Top      浮世絵文献資料館 人物編Ⅱ
 
   人物編Ⅱ【た】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔人物編Ⅱ〕大田南畝関係
  【高尾】(たかお)◯は欠字、◎は表示不能文字
詞書・漢詩・狂歌出典巻・頁年月日
「遊女高尾朱椀記
 此器や、山谷わたりに夕だゝる遊女、三浦屋のもと何がしとかや、最上氏に従良せし時、百の椀器をつくりて、したしきかぎりにわかちあたへしとなん。時うつり事さりて、原富の子香玉子の家蔵となり、美人の彤管にもかへざるべし。原富はむかし、あし引の山の手に、名だかき三絃の妙手なり
 今も世に名のみ高尾の紅葉ゞは朱椀朱おしき昔なりけり」
〈観流斎原富は三味線の名手・原武太夫。幕臣与力。香玉子は原夏若、狂名布留糸道〉
四方のあか①114天明8年刊
1788/01/
「北里二丁目の里正西村氏にて、高尾がかける服紗に、恋すてふわが名はまだきの歌あり
 恋すてふわが名はまだき高尾山紅葉のにしき筆を染しが」
「高尾のくしをみて ものゝふの道具持やり長刀もふせあみ笠のうちざゆかしき」
〈西村氏は吉原江戸町二丁目名主・西村藐庵(ミャクアン)〉
紅梅集②330文化15年
1818/03/