私の俳句(6)
平成22年5月の天為ネット俳句で、2句投句して1句互選句として7名の方に採って頂きました。御礼申し上げます。
互選句は
句は「水去りし塩湖に水の蜃気楼」で句評を頂きました。
句評は
南米ポリビアのウユニ塩湖か。直径100キロメートル以上もある巨大なウユニ塩湖は最高地点が富士山より高いところにある。眼前に在るのは果てしない水のない塩湖と青空のみ。雲の上歩くような夏の塩湖の、捉えどころがない程の雄大な景観を「蜃気楼」という語があますところなく表現している。「水」を繰りかえし遣ったことも効果的。(かをるこ)
アンデスには何百キロと続く真白の塩湖がある。水の蜃気楼が立つのかよく分からないが、そうあってほしいという気もする。ちなみに、最近は、リチュームをとるために、塩湖が注目されている。(保一)
御礼申し上げます。
平成22年4月に投句した駄句が平成22年7月号に朗人選で「天為」に、残念ながら、3句載りました。
「桜花舞ふ京間ゆたかに能舞台」
「竹喬の長閑なる里山笑ふ」
「終演の狂言向かふ春の闇」
更に西村我尼吾先生選の課題句(花冷え、燕)ですが
[花曇り七面坂の塞の神]
「花冷えに冷やされるもの」として
佳作に入りました。
平成22年5月に投句した駄句が平成22年8月号に朗人選で「天為」に、残念ながら、3句載りました。
「小面の瞳の底に春の闇」
「ルノアールの居を訪(と)ふ道やリラの冷え」
「浅き春サハラの夕日惜しみけり」
更に西村我尼吾先生選の課題句(梔子の花、麦の秋)ですが
[夕映えの新羅琴鳴る麦の秋]
が準佳作Tに入りました。
平成22年7月の天為ネット俳句で、2句投句して1名の方に1句互選句として採って頂きました。御礼申し上げます。
互選句は「青き踏む新羅の里の古墳群」でした。御礼申し上げます。
新羅の里の古墳群を散策された方の互選でしょう。御礼申し上げます。
国際俳句交流協会に朗人先生に御紹介頂き、8月号から入選作を掲載して頂けることになり、今回初めて、入選致しました。
それは「鳴き続く雲雀は高くホバリング」
この英訳は
Continuing to sing
a skylark
hovering high in the sky.
でした。
天為20周年記念夏期鍛錬会に参加しました。
会期は 8月13日(金)から8月14日(土)
兼題は50句、その他、袋廻し、15句、吟行句、15句で夏期鍛錬会が行われました。主宰は有馬朗人先生。
主宰から選を頂い句は並選10句、特選2句に終りました。しかし、良い勉強になりました。
その他、互選句も多数頂きましたが、ここでは主宰から選を頂い句を紹介致します。
並選10句
「鴎外居漢方箪笥秋の夜」
「息溜めて弾けビオロン初秋かな」
「噴水のアルハンブラは赤き城」
「チュニジヤの海の夜空に天の川」
「三山の暁破る稲光」
「蓑虫の新居気儘に風任せ」
「屋上でギター爪弾き流れ星」
「朝明けと思ひ込みたる昼寝覚」
特選4句は吟行句で即興でした。
「夕凪に揺らりともせぬ屋形船」
「残暑かな小伝馬町の時の鐘」
「風鈴売りは築地の風を集め売る」
「夏の朝い組子孫に会ひにけり」
色々とありがとうございました。
平成22年6月に投句した駄句が平成22年9月号に朗人選で「天為」に、4句載りました。
「伏瓶の水琴涼し能舞台」
「竹節虫の枝に貼り付き沈みをり」
「水去りし塩湖に水の蜃気楼」
「鴎外の学ぶ土蔵は春の闇」
更に西村我尼吾先生選の課題句(夏至、豆飯)ですが
[高麗の五穀の神の豆ご飯]
「豆飯の中味」として
佳作に入りました。
平成22年8月の天為ネット俳句で、2句投句して3名の方に2句互選句として採って頂きました。御礼申し上げます。
互選句は「ガウディの蜥蜴吐く水掬ひあげ」でした。御礼申し上げます。
句評は
異才の建築家ガウディ。蜥蜴の吐く水はどんな味・・・・。私も飲んでみたくなった。(壮太郎)
未完成の神聖家族聖堂が浮かびあがる。(晶代)
もう一句は「三伏や遷都節目の奈良の塔」でした。御礼申し上げます。
句評は
有馬先生はNHK俳句王国で塔の反りの美しさを翼と詠まれていましたが・・・・・。掲句からは遷都1300年のあつい奈良が感じられる句。出雲にも奈良へと続く天平古道があり、4月に夫婦で奈良を訪れ嬉しく思った。 (よしえ)
9月の天為句会では3句投句し、2句とも御三人方に1句と2句づつ互選で入りましたが、其の内の1句を主宰特選句に取って戴き致しました。主宰の優しさに感謝!!
主宰特選句は
「コスモスの夕日を集めサキソフォン」
平成22年7月に投句した駄句が平成22年10月号に朗人選で「天為」に、4句載りました。
「竜馬かな鯤飛鵬躍南風」
「一里塚榎の根元泉湧く」
「三春とふ母の故里蛍舞ふ」
「タルティーニの悪魔のトリル蚊喰鳥」
更に西村我尼吾先生選の課題句(昼寝、天道虫)ですが
[絵日記の天道虫は巨大なり]
「豆飯の中味」として
準佳作Tに入りました。
平成22年10月の天為ネット俳句で、2句投句して1名の方に互選句として採って頂きました。御礼申し上げます。
互選句は「落し文ギルバート・ルイス重水論」でした。御礼申し上げます。
天為20周年記念10月の天為句会では2句投句し、2句とも御三人方に1句と2句づつ互選で入りましたが、其の内の1句を主宰に取って戴き致しました。
主宰選句は
「光塔のアザーンの波折り走り星」
国際俳句交流協会の10月号から入選作を掲載して頂き、入選致しました。
それは「語り部が操る炎春火鉢」
この英訳は自訳で
Person talking story controlling flame byspring brazier.
でした。
さらに海外詠俳句に朗人先生の選で入選致しました」。
それは「藤棚やアルハンブラの城の水」
平成22年8月に投句した駄句が平成22年11月号に朗人選で「天為」に、3句載りました。
「風鈴は築地の風を集めけり」
「夏の朝い組子孫に会ひにけり」
「残暑かな小伝馬町の時の鐘」
更に西村我尼吾先生選の課題句(生姜、残暑)ですが
[殉教のありし津和野は残暑かな]
準佳作Tに入りました。
9月の天為句会で戴いた主宰特選句は
「コスモスの夕日を集めサキソフォン」
の句評が「サキソフォンでコスモスの夕日集めている。詩があってよい。」でした。
11月の天為句会では3句投句し、其の内の2句を主宰選句にあずかりました。主宰の優しさに感謝!!
主宰選句は
「アレッポ冬スープに始まる夕餉かな」
「星著き砂漠に深き雨の井戸」
平成22年9月に投句した駄句が平成22年12月号に朗人選で「天為」に、3句載りました。
「コスモスの夕日を集めサキソフォン」
「鴎外居漢方箪笥秋の夜」
「噴水のアルハンブラは赤き城」
更に西村我尼吾先生選の課題句(雨月、鰯)ですが
[雨月かな路地から見ゆる赤い城]
準佳作Uに入りました。
国際俳句交流協会の12月号から入選作を掲載して頂き、入選致しました。
それは「その中に神の座あり躑躅山」
この英訳は
There's a god
somewhere in there
azalea mountainside
でした。
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