俳句の勉強
平成19年の俳句の勉強会(1)
1月の句(一回目)
メモ書きを孫が残せし初暦
1人の方先生に取って戴いた。感謝!
ボンスワール御降り積もる石の道
2人の方に取って頂いた。
辛酸も歓喜も淡く去年今年
2人の方に取って頂いた。今年は猪の年。猪突猛進と謂われるが、小生を「鈍重」と言った人が居たが、その通りにじっくりと感性の滲み出る句を作って行きたい。
1月の句(二回目)
遠き日の考妣思へり節分会
は先生と他3人の方に取って頂いた。
尾根繋ぐ万里長城梅の花
1人の方に取って頂いた。
2月の句(二回目)
角あらば曲がりたくなる春の星
これは先生と他2人の方に取って頂いた。
花冷えや筧の水も音高に
これは2人の方に取って頂いた。
遠き日の考妣食べる目刺かな
時期知るや温故知新の蓬餅
これは各1人の方に取って頂いた。以上取って頂いた方に感謝します。有難う御座いました。
さて2月の句(一回目)は新年会のため,お休みでした。
小生厚かましくも、大先生の有馬朗人先生が主宰されている「天為」に12月会員として入会致しました。
12月に投句した駄句が3月号に朗人選で「天為」に3句載りました。
これを紹介致しますと
[ユトリロの白き教会凍ててをり]
[遥か来て知床岬雪ほたる]
[遠き日の父を思へり北狐]
更に阿部静雄先生選の課題句ですが
辛酸も佳境に入りて木の葉髪
佳作に入りました。俳句も楽しみになり佳境に入りましたか?
3月末に奇跡が三度起きました。銀座で出している「銀座百点」4月号の銀座俳句高橋睦郎撰で、小生の駄句が佳作に入りました。
春浅し烏咥へたるゴルフ玉
です。これは勉強会には出さなかったもので、以外であった。試みに高橋睦郎撰の1句は
「一つでは終らぬ嚏顔が待つ」
勉強になります。
高橋睦郎先生の句は
「帰る鳥来る鳥知らず昼霞」であった。
3月の句(一回目)
画布に色置かぬ余白や春の声
これは2人の方に取って頂いた。
いち早く恋雀とはなりにけり
風光る果てへ万里の城の道
藤村を恋ふて坐りし若草野
いち早く恋雀とはなりにけり
以上三句は先生に取って頂いた。「風光る果てへ万里の城の道」は言い当てて入ると思うが先生は「風光る万里の城は道あまた」直された。万里の城には一本の道しかないので、「道あまた」は当たらない。「道遠く」がよいか。勝手な事言いました。
また「藤村を恋ふて坐りし若草野」も直して頂いた。
3月の句(二回目)
この日は川村美術館に行きましたので、投句のみでした。
この日は欠席でしたが、俳句は一人歩きして、以下の俳句を取って頂いて居りました。
感謝致します。
過疎の村日のある限り梅匂ふ先生と3名の方有難う。
初燕ぶつかりそうでぶつからぬ2名の方有難う。
ソムリエはビールにもあり風光る先生に取って頂いた。感謝
浮雲はいつもおしゃべり山笑ふ1名の方有難う。
以上結果でした。
新年に投句した駄句が4月号に朗人選で「天為」に2句載りました。
これを紹介致しますと
[干支描き自作の茶碗なづな粥]
[じっと見る考妣化身初雀]
最初の句が先生の句に似ているので気になっている。ごめんなさい。
更に阿部静雄先生選の課題句ですが
[校長の椅子から見ゆる枯木立]
例により佳作に入りました。佳作では駄目ですね!入選句でないと。
4月の句(一回目)
この日は碾臼蕎麦の頂き、句会と相成りました。
成績は芳しくなく、先生に取って頂いた下記の一句のみであった。
春霞烏銜へるゴルフ玉
蕎麦のお礼に一句と出しましたが、何方にも取って戴けなかった。
また、自信の一句も訂正されるのみで、取って貰えることはなかった。
この句は「天為」に投稿した。結果が楽しみ。
招待主に礼を言い。「署名な文芸家に訂正して頂いた句もあったが、感性の違いか取って呉れる人は一人も居ませんでした。」
一抹の寂しさに皮肉を交えて、笑いながら、挨拶して帰った。
皆さんの句は列挙して招待主に贈ったようであるが、小生の句は一人も取って貰えなかったので、乗せて貰えなかった。
そこで、このページで勝手に取って貰えなかった句を載せることにして感謝の意を表します。
「心染む蕎麦の香りや風光る」
何で取って貰えなかったのかな!!
4月の句(二回目)
下記の句は双方とも先生とお一人の方に取って頂いた。感謝!
千年の過客見守る瀧桜
春の夢結界の柵越えにけり
前者は吟行句
瀧桜母の生まれし三春かな
これはお一人の方に取って頂いた吟行句
次は2月に投句した駄句が5月号に朗人選で「天為」に2句載りました。
パレットに白を絞りて春を待つ
春浅し烏咥へるゴルフ玉
更に阿部静雄先生選の課題句(課題、花冷え、目刺)ですが
[花冷えや筧の水の音高に]
例により佳作に入りました。佳作では駄目ですね!入選句でないと。
いや佳作に入っているのですから、入選句ですか?しかし入選句ありますし、今月十句もあります。
その内に今月十句に入りたいなあ!欲張っちゃ駄目だよ。常に無欲を心掛けよう。これは自分自身に言っているので、この頁に入って頂いた方に言っているのでは在りません。
さあ!明日12日のホテルオークラの句会が楽しみ、有馬朗人主宰と話が出来れば最高なんだが。
ホテルオークラでの天為200号記念会に出席しました。小生も同人であるが、来賓の方々、(銀座俳句で佳作に取って頂いている高橋睦郎先生も)は蒼々たる方々、小生も同人であることに自信を持ち、同人の方々と和気藹々の対話が出来た。図々しいのかな!
さて、目標の有馬朗人主宰と話することの機会が訪れ、「どうも、いつも俳句取って頂いて有難う御座います。私も物理を専攻し、液晶の開発をし、液晶の日本の権威者の名を挙げ、其方と液晶の本を出版致しました。」
その権威者は「先輩であるが、友達だと言って呉れています。」主宰は「液晶は素晴らしい」おっしゃり、「液晶の後は携帯電話を開発し、会社を作りました。」といったが「それで、世界市場43%を3年間占めました」とは言わなかった。言わないで良かった。
「俳句は受験勉強で、奥の細道を読んだだけです。」主宰は「頑張れよ」と小生の肩を2度程叩き別れた。
全てを超越された御人格には感銘を覚えた。その対応の暖かさ、誠実さ、は小生にとって残り少ない人生であるが生涯の思い出になるであろう。
処で、小生の句は3句とも入選し、埼玉県のトップに掲載された。
その3句
「質種売る七面坂に冬の雲」
「校長の机の上に枯芙蓉」
「蟠り捨て脚伸ばすゆず湯かな」
であった。
小生は以後主宰の御人格を頭に置き、行動したい。尚、主宰のお話の中に、「日本ではノーベル賞のみ大騒ぎするが、その次のランクに相当する賞には見向きもしない。これは嘆かわしいことである。」と言われていたが、小生の友人も「液晶」で日本人で初めての賞を貰っている。主宰は御存知だったのだろう。
人生は「友人」は良き人に廻り会うこと。良き友人に感謝したい。
「天為」即ち「天の為すところを知る」
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