私の俳句(7)
平成22年10月に投句した駄句が平成23年1月号に朗人選で「天為」に、3句載りました。
「草の絮マリア似る石崇めけり」
「星降るや両手で掬ふ椰子の島」
「天の川下垂る島のフラダンス」
更に西村我尼吾先生選の課題句(夜寒、木の実)ですが
[雨井戸に白く光れり木の実落つ]
「木の実の落ち方」として
入選しました。
句評は
「この木の実には牧歌性をこえた超現実の美しさがある。現実を歌いながらそれを超えて詩的な、その言葉によって作り出される世界に読者を誘う。白く光って暗闇に落ちてゆく木の実に一瞬の中の永遠を見るようである。」
平成22年12月の天為ネット俳句で、2句投句して5名の方に1句互選句として採って頂きました。御礼申し上げます。
互選句は「雪兎淋しき夜には空を舞ふ」でした。御礼申し上げます。
句評は
幻想的な白い姿が浮かびます。(美代子)
詩情がありますね。(月英)
1月の天為句会では3句投句し、1句と1句互選で入りましたが、主宰選句に取って戴き致しました。主宰の優しさに感謝!!
主宰選句は
「一徹に江戸菊守る漢かな」
平成22年11月に投句した駄句が平成23年2月号に朗人選で「天為」に、今回は不本意にも2句載りました。
句会での朗人選句も1句のみで、他の1句は載りませんでした。
先生の愛の鞭か?
「星著き砂漠に深き雨の井戸」
「秋茄子を摘みゐていつか喜寿近し」
更に西村我尼吾先生選の課題句(鰰、湯ざめ)ですが
[鰰の顎が外れて焼かれけり]
が佳作に入りました。
平成22年12月に投句した駄句が平成23年3月号に朗人選で「天為」に、今回は不本意にも3句載りました。
句会での朗人選句も1句のみで、他の1句は載りませんでした。
「我が家まで捨猫の従(つ)く冬の月」
「オラショめく修道院やかいつぶり」
「コンクール終り月下の案山子たち」
更に西村我尼吾先生選の課題句(霜、石蕗の花)ですが
[校庭に詩人の名残り石蕗の花]
が準佳作Uに入りました。
平成23年2月の天為ネット俳句で、
2句投句して2名の方に1句互選句として採って頂きました。
御礼申し上げます。
互選句は「アレッポ春黒き松種襤褸市に」でした。
御礼申し上げます。
句評は
素敵な句ですね、旅がしたくなりました。(美春)
3月の天為句会では3句投句し、1句は主宰選句に取って戴き致しました。
他の2句は互選で入りました。、主宰の優しさに感謝!!
主宰選句は
「啓蟄やオペラ座地下の魚の影」
平成23年1月に投句した駄句が平成23年4月号に朗人選で「天為」に、今回は4句載りました。
「一徹に江戸菊守る漢かな」
「嬉嬉として竹馬に乗る猿三日」
「初霞ミラノの鐘は響動せり」
「初茜染むる赤城は澄み渡り」
更に西村我尼吾先生選の課題句(若水、七草)ですが
[七草や遠くに母の手鞠唄]
が準佳作Uに入りました。
平成23年3月の天為ネット俳句で、2句投句して2句とも主宰に1句は特選に、1句並選として採って頂きました。
御礼申し上げます。
特選句は「裁ち板の母の箆あと梅匂ふ」
並選句は「満作の黄金の花弁京の菓子」
でした。御礼申し上げます。
特選句評は
使わなくなって久しい裁ち板。梅匂うが句に奥行きを加えています。(せつ)
4月の天為句会では3句投句し、2句は主宰選句に取って戴き致しました。
主宰の優しさに感謝!!
主宰選句は
「三線の義甲弾(ひ)く間の余寒かな」
「春の音浜辺に拾ふ星一つ」
国際俳句交流協会の平成3月月号に入選作を掲載して頂きました。
それは「ヴェネツィア秋のゴンドラバルカローラ」
この英訳は自訳で
In the autumnal Venezia
a barcarola's song
in the gondola.
でした。
平成23年2月に投句した駄句が平成23年5月号に朗人選で「天為」に、今回は4句載りました。
「ねぶか掘る夕日が土をいつくしむ」
「鳥の巣のあらはになれる冬木立」
「春茜木立が動く影絵かな」
「ビックバンで宇宙に赤きシャボン玉」
更に西村我尼吾先生選の課題句(タラの芽、流氷)ですが
「白炎とともに流氷去りにけり」
が佳作に入りました。
句評は
「流氷の流れ方」
5月の天為句会では3句投句し、1句は主宰選句に取って戴き致しました。
主宰の優しさに感謝!!
主宰選句は
「聖堂の石段険し青嵐」
平成23年4月の天為ネット俳句で、2句投句して2句とも主宰に1句は並選として採って頂きました。御礼申し上げます。
1句は互選句
主宰並選句「青き踏む遠く遥かにノルマンディー」
互選句は「行く春の瞑想廊や修道士」
でした。御礼申し上げます。
平成23年3月に投句した駄句が平成23年6月号に朗人選で「天為」に、今回は4句載りました。
「川岸の屋台開かれ風光る」
「舞台下水路ありけり涅槃西風」
「啓蟄やオペラ座地下の魚の影」
「風光り白きひかりのマリア像」
更に西村我尼吾先生選の課題句(潮干狩、韮)ですが
「古寺に大陸偲ぶ韮の株」
が入選に入りました。
句評は
「韮を摘む伝統」
韮はユーラシア大陸が原産といわれている。しかしヨーロッパではあまり広がらず。紀元前後、中国で栽培が始まった。ここで読まれている大陸を中国と考えるのが普通だと思うが、更にユーラシアの面影が残っているとみるのも面白い。遥かシルクロードをこえてやってきた韮の株にはヘレニズム文化の趣が当然中国大陸を超えて届けられているからである。
6月の天為句会では3句投句し、2句は主宰選句に取って戴き致しました。
主宰の優しさに感謝!!
主宰選句は
「しんがりを佐保姫降りぬクルーズ船」
「仰ぎ歩す守礼門より落し文」
互選句は3句とも選んで頂いた。残りの1句は
「長生きの途中寄り道波布料理」
でした。
平成23年5月の天為ネット俳句で、2句投句して2句とも互選句として採って頂きました。御礼申し上げます。
1句は互選句
「水牛の歩みに描く夏模様」は御二人
「八重山の初夏の渚に織るみんさー」は御一人に
でした。御礼申し上げます。
国際俳句交流協会の5月月号に入選作を掲載して頂きました。
それは「冬の風車輪の下の子供達」
この英訳は自訳で
In the north wind
"beneath the wheel"
children
でした。
「注」 Hermann Hesse:"beneath the wheel"
平成23年4月に投句した駄句が平成23年7月号に朗人選で「天為」に、今回は3句載りました。
「裁ち板の母の箆あと梅匂ふ」
「満作の黄金の花弁京の菓子」
「三線の義甲弾(ひ)く間の余寒かな」
更に西村我尼吾先生選の課題句(大根の花、苗代)ですが
「尼寺の畑風呼ぶ花大根」
が準佳作Tに入りました。
平成23年5月に投句した駄句が平成23年8月号に朗人選で「天為」に、今回は3句載りました。
「青き踏む遠く遥かにノルマンディー」
「登りきしモンサンミッシェル夏はじめ」
「ミカエルの瞑想廊や夏はじめ」
更に西村我尼吾先生選の課題句(青嵐、柿の花)ですが
「鳥ごゑの鋭し落暉の柿の花」
が準佳作Tに入りました。
国際俳句交流協会の7月月号に入選作を掲載して頂きました。
それは「知床にクリオネも来し藍の海」
この英訳は自訳で
Clione also come
to Shiretoko
the indigo sea
でした。
さらに海外詠俳句に朗人先生の選で入選致しました」。
それは「オペラ座の弾む唄声春を呼ぶ」
平成23年7月の天為ネット俳句で、2句投句して2句とも互選句として採って頂きました。御礼申し上げます。
1句は互選句
「街角で天使が覗く夕薄暑」は御一人
「古寺の風の色濃しカンパニュラ」は御一人に
でした。御礼申し上げます。
平成23年6月に投句した駄句が平成23年9月号に朗人選で「天為」に、今回は3句載りました。
「仰ぎ歩す守礼門より落し文」
「しんがりを佐保姫降りぬクルーズ船」
「水牛の歩みに描く夏模様」
更に西村我尼吾先生選の課題句(蚕豆、白南風)ですが
「蚕豆は空の青色与謝の里」
が準佳作Tに入りました。
国際俳句交流協会の9月月号に入選作を掲載して頂きました。
それは「金色に紫天を抉る春の月」
この英訳は自訳で
The moon in springappears the golden colorbeing cut off the violet sky.
でした。
平成23年8月の天為ネット俳句で、2句投句して1句入選致しました。御礼申し上げます。
入選句は
「綿あめのちっと薄紅合歓の花」
9月の天為句会では3句投句し、1句は主宰選句に取って戴き致しました。
主宰の優しさに感謝!!
主宰選句は
「吐魯番の妹背の墳墓月白し」
平成23年7月に投句した駄句が平成23年10月号に朗人選で「天為」に、今回は3句載りました。
「夕薄暑旧道庁の赤煉瓦」
「カムイ岬(さき)蝦夷の黄菅(き‐すげ)に風強し」
「花林檎五百羅漢の図像寺」
更に西村我尼吾先生選の課題句(晩夏、穴子)ですが
「与謝の海澪筋ゆく舟晩夏」
が佳作に入りました。
平成23年8月の天為ネット俳句で、2句投句して1句互選されました。御礼申し上げます。
互選句は
「空蝉やカラカラカーンと自鳴琴」
平成23年8月に投句した駄句が平成23年11月号に朗人選で「天為」に、今回は4句載りました。
「軒先に吊るされ藁の蛍篭」
「笹舟に蟻がしゃしゃり出船頭に」
「明石なる麦わら蛸は壺が好き」
「与謝郡蛍袋に灯を集め」
更に西村我尼吾先生選の課題句(木犀、天高し)ですが
「天高く塞翁が馬肥ゆるなり」
が入選に入りました。
句評は
「ひとひねり」
天高く馬が肥える。しかしその馬は塞翁が馬。人生万事塞翁が馬。これから何化が起こる。幸運な出来事がおこるのである。
11月の天為句会では3句投句し、1句は主宰選句に取って戴き致しました。主宰の優しさに感謝!!
主宰選句は
「林檎剥く故友に手紙書くごとく」
平成23年9月に投句した駄句が平成23年12月号に朗人選で「天為」に、今回は3句載りました。
「嶺白く天山南路銀漢群」
「吐魯番の細し女墳墓月白し」
「吐魯番の水なき秋のアイディン湖」
更に西村我尼吾先生選の課題句(秋灯、石榴)ですが
「アンダルス城に実の生る石榴かな」
が準佳作Tに入りました。
国際俳句交流協会の12月月号に入選作を掲載して頂きました。
それは「日を集め母の日に咲くリラの花」
この英訳は自訳で
In the mother's day
collecting the sun
the lilac flower blooms
でした。
さらに海外詠俳句に朗人先生の選で入選致しました」。
それは「石上に安置のマリア浅き春」
12月の天為句会では3句投句し、1句は主宰選句に取って戴き致しました。
主宰の優しさに感謝!!
主宰選句は
「世界一小さな町のノエルかな」
それぞれの句評は松山芳彦の俳句の世界感評御礼に記載致しました。
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