グロートが来た |
このイヴェントの後、これが一つの切っ掛けとなって、金沢の音楽界は新しいムーヴメントを迎えるのである。 ![]() 考えてみて欲しい。このあと、旅館主人の提唱した「金沢トランペット愛好会」は、石川県トランペットソサエティ=ITSとなり生まれ変わって、華々しい活動を始めた。(ITSのHPにはそのような経緯など一切書かれていてない!、知ってほしい事実だ) これに呼応して、各種楽器の団体が雨後の筍のように生まれた。石川県の音楽活動は、このコンサートを切っ掛けにして実に多様性を示すようになったのである。 鹿島屋の広間は、この後、音楽愛好家憧れのゲストを御招きする場所として、定着しつつある。音楽堂ホールが完成した今、機はさらに熟したのである。 2001年のつい最近、KUABE(金沢大学アカデミアブラスアンサンブル)のOBによる「第1回不定期演奏会」が栄光館で開催された。鹿島屋大広間では80名を越す大宴会が開かれた。このアンサンブル演奏会の開催も、グロートの公開レッスンがトリガーとなっているのは間違いない。公開レッスンの現役演奏を聴きながら、こう思ったOBが居るに違いない「我々がやったら、もう少しうまく出来るかもしれない・・・・」。 それにしても、どうしてベルリン・フィル首席奏者のグロート氏の演奏会を鹿島屋旅館が実質的に主催することになったのだろうか・・・?不思議に思う方がほとんどだろう。 |
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