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   画賛編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔画賛編〕   大田南畝関係
  【う】※実際に揮毫したかは問わない。◯は欠字、◎は表示不能文字
画題画賛出典巻・頁年月日
うきふね
浮舟
「浮舟のゑに 心からよるべもなみの浮舟の名にたち花の色はかはらじ」
〈同じ狂歌が②28にもあり〉
をみなへし②25
②28
文化4年
1807/04/
うぐいす
「紅梅黄鳥図
 和歌詠黄鳥 恐是報春名 紅梅枝上物 真欲初嚶鳴」
南畝集18
漢詩番号3793
⑤288文化10年
1813/06/
「梅に鴬の画に 鴬の宿札をうつおとまりは南枝北枝の梅のほん陣」六々集②239文化12年
1815/05/
「牡丹の芽をいだしたるに鴬のとまりたる画に
 はつか草さき出るまで鴬のひとくひとくとかぞへてやまつ」
紅梅集②340文政1年
1818/05/
うさぎ
「双兎図に題す 曾辞三窟事仙公 撲朔迷離雌与雄 長謝人間守株者 終年搗薬広寒宮」南畝集13
漢詩番号2193
④236享和2年
1802/10/
「兎のゑに 枇杷の葉をもときこしめし玉兎それでお耳や長くなりけん」七々集
万紫千紅
②266
①293
文化12年
1815/10/
うし
「牛を画く 仲弓黄叔度 生質旧多端 不辨犂牛角 誰知黒牡丹」南畝集19
漢詩番号4047
⑤360文化12年
1815/05/
うすのめきり
臼の目切り
「臼の目切の画に 何事も石臼藝になりはてゝめきりめきりと年は老にき」紅梅集②368文政2年
1819閏04/
うずら
「文化元年、寐惚大坂へ登り来りし時、ある人寐惚の宅へ行、うづらの絵に賛をこひけるに
 一ツとり二ツとりては焼て喰ううづらなく成深草のさと」
浪花見聞雑話
随筆百花苑七巻
⑦23文化1年
うちでのこづち
打ち出の小槌
「甲子の日に小槌をゑがきて
 智仁勇みつの宝をときどきにうち出の小槌ゑこそわすれね
 仁と倹あへて天下の者たらずみつのたからをうち出の小槌」
七々集②288文化12年
1815/12/14
うつぼざる
空穂猿
「空穂猿の画に 忽見立烏帽 正知空穂猿 狂詩多不作 深恥能狂言」巴人集拾遺②490文化13年
1816/
うば
お乳の人
「お乳の人、子を抱きて月を見る 暁の月おちの人烏なき霜みつよつのわこの早起」紅梅集②317文化14年
1817/12/
うま
「尾張のみたちにつかふまつれる岡田氏のもとよりかずの絵をかヽせて、これにたゝえごとをそへてよとてこされしうち(中略)柳に馬のかたかきたるに
 青柳にあれたる駒はつなぐともさいた桜のかげは御無用」
をみなへし②15天明1年?
1781/
「画馬。灰韻を得たり 玉面花驄筆底開 風鬃霧鬣払塵埃 人問一児甯王画 始信真竜自有媒」南畝集7
漢詩番号1368
③473天明7年
1787/09/
「桜に駒の画 くものゐにあれたる駒はつなぐともさいた桜の陰は御無用」六々集②214文化11年
1814/10/
「馬の画に ゆめにみてさへよいといふ春駒のいさむ心をうつし絵の徳」紅梅集②366文政2年
1819/04/
うめ
 梅 (別資料)
うらしまたろう
浦島太郎
「浦島太郎の画に 乙姫が吸つけざしものまれねばあけてくやしき玉烟草かな」七々集②264文化12年
1815/10/
「東方朔浦島子三浦大助画讃 桃保千年寿 亀遊万代池 大助称三浦 猶纔百六児」巴人集拾遺②490文化12年?
1815?
うんりゅう
雲竜
「日の出に雲竜 出る日は乾けるにつきゆく水のうるほふ雲は竜に従ふ」紅梅集②356文政1年
1818/11/