2014年11月6日
IPEN INC6 優先行動:ASGM(第7条)
人力小規模金採掘(ASGM)に関する IPEN の発言


情報源:IPEN Intervention at INC6, November 6, 2014
IPEN INC6 Priority Action: ASGM (Article 7)
Artisanal and Small-Scale Goldmining (ASGM) http://ipen.org/sites/default/files/documents/pdf%20IPEN%
20INC6%20Priority%20Action%20ASGM%20Intervention.pdf


訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2014年11月10日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/mercury/INC6/IPEN/141106_IPEN_ASGM.html

 議長、ありがとうございます。
 私は、有毒物質のない将来を築くことを目的として世界160か国700団体以上のネットワークであるIPENを代表してお話ししています。

 私たちは、UNEP 世界水銀パートナーシップにより開発された人力小規模金採掘 (ASGM) 国家行動計画(NAP) 文書は、ガイダンス文書としては全く長すぎるので、もっと簡単にし、 著しい ASGM 活動が行われているかもしれない諸国にとって、それは条約の実施段階で直接的に関連するので、そのような諸国の代表者らに更なるコメントを求めて配布されるべきであるという見解を持っています。この様な観点から国家行動計画(NAP) ガイダンスの開発に関する広範な協議が、UNEP 世界水銀パートナーシップの現在の範囲を超えて拡大される必要があります。

 ASGM における水銀の全体的使用は、水銀を使用しない代替手法が市場ですでに利用可能でなので、著しく低減される必要があるということに光を当てることが重要であり、国家行動計画(NAP)はこのことを反映すべきです。

 私たちはまた、ASGM における水銀貿易と水銀貿易管理の重要な役割を強調したいと思います。水俣条約の下における輸入/輸出通知がこの分野で果たすことができる重要な役割はもとより、特に国家レベル及び国際レべルでの通関組織間のより大きな協調が必要です。

 ASGM に関連する汚染サイトの浄化は、小規模金採掘者だけの責任ではなく、特に複雑で、複数影響のあるサイトでは国家レベルの関与が必要であり、それは当該国の国家行動計画(NAP)に反映されるべきです。

 最後に、ASGM における水銀使用の健康面は、私たちが水俣病の悲劇で見てきた世代を超える影響の可能性があるので、対応されるべきこととして残る最も重大な課題です。ASGM が行われている諸国は、効果的な実施のために公衆の健康戦略を開発するためのWHO ガイダンスのような他の分野と協調して、健康面の戦略が十分に国家行動計画(NAP)に反映されることを確実にしなくてはなりません。



化学物質問題市民研究会
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