2012年6月27日 INC4本会議 IPENの発言
「INC4 におけるIPEN 冒頭陳述」 フェルナンド・ベジャラーノ(IPEN INC4 共同議長/メキシコ) (日本語版pdf) オリジナル:スペイン語 英語版:IPEN OPENING STATEMENT AT INC4, in Punta del Este, Uruguay, June 27 2012 Fernando Bejarano, IPEN Co-Chair for INC4 http://ipen.org/hgfree/wp-content/uploads/2012/06/ IPEN-Opening-Statement-English.pdf 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2012年7月25日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/mercury/INC4_NGO_Intervention/IPEN/ IPEN_Opening_Statement_jp.html 議長、ありがとうございます。 ウルグアイ政府及び国民のみなさん、そしてUNEP及び事務局の方々に、この第4回会合の開催と歓待を感謝します。 私は、有害物質のない将来のために活動する100カ国以上からの700以上のNGOsのネットワークであるIPENを代表してお話をします。 本日、私達は、子どもたちの声による人々の歌を聞きながらこの会議を始め、彼等の積極的なエネルギーを感じました。そして彼等は、私達全てが若い世代と地球を適切に保護する条約を作らなくてはならないという倫理的な約束を私達に思い起こさせてくれました。 また、私達は、水銀は世界の懸念である神経毒汚染物質であり、予防原則、汚染者負担原則、拡大生産者責任、公衆参加、及び持続可能な開発などの諸原則を適用することの重要性を認める政府代表者らの開会の言葉を聞いて、勇気づけられました。 しかし、これらの素晴らしい冒頭陳述は、以下のことを実現するために、技術的及び財政的な支援のための効果的なメカニズムを伴う、行動と意欲的な約束の実現となる必要があります。
最後に、私達は、水銀が個人の生活と地域社会に及ぼすことがあり得る悲惨な影響について、世界の良心を目覚めさせた悲劇のことを考えるための時間を皆さんに少しとっていただきたいと思います。私は水俣の事例と、この会合の始まる前に皆さんに配られたポストカードについて述べたいと思います。ポストカードには水俣の被害者である坂本しのぶさんが全ての皆さんに明確なメッセージを伝えています。 世界の他の場所で水俣の悲劇と被害者の苦しみを二度と繰り返さないために、どうぞ強い水銀条約をつくってください。 私達は、協調の精神、公益のための約束、地球と将来の世代への愛が、この会合における議論と皆さんの政治的意志を導くことを希望します。 どうぞよろしくお願いいたします。 フェルナンド・ベジャラーノ IPEN INC4 共同議長/メキシコ www.ipen.org |