Top          浮世絵文献資料館   浮世絵師総覧
 
   画賛編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔画賛編〕   大田南畝関係
  【ま】※実際に揮毫したかは問わない。◯は欠字、◎は表示不能文字
画題画賛出典巻・頁年月日
まくらひき
枕引き図
「もろこし人、女と枕引の画に 木枕のかどは丸山たをやめに心ひかるゝ三つうちの髪」紅梅集②362文政2年
1819/03/
まこ
麻姑図
「麻姑の図に題す 欲控白鶴期千寿 先対青樽傾一斗 天上人間多不平 朝姑鳥爪能掻否」
〈鳥のように長い爪をもつ仙女麻姑、長寿の象徴とされる。西王母の誕生祝いに美酒を贈る「麻姑献寿」の場面がよく画かれるという〉
南畝集15
漢詩番号2684
④385文化2年
1805/05/
まご
馬子
「馬かた花の陰にやすむ画 しら雪を踏馬御免馬士ぶしもいさめば花のちれる木のもと」紅梅集②316文化14年
1815/12/
まつ
  (別資料)
まつかざり
松飾り
「としのはじめに 雑煮屠蘇午房数の子座禅豆いづくもをなじ春の御祝儀」狂歌新玉集
巴人集拾遺
①59
②479
天明6年刊
1786/01/
まつしま
松島
「松島の図 島嶼幾千松 々々相点綴 誰言六十州 塩竃最奇絶」
南畝集18
漢詩番号3884
⑤312文化11年
1814/03/
まつたけ
松茸
「友人福引に松茸枕の画を得たり
 松茸元稲荷山に生ず 化して大物と為り人間に託す
 縦令(タトヒ)清少納言在りいへども 一番逢坂の開は許さず」
壇那山人藝舎集①466天明4年刊
1784/03/
まつちやま
真土山
「まつち山の月の絵に 桂男の夕こえてくる約束のつれをまつちの山の宿駕篭」紅梅集②315文化14年
1817/11/
まつもと きんこう
松本 錦考
(四代目幸四郎)
「瀬川路考・松本錦考、おはん長右衛門道行瀬川仇浪の狂言の画に
 金箱をせなかにおはん長右衛門二人りが藝にあだなみはなし
 音にきく瀬川のきしのあだ波はあてしや入のくづれこそすれ」
をみなへし②16天明1年
1781/03/
「路考錦考髪梳(カミスキ)の図に題す
 瀬川の白菊波の寄るかと疑ふ 松本の紅顔錦の茵に似たり
 胸霽(ハ)れ手に楊柳の髪を梳(クシケズ)る 恨消ては涙鏡台の塵を洗ふ」
壇那山人藝舎集①466天明4年刊
1784/03/
まつら せいざん
松浦 静山像
「平戸の老侯静山公のもとめによりて、翁の画に なるは滝の水のながれの音たへずとうとうたらりたらり長いき」あやめ草②95文政5年
1822/01/
まんざい
万歳
「万歳才蔵の肩に鳶凧の落かゝりたる画に
 鳶飛で天から落しいかのぼりいかゞはせんず万歳のかほ」
七々集②300文化13年
1817/02/
まんせい
蔓菁 (蕪)
「題画 楠子天王寺 武侯八陣営 于今彼与此 共有蔓菁名」南畝集13
漢詩番号2137
④218享和2年
1802/06/