20
漢詩番号4372
⑤454文政1年
1818/05/04