Top        浮世絵文献資料館  時候編
 
   時候編・春大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔時候編〕 大田南畝関係
  【初午】(はつうま)◯は欠字、◎は表示不能文字 
詞書・詩歌出典巻・頁年月日
「初午 いなり山けふの豆腐の紅葉ゝは青かりしよりこのしろもよし」
「屋敷初午【子子孫彦会】 このしろもつばめもござれいなり宮けふ魚鳥はとらぬ門番」
巴人集②392天明3年
1783/02/09
「初午 神前にかけ奉るいなり町狂歌もはつのむまの跡足」
「初午 けふは又こんの大なし白張とばけて狐のめんもかぶらす」
巴人集甲辰②433天明4年
1784/02/09
「九郎助稲荷奉納の絵馬に同じ(豊年初午の)心を 豊年をうがのみたまの祭とて田のくろ助もゆづる君が代」
〈天明5年刊『狂言鴬蛙集』所収〉
巴人集②434
②466
「二月午日、今治侯邸に稲神を祭るを観る
 二月崇蒼稲 神祠占一叢 禁奢歌舞少 輟社鼓声空 総見人家寂 纔聞妓楽工 煙花太平象 唯在此藩」
南畝集14
漢詩番号2423
④307文化1年
1804/02/10
「初午 野狐のしり尾の玉にけをとされ狸の金のちゞむ初午」巴人集②444文化1年
1804/02/10
「初午の日、羽田猟師町稲荷社奉納のうた いのる事何かいなりの山のさち海の幸をも守らしめ給へ」
「又ざれうた とりたての魚もはねだの午まつり波の鼓に芦の葉の笛
        神徳をあふぎが浜に舞はやせおどりはね田の村の里の子」
玉川余波②126文化6年
1809/02/04
「京都初午 いなり山稲をになへる老翁にあひしむかしを今に初午」
「難波初午 妻と子と手さげのにぎりたづさへて初午酒をひとつ杉山
「江戸初午 いざあけんゑびや扇屋とざすとも王子のきつね鍵をくわへて」
をみなへし②63文化7年
1810/02/10
「江戸初午 いざあけんゑびや扇屋とざすとも王子のきつね鍵をくわへて」あやめ草②64文化7年
1810/02/10
「初午 手ならひの稽古に上るいなり山いねのいの字やかきはじむらん」
「わかゝりし頃ははつ午の前日よりその日まで、太鼓の音やかましきまできこへしが、近頃はまれなり
 はつ午のたいこの音のすくなきは老たる耳の遠くなりしか」
七々集②297文化13年
1816/02/08
「二月上午
 社鼓喧々二月風 千村万落禱年豊 海公疇昔曾相見 東寺門前稲荷翁」
南畝集20
漢詩番号4335
⑤443文化15年
1818/01/