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     人事編【ひ】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔人事編〕  大田南畝関係
  【美人】(びじん)
詞書・詩歌出典巻・頁年月日
「美人翠を拾ふ 歩屧遅々下野塘 春風拾翠満羅裳 為君聊贈芳菲色 莫使傍人識異香」南畝集2
漢詩番号0273
③94安永3年
1774/03/01
「陌上の美人 紅粉如花照路隅 春風吹送紫羅襦 尋常年少如相問 謾道羅敷自有夫」南畝集3
漢詩番号0332
③118安永4年
1775/01/
「美人酔うて眠る
 海棠花暖玉暖前 二八佳人醉且眠 日永流鴬声自砕 風軽戯蝶夢相牽 鬱金香動侵衣上 玳瑁釵斜委鬢辺
 何事侍児頻喚起 断腸春思有誰憐」

〈海棠花の花言葉は「美人の眠り」。玄宗皇帝との故事からこの美人は楊貴妃をさすか〉
南畝集3
漢詩番号0471
③163安永5年
1776/02/
「陌上の美人 十五誰家女 含嬌陌上趨 使君縦有婦 願作羅敷夫」〈『列女伝』羅敷〉南畝集4
漢詩番号0664
③230安永8年
1779/06/
「阿桃の西遊するを送る
 朝出東都市 行行駅路中 家僮称卓氏 関吏識終童 不但遊方志 須通転貨功 長安花柳遍 莫謾酔春風」
南畝集4
漢詩番号0529
③187安永7年
1778/02/
「美人、雨に遇ふ。歌韻を得たり
 風来日暮碧雲多 急雨看追躧履過 黯澹残粧顰翠黛 颯纚長袖颭紅羅 似催楚女陽台夢 疑対湘妃北渚波
 共繋蘭舟何処去 江頭唱断采蓮歌」
南畝集5
漢詩番号0812
③280安永9年
1780/06/
「春日、十千亭主人と同じく江東に遊んで宴す。臥竜梅下に美人を見る
 梅竜花発白鱗鱗 幾歳蟠根臥水浜 髣髴暗香疎影色 徘徊素服淡粧人」
「其の二 花下行厨一酒巵 酔来唐突美人姿 飄飄自有凌風意 欲向青天駕白螭」
南畝集8
漢詩番号1578-9
杏園詩集三
④30
⑥91
寛政2年
1790/02/
「美人月に対す 繊々初月画蛾眉 三五看過二八時 乾鵲不来蟾兎欠 独開明鏡惜新姿」南畝集17
漢詩番号3251
⑤127文化6年
1809/07/
「美人翠を拾ふ
 雉橋東北礫川南 官寺遺蹤列樹参 林下佳人頻拾翠 不知何草是宜男」
南畝集17
漢詩番号3495
⑤198文化8年
1808/閏02/
「美人同じく浴す 朝与美人同湢浴 蒹葭玉樹自相依 蘭湯灎々凝脂滑 一洗塵埃振衵衣」
〈湢浴は湯浴み、蘭湯は菖蒲湯、灎々は濡れ光る、凝脂は白肌、衵衣は下着〉
南畝集19
漢詩番号4099
⑤374文化12年
1815/10/
「無題 再入天台見美人 美人来采変愈新 不同第二街中夜 猶似百川楼上春」巴人集拾遺②491文化12年?
1815?
「美人手を洗ふの図 美人洗素手 々々何繊々 新入中厨下 恐労十指尖」南畝集19
漢詩番号4286
⑤425文化14年
1817/07/
「日吉の祭みんとて星の岡にまかりけるに、いはきますやといへるくれはあきなふもののさんじきに、よきむすめあなりとて人々どよみあひければよめる みな人の心いはきにあらざれば思ひますやの娘をぞみる」をみなへし②10未詳