俳句の勉強
平成19年の俳句の勉強会(3)
さて、7月の句(二回目)
鮎釣る軽業のごと岩を跳ぶ
「鮎釣るや軽業の如く岩を跳ぶ」であったが先生に上記の如く修正して頂いた。先生のほか二名の方に取って頂いた。感謝!
斑猫に任せてをりしわが行くて
「わが行くて跳ぶ斑猫に任せたり」であったが先生に上記の如く修正して頂いたが句意が、小生の意図するものは人生でなく、その時の刹那の気持であるので、感謝するが、作句意図がずれてしまった?。先生のほか一名の方に取って頂いた。感謝!
気遣わぬ友と語らひ冷奴
一人の方に取って頂きました。
8月の句(一回目)
日盛の道に拾ひし赤い紐
これは「日盛の道に忘らる赤い紐」を先生に直して頂いが、先生取って頂いた一句
盆踊り月にどうどう太鼓打つ
お一方に取って頂いたが、小生は「盆踊り月にどうどう太鼓搏つ」としたかったが「打つ」と先生に直して戴いた。
次は6月に投句した駄句が9月号に朗人選で「天為」に残念ながら、3句載りました。
「母あれし地の瀧桜見て飽かず」
「幾人の旅人とどめ瀧桜」
「父の日に父の逝きたる今年かな」
であった。「母あれし地の瀧桜見へ飽かず」と小生はしていたが、「へ」を「て」に直して戴いた。感謝します。
上記3句は何方にも毎月の句会では取って戴けなかったものであるが、小生は
「母の日に母の名の謎解けにけり」
「母あれし地の瀧桜見て飽かず」
ともに、母の供養のために大切にしたい句です。何時も5句投句しているが3句で残念。4句取って頂いたのが今までで最高。5句取って頂けるよう頑張るつもり、何時の事か。
更に西村我尼吾先生選(先生が代わりました)の課題句(課題、夕立、浴衣)ですが
[面々の楊貴妃なれど藍浴衣]
例により佳作に入りました。佳作では駄目ですね!
8月の句(二回目)
オカリナに伴奏のごと虫音色
先生に取って戴き、修正もして戴いた。
飽かず見ゆ葉の無き枝に藍の花
古戦場息吹の山や秋時雨
倒木に命残れり棗の実
以上の3句はそれぞれ御一方に取って戴いた。
9月の句(一回目)
蜻蛉の目のしんしんと海の色
先生と二名の方に取って頂いた。
マネキンも一役買うて案山子かな
先生に少し直して戴いて、取って戴く。
我もまた天意仮諦の草の花
倒木に残るいのちや渡り鳥
上の2句はそれぞれ御一方に取って戴いた。若干寂しい。
有名俳人X氏の言に「地方の句会の高得点句に秀歌なし」と言われて居るようです。と言う事で小生も気にしない事にした。
次に銀座百点の「銀座俳句」10月号に高橋睦朗先生に佳作であるが
「わが行くて跳ぶ斑猫に任せけり」
これは前記したように先生に「斑猫に任せてをりしわが行くて」と直され、取って戴いたが、小生の句意が違ってしまったと書いた事があるが高橋睦朗先生は其の侭佳作にして下さった。感謝したい。
ところで、今回の一句は「枝豆を山ほど退治して二人」で高橋睦朗先生は「つくつくに法師惜し惜し若かりし」であった。
有馬朗人先生は高橋睦朗先生を「高橋睦朗さんは詩、歌、俳句全てにおいて多くの秀作を生んでいる。驚くべき才能の詩人である。・・・・」として称えている。
今回は7月に投句した駄句が10月号に朗人選で「天為」に更に残念ながら今回は最低の2句載りました。
「藍工房に巨木もあり半夏生」
「学校の下駄箱に置き夏帽子」
であった。皆さんお上手で小生の立ち入る隙はありません。
上記2句は何方にも毎月の句会には出さなかったものであります。
更に西村我尼吾先生選(先生が代わりました)の課題句(課題、斑猫、梅雨明け)ですが
[斑猫の行く木道や河童卿]
例により投句賞に入りました。今までの佳作が3つになり、佳作賞、準佳作賞、投句賞になりました。投句賞では駄目ですね!
今回200号記念特別号が発行され、自撰句が3句載せて戴きました。
「ユトリロの白き教会凍ててをり」
「じっと見る孝妣の化身初雀」
「パレットに白を絞って春を待つ」
でした。「天為」に入会して日が浅いので、好きな句を選べなかった。残念!!
9月の句会(ニ回目)
鰯雲夕日になりて茜染め
御一方に取って戴いた。
10月の句会(一回目)
今回取って戴ける句はなかった。
著名俳人にお褒めに与かった句「この連想は面白い秋の旨かさを感じたのが良い。」と言われた句があったが、句意が先生含め何方も理解出来なかったと思われる。
この句は「天為」で入選した時まで、紹介しない。
今回は8月に投句した駄句が11月号に朗人選で「天為」に更に残念ながら今回は最低の2句載りました。
「わが行くて跳ぶ斑猫に任せたり」
「斑猫につき木道を歩きけり」
であった。例によって皆さんお上手で小生の立ち入る隙のないのは同じです。
上記2句は何方にも毎月の句会には出さなかったものであります。
更に西村我尼吾先生選(先生が代わりました)の課題句(課題、鮎、木槿)ですが
[一つとて同じ顔なし花木槿]
が準佳作にして戴きました。
10月の句会(二回目)
今回吟行であった。
11月の句会(一回目)
「無患子の数珠に托せし余生かな」
4名の方に取って頂いた。しかし、先生には取って戴けなかった。
先生曰く「無患子の数珠」としたところが季語になっていないとおしゃる。著名俳人に御伺いしたところ、このことは問題が無さそうで、未だ余生ではないだろうと笑われた。
今回は9月に投句した駄句が12月号に朗人選で「天為」に遂に今回は最高の5句載りました。
「棒道の鎌倉古道桐一葉」
「倒木に残るいのちや渡り鳥」
「蜻蛉(とんぼう)の目のしんしんと海の色」
「弓張の漁船を覆ふ大西日」
「葉を摘むて残れる枝に藍の花」
更に西村我尼吾先生選(先生が代わりました)の課題句(課題、野分)ですが
[銀座には柳を千切る野分かな]
が準佳作にして戴きました。
初めて「天為」の東京例会に出席したが皆さんの句は質が違うというか、素晴らしい作で小生には太刀打ちできないという思いであった。しかし、良い勉強になった。主宰の句に対する解釈の話からも俳句に取り組む姿勢が良く理解できた。
11月の句会(二回目)
今回は次の2句であった。
「彦根山枯れ一望の平野かな」
「赤城から遊びて来る北の風」
前者は先生に、後者は御一人に取って戴いた。謝謝!!
12月の句会(一回目)
「霜柱踏みつつ詠ふ一行詩」
先生を含め、5名の方に取って頂いた。謝謝!!
12月の句会(二回目)
「冥府より戻りて座あり冬紅葉」
御一方に取って頂いた。感謝!
今年はこれで、終わり、平成20年(戊子歳)の俳句になります。
平成19年の俳句の勉強会(2)に戻る。
平成20年の俳句の勉強会(1)に進む。
「滝川龍太郎の俳句の勉強」の表紙に戻る
このホームページにお立ち寄り頂いた方、是非、滝川龍太郎に御意見、御感想をお寄せ下さい。
御意見、御感想はこちらへ
ホームページへ