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   画賛編【さ】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔画賛編〕大田南畝関係
  【猿・猿猴】(さる) ◯は欠字、◎は表示不能文字
詞書・漢詩・狂歌出典巻・頁年月日
「猿と狗子のかたかける扇に 心猿不可繋 狗子無物性 蜀山」巴人集
②439
文化1年
1804/05/
「梅花胡孫図 脱却人間羈絏憂 野梅花下暖風柔 賜緋何羨孫供奉 作賦従他柳々州」
〈羈絏は束縛。胡孫は猿。孫供奉は猿回し。晩唐羅隠の詩「弄猴人に朱紱を賜わりたるに感じて」を踏まえる〉
南畝集16
漢詩番号3024
⑤58文化4年
1807/02/
「猿牽の画に
 身代有嚢猿在肩 不堪煩悩犬追掛 朝四生烟一升米 暮三起浪百文銭
 さる引の百一升の米と銭あしたに四軒くれに三軒」
あやめ草②63
文化7年
1810/01/
「猿の絵に 面白い事をも見ざるきかざるは桜を花といはざるの知恵」
「桜と三猿 面白いことをもみざるきかざるはさくらを花といはざるの智恵」
〈絵は鈴木隣松画「大田南畝(四方赤良・蜀山人)賛の絵師」鈴木隣松参照(『あやめ草』②70)〉
巴人集拾遺
千紅万紫
②481
①234
文化7年
1810/03/
「獼猴図に題す 不羨孫供奉 何須猴部頭 山林多橡栗 朝暮自無憂」南畝集18
漢詩番号3557
⑤220文化8年
1811/09/
「狙仙、猿画 人言狙似人 我言人似狙 朝三暮四飯 未敢載其箸」六々集
巴人集拾遺
②234
②480
文化12年
1815/03/
「猿猴、盃をとる絵に 曲水のゑんこうが手をのばしてもとる事かたきさかづきの影」七々集②267文化12年
1815/10/
「猿、子をなづる画 腸をみつにたちつゝ子を思ふこころは人にまさるとぞきく」七々集②269文化12年
1815/10/
「猿、子をあはれむ画 子を思ふさるの心は人間に三筋ばかりや毛もましぬらん」七々集②283文化12年
1815/11/
「猿猴、素麺をくふ絵 足引の山ざるの手のひだり右のながながしくもすゝる素麺」をみなへし②11未詳
「猿、水の月をとるかたかきたるに 水の面にてる月影をとらんとはこれさるぢゑの最中なりけり」をみなへし②5未詳