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2012年6月27日 INC4本会議 セーフマインズ発言
「セーフマインズ 冒頭陳述」
エリック・ウラム(セーフマインズ、アメリカ)
日本語pdf版

オリジナル:SafeMinds Opening Statement
Eric Uram, SafeMinds, U.S.
http://ipen.org/hgfree/wp-content/uploads/2012/06/SM-opening-intervention-FINAL.pdf

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2012年7月25日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/mercury/INC4_NGO_Intervention/IPEN/
SafeMinds_Opening_Statement_jp.html


議長、ありがとうございます。セーフマインズ(SafeMinds)は、私たちの子どもたちの神経系の健康と幸福に影響を与える有害物質への曝露による脅威を終らせることを求める国際的なNGOです。私たちはウルグアイ国の歓待を感謝し、事務局のたゆまぬ努力に感謝し、このINCへの各国代表者とその他の参加者を歓迎し、この条約に関して今日までに達成された進捗を称賛するものです。

 水銀への曝露は、曝露した個人に累積的な影響を与えるということはよく知られた事実です。セーフマインズは、水銀条約はこのことを認める必要があると感じています。そして、私たちは提案されている健康という言葉を第20条bisに含めることは、全ての水銀曝露源からの健康の脅威に関するますます増大する知識ベース、及び相乗作用、蓄積、及び世代間の影響の問題を適切に考慮することを確実にするのに役立つであろうことを認めます。

 現在まで、製品とプロセスのための条文に関するほとんどの議論は、産業用及び商業用の利用と放出に焦点が当てられてきました。その結果、医療及び歯科での使用からの曝露経路は、提案されている条文の下に求められる行動からは現在、外れています。しかし、今日の地域、国家、及びNGOsからの発言は、条約がこれらの曝露源にも同様に対応することを強く望んでいることを示しました。

 セーフマインズは、政治的、経済的、及び技術的課題の混ぜ合わせが医療及び歯科での全ての使用を廃止することの成功を今日まで阻んできたことを認めますが、これらの使用を止めるという世界の信号は、会社や研究所が、現在言われていることを超えるコスト効果のある技術的に実行可能な解決をもたらす行動に投資する原動力を生み出すことに成功するでしょう。

 これらの二つの直接的な水銀曝露、ひとつは医療及び身体手入れ用品(PPCPs)、他のひとつは歯科修復材料(DRM)の廃絶を促進することに役立てるということは条約の精神を確認することであり、この条約は全ての曝露源からの全ての個人の水銀曝露に対応するであろうという世界の信号を送ることにより、この問題に関するINCの指導力をさらに高めることに役立つでしょう。

 セーフマインズは、水銀使用に目を向けるときに、他の条約の中で他の汚染物質について既になされている取り組みを水銀条約がどのように取り込むことができるのかについて議論することを期待しています。発言する機会をいただき、ありがとうございました。



化学物質問題市民研究会
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