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   画賛編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔画賛編〕   大田南畝関係
  【や】※実際に揮毫したかは問わない。◯は欠字、◎は表示不能文字
画題画賛出典巻・頁年月日
やくしゃえ
役者絵
「三優人の図に題す 団十伝九七三郎 少長争ひ知る戯場に老いることを
 舞鶴西に飛で復た返らず 才牛尾を曳て何れの郷にか向ふ」

〈二代目市川団十郎(才牛)・中村伝九郎・中村七三郎〉
壇那山人
藝舎集
①462天明4年刊
1784/03/
やしきもの
屋敷者
「十二月の景物に女の風俗ゑがけるに 十一月 酉の市 屋敷者
 後やしきの外面似ぼさつ内心は慾のくま手にかきとりの市」
七々集②285文化12年
1815/12/
やっこ
「奴僕載挟箱懼雷図、挟箱有引両紋
 頭載挟箱身 懼雷何処僕 若非足利公 必是内田屋」
〈引両紋は足利家の家紋。内田屋は神田昇平橋の酒屋でやはり引両紋〉
紅梅集
巴人集拾遺
②342
②495
文政1年
1818/06/
やりもちやっこ
鎗持奴
「奴 鳥毛をもてるゑに 二合半ふちをとり毛の鎗よりもふり行くものは糸鬢の霜」巴人集甲辰②430天明4年
1784/閏01/
「鎗持の夜鷹蕎麦を食ふ図に題す
 十字の街頭十字の鎗 斜めに手拭を蒙(カブ)り立て彷徨す
 北風滅(ヤマ)ず行灯の火 吹き送る夜鷹蕎麦の香(カ)」
壇那山人藝舎集①463天明4年刊
1784/03/
やりもちやっこ
鎗持奴 (大津絵)
「大津絵にかく鳥毛やりをもてる奴をよめる
 あづさ弓やつこ茶屋にもほどちかき翔崔堂の鳥毛やりかも」
千紅万紫
放歌集
①248
②166
文化8年
1811/09/
やりもちやっこ
鎗持奴 (歌舞妓)
「坂東秀佳【三津五郎】、中村芝翫【歌右衛門】やりもち奴のわざおぎの画に
 大和やと加賀屋と江戸と大坂の奴は外にまたないまたない」
七々集
万紫千紅
②265
①293
文化12年
1815/10/
やなぎ
  (別資料)
やのねごろう
矢根五郎
「焉馬のもとめにおふじて矢の根五郎のゑに
 虎をみて石に立川市川のかぶら矢の根のあたり狂言」
放歌集②177文化9年
1812/01/01
やぶこうじ
藪柑子
「扇面に画賛 やぶこうじ 和名薮柑子 漢字紫金牛 裏白根松外 先令此物求」あやめ草②79文化7年
1810/07/
「雪の中に薮柑子のゑに ふりつもる雪にうもれぬ薮柑子薮の中にもかうの物かは」紅梅集②311文化14年
1817/09/
やまうば
山姥
「山姥の画 一さしの時雨やふりをつけぬらん山又山をめぐるやまうば」六々集②222文化12年
1815/02/
やまぶき
山吹
「西行庵にかけし額に山吹をよめる
 いふよりもいはぬ色にてどこやらに実のあるような山吹の花」
巴人集②442文化1年?
1804?