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   画賛編【け】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔画賛編〕大田南畝関係
  【傾城】(けいせい) ◯は欠字、◎は表示不能文字
詞書・漢詩・狂歌出典巻・頁年月日
「戯れに栄之の娼妓図に題す 脱却華袿羅帯垂 画屏風外歩遅々 双眸斂鬢掻頭正 応是紅閏進寝時」南畝集14
漢詩番号2545
④342文化1年
1804/10/
「傾城の画に 白妙の藤伊の雪のふじのねをはりぬきにせし夕霧が文」あやめ草②63
文化7年
1810/01/
「北馬のゑがける傾城の二人禿つれたるに 北馬の絵北里と対の禿筆沢山そうに見る事なかれ」あやめ草②69文化7年
1810/03/
「傾城猫をひくゑに 京町の猫もしゃくしも大名も揚やにかよふ里の全盛」
〈其角の句「京町の猫通ひ けり揚屋町」を踏まえる〉
放歌集
千紅万紫
②154
①242
文化8年
1811/05?
「傾城のゑに 千金の春のくるわの全盛も一両二分はたゞ二人なり」
〈一両二分は吉原最高級の花魁の揚げ代〉
放歌集②179
文化9年
1812/02/
「けいせいに郭公の画に 君はゆきわが身はのこるみつぶとんよつ手をおふてなく郭公」放歌集②189
文化9年
1812/05/
「門松のもとに傾城二人禿の絵賛 あら玉の空青みたるあけぼのはつねきく鳥も若水の音」六々集②219文化10年
1813/01/
「桜の下に蝦夷錦のうたかけきたる傾城の画に
 北国ときけばもとより蝦夷にしき花のかたへにたつのうちかけ」
六々集②214文化11年
1814/10/
「門松のもとに傾城二人禿の絵賛
 倡門鶏日挿松筠 猪日靚粧半日新 両個黄鸝纔学語 似迎楊柳折来人
 あら玉の空青みたるあけぼのはつねきく鳥も若水の音」
六々集②219文化11年
1814/11/
「傾城、雨中道中の画に けいせいの雨の道中双六にふるといふ事はならはざらなん」六々集
万紫千紅
②224
①279
文化12年
1815/01/
「白無垢きたる傾城 十二月画 八月 北国のしるしをみせて八朔の雪白妙にみゆるしろむく」六々集②250文化12/02/
「傾城と樽酒と河豚とを画きたる扇に こがれゆく猪牙の塩さいふぐと汁ひとたるものをやぶる剣びし」七々集
万紫千紅
②246
①283
文化12/07/
「身仕舞部屋にうかれめのむらがり居る画に 傾城の身仕舞べやは藻をかづく狐の干鱈さげてこんこん」七々集
万紫千紅
②251
①288
文化12/08/
「十二月の景物に女の風俗ゑがけるに
 八月 白無垢 けいせい 北国のしるしの雪のしろむくはたれをたのみのけふの約束」
七々集②285文化12/12/
「傾城、禿に煙管もたせたるかたかきたるに けいせいの守刀は通ふ神吸付て出すきせる一本」七々集
万紫千紅
②285
①297
文化12/12/
「傾城、傘をさゝせて道中の画に 八文字ふり出す雨の中の町ぬれにゆくべき姿なるべし」七々集②297文化13年
1816/02/
「けいせい、払林狗をいだく画に 君が手にいだかれてみんおいらんがふらんすこくのいぬとなりても」紅梅集②330文化15年
1818/03/
「傾城画 聞説京町猫 昔通揚屋町 願為狸寐入 居続野狐亭」巴人集拾遺②498文政3年
1820/
「みやこの画師のかける傾城のかたはらに禿(カムロ)文を手にもてり
 ふもとよりふみ出す禿とをからず高きお山にならんとぞおもふ」
あやめ草②97文政5年
1822/01/