Sun Star ニュース 2012年1月20日
鉱山局、フィリピンの4つの町で違法な金採鉱を確認

情報源:Sun Star, January 20, 2012
Mines bureau confirms illegal gold mining in 4 towns
http://www.sunstar.com.ph/tacloban/local-news/2012/01/20/
mines-bureau-confirms-illegal-gold-mining-4-towns-201635


訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2012年2月17日
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http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/mercury/news/120120_sunstar_illegal_gold_mining.html


【レイテ島・パロ】  東部ビサヤ諸島の鉱山地球科学局(MGB)は、この地域にある4つの町における違法な金採鉱活動の報告を確認した。

 MGB−東部ビサヤ諸島の情報提供官である技師ダンテ・オペラリオは、東部サマールのバランギガ川の上流にある二つの村で違法な金採鉱活動が激増し始めていると述べた。同様な活動が、南レイテの町、セント・ベルナルドとサンリカルドでも行なわれている。

 ”我々のチームは、バランガイズ・カゴランゴ・アング・グインマヨハンを訪れて、バランギガ川に沿って金を探している住民たちがいることを確認した”と、オペラリオは述べた。

 ”この地域では小さな採鉱活動が行なわれているので、我々はただちにバランギガの地方当局と東部サマールの省政府と連絡を取り、必要な行動を起こすようにした”とオペラリオは付け加えた。

 ”鉱山地球科学局(MGB)は、1991年の地方政府規則の下に委ねられた権限の一部として東部サマールの地方政府の監視がすでに行なわれているので、小規模採鉱者への直接的な制裁を科すことはできない”とオペラリオは述べた。

 しかしMGBは小規模金採鉱活動の規制システムを改善するために省政府に措置を勧告し提案することができるとオペラリオは付け加えた。
 ”地方政府は違法採鉱活動を止めるために警察に援助をもとめることもできる”とオペラリオは述べた。

 ”状態が進展しているので、バランギガ市長ビスクッソ・デリラは、すでにMGB当局と調整して金採鉱が行なわれている地域の住民の移転の可能性に関する勧告を求めた”。

 ”人々は金採鉱を行なうためにこの地域に押しかけている。この地域は川と山の近くに位置するので、私は彼等の安全について懸念している”と、デリアは述べた。

 一方、東部サマール委員会メンバーのエネリオ・サブラオは、省委員会にたバランギガの金採鉱への殺到について報告し、適切な措置について勧告した。

 ”報告されたバランギガの金採鉱への殺到は別として、同省の他の地域での小規模金採鉱活動もまたMGBを含む関係当局によって調査されるべきである”とサブラオは述べた。

 ”南部レイテにおける金の採鉱には常に問題が付きまとう。それはすでにほぼ30年間行なわれており、その地域の人々の収入源となっている”とオペラリオは述べた。

 ”我々はまたミンダナオ島コンポステラバレー州で起きたような事故(訳注1)を回避するためにこの問題に目を向けるよう南部レイテの地方性政府当局と調整している”とオペラリオは付け加えた。

 オペラリオ、鉱山地域の近くの住民の移転の可能性を二つの省の地方政府は検討しなくてはならないと述べた。

 東部サマールと南部レイテの両省は、フィリピンの洪水と地すべりが多い場所として特定されている。(レイテ・サマール・デイリー・エクスプレス)


訳注1


化学物質問題市民研究会
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