Top      浮世絵文献資料館 画賛編
 
   画賛編【と】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔画賛編〕大田南畝関係
  【豊国 歌川】(とよくに うたがわ)◯は欠字、◎は表示不能文字
詞書・漢詩・狂歌出典巻・頁年月日
「出女の化粧をするかたかきたる豊国の画に
 頬べにの赤坂ちかき黒髪の油じみたる御油の出女」
あやめ草②63文化7年
1810/01/
「岩井杜若がうつし絵姫のわざおぎをよめる
 豊国がうつし絵姫のうつし画も及ばぬ筆の毛延寿哉」〈市村座『増補富士見西行』〉
六々集②250文化12年
1815/02/
「ことしの春中村芝翫のわざおぎに其九重彩色桜といふ九変化のかたかきたる豊国が絵に、四季のうたよめと芝翫のもとより乞けるに、よみてつかはしける
 春 文使い 老女の花見 酒屋調市  けそう文つかひは来り酒かふて頭の雪の花やながめん
 夏 雨乞小町 雷さみせんをひく  雨乞の空にさみせんなる神のとゞろ/\とてんつてん/\
 秋 やりもち奴 月の辻君  辻君の背中あはせのやつこらさやりもち月の前うしろめん
 冬 江口の君 石橋  冬牡丹さくやさくらの花の名の普賢象かも石端の獅子」
〈市村座「其九重彩色桜」中村歌右衛門の九変化所作事〉
六々集②252文化12年
1815/08/