詞書・漢詩・狂歌 | 出典 | 巻・頁 | 年月日 |
「春画帖序 【欄外。引首に遊目邀魂】宗人春宵秘戯の図あり。斎宮の絵詞は為家卿の筆なりとかや。かのおそくづの画ときこへしも四枚五枚のかぶと形、よろひ櫃におさめし類にやとなつかし 「【欄外。唐人 もろこしのよしのゝ山にあらなくにさくら色なる服をきましや】」 「公家衆に官女 よりそふてさあらばひとつまきもくの桧扇のかざすうちぞゆかしき」 「【欄外。男舌を出して女の口を吸はんとするかた 蜜蜂の舌を出してたをやめの花の唇すはんとぞ思ふ】」 「若衆に娘 花ならばはつ桜色月ならばまだ十三夜十四五のうち」 「年増女、足袋はきながら交合 いとまなみ小櫛もさゝず踏皮(タビ)のひもとく間もさらにあらしはげしき」 「うしろより交る まくらよりあとよりも又うしろよりせめくる恋のせんかたぞなき」 「居茶臼 口きりの味ひにこそひかれけれよし居茶臼の名にはたつとも」 「一人二女を御す 玉くしげふたりの君が香箱をひとつ心にあけんとぞ思ふ」 「針医、やめる女を犯す むくつけき針をもいたくさすのみこまさしく病いゆるとぞきく 【欄外。サスノミコ、道三茅針ノ画也】」 「老たるおのこ官女を逆におかす さかさまに年もゆかなん黒髪にまじれる霜のよついつゝきぬ」 「さかりなる男、しゐて小女をおかさんとして淫水をもらす 玉の門いらんいれじの道の露多くあまりてもりの下蔭 【欄外 国風、厭浥行露 豈不夙夜 謂行多露】」 「後家 末の露もとの雫のをくれ髪など一筋に思ひきりけん」 | 紅梅集 | ②333 | 文化15年 1818/04/ |
「春の色 【西川祐信全文】 山頭春やぶれてと、もろこし人もつくれば、やはらぐ国のやまの露を思ひやる空もうき/\と、もゝちの鳥のさえづり、げにや星に似たる白梅の姿、是ぞ十五六の若衆じまん、男のつぼみともいはめ。(以下略)」 「夏の旦 夏はよるこそと清女の物づき、した心は恋をもたせたるをしらずや。花紫のかきつばた、ねすりの衣色やさめなんと、男をまへにをき女のかこつも十七八の秋の風、ふり袖も久しくきぬ世とはなりぬ。(以下略)」 「秋の題 入日花やかに、秋のこずゑはもみぢせし、たつたひめといふも目に見へねと、ふうのよいにはきはまつたり。露も見るほどの草ぐさ、是ぞぬれのさかり、月も有明のころ、廿五六の男は女にうれしがらする事をよくおぼへて(以下略)」 「冬の品 神な月たがまことよりふうふの中のちわごと、是ぞたのしみの至極、釈迦も鼻をひらるべし。たうとい事は外にあらしのあした、をち葉の夕ぐれ、雪見酒のかんきをしのぐといへど、ならべ枕のひとつよぎのあたゝかさ(以下略)」 「右節録西川氏風流長枕四季詞以為跋尾耳 蜀山人」 | 紅梅集 | ②335 | 文化15年 1818/04/ |
「唐蛮の春画に題す 唐与紅毛寄合町 丸山遊女玉為形 ○○一万三千里 四百余州振腨停」 | 巴人集拾遺 | ②491 | 文化13年 1816/ |
「唐人春画、某侯の嘱に応ず 枕頭雲雨暗唐山 千里同情一股間 不用細腰抱楊柳 春心先入玉門関」 | 紅梅集 | ②348 | 文政1年 1818/07/ |