私の俳句(4)
平成21年7月
平成21年4月に投句した駄句が平成21年7月号に朗人選で「天為」に、5句載りました。しかも何と上位10名の中に選ばれ5位で蒐玉抄に推薦せれました。
「春暁やミハスの空はエメラルド」
「フラメンコ終りて路地の朧月」
「噴煙に春夕焼の混じらざる」
「木の芽吹くアルハンブラや赤い城」
「今にあり奉公袋建国日」
「フラメンコ終りて路地の朧月」が特選句で主宰の句評は「フラメンコは日本でもアメリカでも見られる。私は東京でも、アメリカのサンタ・フェでも見た。カスタネットを鳴らし情熱的に躍りまわる。でもやはり本場のスペインそれも南部のアンダルシヤで見るのが一番良い。私はグラナダの郊外の路地の奥の穴蔵のような所で見た。この句の舞台も路地であるからスペインの街であろう。フラメンコが終ったときは、空には朧月が掛っていたのである。フラメンコはジプシーに由来し東洋音楽の要素が大きい。そしてアンダルシアにはムーア人が支配していた頃のイスラム文化の匂いがある。この句にもそのような雰囲気がある。」
であった。
更に西村我尼吾先生選の課題句(課題、麗か、風船)ですが
「ラマンチャの白き雲浮く春うらら」
準佳作Tに入りました。
今年の句会7月の天為句会では主宰選句2句を取って戴き致しました。主宰の優しさに感謝!!
主宰選句は
「サラゴサの柱の聖母更衣」
[竹節虫の葉のなき枝を切り落とし]
平成21年7月の天為ネット俳句で、2句投句して1句主宰選句に預かりました御礼申し上げます。
主宰選句は
「蝦夷梅雨の黄昏早し倉庫裏」
でした。
平成21年8月
平成21年6月に投句した駄句が平成21年9月号に朗人選で「天為」に、4句載りました。
「春の月舟に飛び入る魚青し」
「寒山に拾得描かれ朝寝の間」
「空海のあれし讃岐の霞みをり」
「アッシジの壁画見て出づ朧月」
であった。
但し、4月の天為ネット俳句で、主宰選句1句をして頂きました。一句は
[待つ妻の点刻時計斑雪]
は選を受けませんでした。その理由は
東京例会や、他各句会において、有馬主宰の選に入った作品でも、
最終的に投句葉書で、作者が分かった上で選句したとき、
句会での無記名選句と違う結果になることがあるとのこと。
作者にあった作品かどうか、主宰は再度考えた上で取らない場合があるのだそうです。
更に西村我尼吾先生選の課題句(課題、薫風、麦)ですが
[ラマンチャの薫風纏ひ歩きけり]
佳作に入りました。
選者評として「薫風と人生感慨」として紹介されました。
今年の句会8月の天為句会では選句はなしでした。若干ショック。この様なことがあった方が小生のために良いと思う。また次に良いこともあるさ!
平成21年9月
平成21年6月に投句した駄句が平成21年9月号に朗人選で「天為」に、4句載りました。
「石榴咲くアルハンブラや赤い城」
「礼文島白山千鳥啼かせけり」
「春の月舟に飛び入る魚青し」
「結界の外へ蛍の舞ひ立てり」
であった。
更に西村我尼吾先生選の課題句(課題、梅雨、目高)ですが
[牛の眼は菩薩の眼なり走り梅雨]
準佳作Tに入りました。
今年の句会9月の天為句会では主宰選句1句を取って戴き致しました。主宰の優しさに感謝!!
主宰選句は
[サフランの薫るアルルの撥ねる橋]
互選句は
「ゲルニカの隠れサフラン舞ひ立てり」
「紫微(しび)飛龍初秋の雲を掴みけり」
「ゲルニカの・・・」の句は二人の方に、後者は数は数えて居ませんが多数方に恐らく30人の方に採って頂きました。
主宰に採って頂けないのが残念でした。
平成21年10月
平成21年7月に投句した駄句が平成21年10月号に朗人選で「天為」に、5句載りました。
「鬼無里村月夜の陵の山法師」
「サラゴサの柱の聖母更衣」
「真間の風穏やかなりし更衣」
「竹節虫の葉のなき枝を切り落とし」
「蝙蝠のロミオと忍ぶ舞踏会」
であった。
更に西村我尼吾先生選の課題句(課題、片蔭、月見草)ですが
[片蔭を纏ひて路地の谷中かな]
準佳作Tに入りました。
今年の句会10月の天為句会では主宰選句2句を取って戴き致しました。主宰の優しさに感謝!!
主宰選句は
「秋寂しパピルス残す死者の文」
「遠望しホメロスの丘流れ星」
でした。
互選句は
[秋寂しパピルス残す死者の文]は御二方、[遠望しホメロスの丘流れ星]は御一人に採って頂きました。
10月の天為ネット俳句で2句投句しましたが、互選句1句御一人に採って頂きました。御礼申し上げます。
互選句は
[能取湖の珊瑚色濃し三五の月]
平成21年11月
平成21年8月に投句した駄句が平成21年11月号に朗人選で「天為」に、4句載りました。
「風涼し円天井のフレスコ画」
「蝦夷梅雨黄昏早し倉庫裏」
「番屋なり蝦夷萱草の繁りゐて」
「声明に合はせ散華の蓮の花」
であった。
更に西村我尼吾先生選の課題句(課題、新涼、蜩)ですが
「新涼にラマンチャ風車動きけり」
準佳作Tに入りました。
今年の句会11月の天為句会では主宰選句2句を取って戴き致しました。主宰の優しさに感謝!!
主宰選句は
「新羅琴律嫋嫋と星流れ」
「身に沁むや木乃伊の衣に紅の色」
でした。
互選句は
[新羅琴律嫋嫋と星流れ]は5名の方に方、[身に沁むやミイラの衣に紅の色]は6名の方に、「ペネロペは二十とせ孤閨蔦紅葉」は御一人に採って頂きました。
平成21年12月
平成21年10月に投句した駄句が平成21年12月号に朗人選で「天為」に、3句載りました。
「サフランの薫るアルルのはねる橋」
「鶏頭の葉茎色濃しチマチョゴリ」
「紫微飛龍初秋の雲をつかみかね」
更に西村我尼吾先生選の課題句(課題、良夜、鶏頭)ですが
[晩鐘の止みたる後の良夜かな]
準佳作Tに入りました。
今年の句会12月の天為句会では主宰選句1句を取って戴き致しました。主宰に直して頂いた。感謝!!
主宰選句は
「上海の雑技見て出で月冴ゆる」
でした。
互選句はなしでした。
12月の天為ネット俳句で2句投句しましたが、朗人選外句で採って頂きました。評は「それはそう」御礼申し上げます。
朗人選外句は
「あした白昏れに紅さす酔芙蓉」
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