今年の金大フィル定演は、あいにくどうしても都合が悪く、東京を離れることが出来なかったたため聴きに行くことは出来なかった。初の本格的な音楽ホールと言う事だったので、本来はホールの様子見も兼ねて足を運びたかったのだが非常に残念だ。
その変わりにと言ってはなんだが、同時刻に京大の第170回定演公演を聞くことが出来た。サントリーホールにて「マーラーの6番」という自分にとっては魅力的なプログラムだった。電車賃も掛からなかったし、結果としては、非常に満足のいく演奏会であった。単に演奏面だけではなく、OBも含めて、京大オケの組織としての高い志と、総合力・行動力に圧倒された。
金大フィルの演奏会の、掲示板(裏を含む)などで見られる感想は概ね、好意的で、演奏した当の本人たちが良かった良かったというのだから、恐らく成功だったのだろう。当事者達が良かった思わないような演奏会では、お客が喜ぶはずもないし、とても成功といえないだろうから。
とは言うものの、批判の言葉の一言もないところにも、少し?が感じられるのはひがみ根性か?送られてきた演奏会パンフレットでは、パート紹介などの幼稚さは同窓のOBとして、自分は正視に耐えないが、団員数も新入生のかなりの増加が認められるし、良い雰囲気も感じられる。従来よりは格段に良い環境の演奏会場での演奏に感動するというのも、もっともだ。
しかし、より堅固な組織と、学生オケの活力を忘れないようにしてほしい。自分達が考える、より良いものへ挑戦を続けて欲しい。井の中の蛙とならないように。
ここでは、奇しくも同じ時刻に行なわれた2つのオケの感想を並べてみよう。金大のほうは敢えて厳しい見方(をしてくれるだろうと思った)ものを選んだ。
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