DELLの化学物質使用方針
予防的措置と代替による製品中の有害物質使用の回避

情報源:
DELL Website / Environment
Dell's Chemical Use Policy

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会
掲載日:2006年3月3日
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http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/precautionary/Dell/dell_chemical_use_policy.html


 DELLの考え方は、環境や人の健康に深刻な危害を及ぼす製品中の物質の使用を回避することであり、我々は責任を持って注意深く行動することを確実にすることである。

 責任ある行動を取るために、DELLは、もし合理的な科学的根拠が物質(又は物質のグループ)が環境又は人の健康に有意なリスクを及ぼすかも知れないことを示すなら、たとえ危害の全ての程度がまだ完全には確立されていなくても、そのリスクが小さくて便益の方がまさるという証拠がない限り、その物質を製品中で使用することを回避するための予防的措置(precautionary measures)が取られるべきであると信じる。Dellはこれらの物質を”懸念ある物質”とみなす。

 Dellは懸念ある物質を、法的要求、国際的な条約や議定書、及び特定の市場要求に基づき、そして下記の基準に基づいて特定する。。
  • 人の健康又は環境を脅かすことが知られている有害な特性を持つ物質
  • 人の健康又は環境に有意なリスクを強く示す有害な特性を持つ物質
  • 人の健康又は環境に残留し生体蓄積することが知られている有害な特性を持つ物質
 会社の予防的措置を実施するために、Dellはその製品中の懸念ある物質を廃止するための努力を下記により行う。
  • 禁止及び制限物質プログラムを維持すること
  • 懸念ある物質の使用を回避する設計と材料を選択すること
  • 材料納入者のこれらの物質の使用を契約上、禁止すること
  • 実行可能な代わりの物質の代替
 もし代替がまだ実行可能でないならば、Dellは産業パートナーとともに、産業基準と信頼性があり環境的に適切で経済的に可能な技術的解決の開発を推進するために働く。

 我々の公約を示すために、DellはOSPAR条約(北東大西洋の海洋環境を保護するための条約)の目標より早い2015年までに臭化難燃剤の使用を廃止するための努力をしている。塩ビはDellの禁止及び制限物質リストにあり、我々は塩ビのシャーシー部品を廃止しつつある。我々は廃止計画を毎年、又は必要に応じて見直し、入手可能な技術的、環境的、及び経済的な解決を評価する。Dellは、これらの計画を議論することをオープンにし、我々の製品の環境的品質を継続的に改善することを公約する。

Dell's Chemical Use Policy
Dell's REACH Statement
Dell's Brominated Flame Retardant Position


訳注(参照):
DELLのREACHに対する意見表明/DELLはEUのREACHを基本的に支持する


化学物質問題市民研究会
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