Top         浮世絵文献資料館 時候編
 
   時候編・春大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔時候編〕大田南畝関係
  【春の雪】(はるのゆき)◯は欠字、◎は表示不能文字 
詞書・詩歌出典巻・頁年月日
「早春郊行。雪に遇ふ
 数里探春地 鴬花尚未闌 陰雲含夕日 微霰灑林巒 歩任芒鞋敝 衣添柳絮寒 回看郊樹色 咫尺雪漫漫」
南畝集1
漢詩番号0025
③11明和9年
1772/01/
「二月大雪 きさらぎの時節はづれの大雪はみな人いかゞみるとこそいへ
 雪の日によみ侍りける 雪ふればさすがに夜ぞまたれけるつねはうるさき物と思へど
 雪見にたちいづるとて ふみこんでみれども足のつめたきはあつたら雪のとがにぞありける」
巴人集甲辰②432天明4年
1784/02/
「去年よりあまたヽび雪ふりて、若菜一把のあたへ七十二文にかふるもめずらしとて
 三文の若菜も雪の高ねにて七十二文棒にふりつつ」
「ことしは若菜を芹にかふるもの多し 春の野の若菜も雪にうづもれて思はぬ岸の根芹をぞつむ」
「正月二日の夜雪ふりければ     初夢の一ふじの雪ふりいでゝ茄子も白なす鷹もましらふ」
「去年より雪しば/\ふりけるに   こぞことしふりつむ雪にあやかりてあくまで花をみるよしもがな」
あやめ草
千紅万紫
②57
①229
文化7年
1810/01/
「去年よりあまたヽび雪ふりて、若菜一把のあたへ七十二文にかふるもめずらしとて
 三文の若菜も雪の高ねにて七十二文棒にふりつつ」
「ことしは若菜を芹にかふるもの多し 春の野の若菜も雪にうづもれて思はぬ岸の根芹をぞつむ」
「正月二日の夜雪ふりければ     初夢の一ふじの雪ふりいでゝ茄子も白なす鷹もましらふ」
「去年より雪しば/\ふりけるに   こぞことしふりつむ雪にあやかりてあくまで花をみるよしもがな」
あやめ草
千紅万紫
②57
①229
文化7年
1810/01/
「将に浅草の市に之かんとす、雪後道悪し半途にして帰る
 浅草市の泥残雪深し 行んと欲して引返す半途の心 近来駕に乗て興に乗らず 何ぞ必しも夜観世音に参ん」
千紅万紫①231文化7年
1810/01/
「正月廿四日にふれる雪の廿九日までとくる事なきをみて
 淡雪の五日六日もとけざれば千金のねをはると覚えず」
紅梅集②361文政2年
1819/01/29