NGOs連合 2008年10月10日 プレスリリース
地球規模の法的拘束力のある
新たな単独水銀条約を
圧倒的多数の諸国が支持


情報源:Environmental NGOs Press Release October 10, 2008
Overwhelming majority of countries support a new free-standing global legally binding instrument on mercury.
http://www.zeromercury.org/UNEP_developments/081010NGOsPR-OEWG2Mercury.pdf

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2008年10月14日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/mercury/Env_NGOs/081010_Env_NGOs_Press.html


【ナイロビ 2008年10月10日】環境団体は、水銀よって人の健康と環境に及ぼされる脅威に関する決定を行うために開催された世界会議の結果を歓迎した。2008年10月6〜10日、水銀に関する「UNEP第2回水銀に関するアドホック公開作業グループ会合(OEWG2)」は、世界的な法的拘束力のある水銀条約を展開するかどうかを決める2009年2月UNEP管理理事会(GC)の準備作業を完了した。

 この会議に参加した90ヶ国以上の政府は法的強制力のある単独条約を支持したと、ゼロ水銀ワーキンググループのエレーナ・リンベリディセッチモは述べた。"UNEP管理理事会(GC)はその作業を終わらせて、水銀に関する世界条約を確立するための行動を開始すべき時である”。条約によってのみ、我々は、世界の水銀排出、供給、及び需要の十分な削減を達成できるであろう。

 UNEP管理理事会(GC)は、作業グループ会合(OEWG)に対し、選択肢としての「強化された自主的取組み」と「新規又は既存の法的強制力のある国際条約」をレビューし、評価することを命じていた。第2回作業グループ会合(OEWG2)はその作業を完了し、下記を含む報告書をUNEP管理理事会(GC)に送付することになる。

  • 世界的枠組みの一部となるべき広範な合意を得た包括的な一式要素
  • 水銀に関する世界的な枠組みに対する二つの選択肢:法的又は自主的なもの
  • 法的選択肢は新たな単独条約を支持する
 ”作業グループ会合(OEWG)の結果は将来の世界的行動を形成するのに役立っている”とフィリピンのNGOであるBan Toxicsのリチャード・グティエレスは述べた。”我々は、世界のコミュニティが水銀汚染を管理し、我々が食べる魚をこの毒から効果的に守るため条約の確立の方向に向かっていると楽観している”。

 さらなる情報:
Elena Lymberidi-Settimo, Project Coordinator, Zero Mercury Campaign, European Environmental Bureau: www.zeromercury.org, www.eeb.org; elena.lymberidi@eeb.org; Tel: +32 2 2891301; Mobile: +32 496 532 818


NGOs連合は下記団体からなる。

  • 欧州環境事務局(European Environmental Bureau (EEB), http://www.eeb.org)は、欧州加盟国、及び周辺諸国を拠点とする140以上の環境市民団体の連合である。その組織は地方や国レベルのものからヨーロッパ及び国際的なものまでの範囲に存在する。EEB の目指すところはヨーロッパ人の環境を保護し改善し、ヨーロッパ市民がこの目標を達成するためにその役割を果たせるようにすることである。

  • ゼロ・マーキュリー・ワーキング・グループ(Zero Mercury Working group)、http://www.zeromercury.orgは、EEB、Mercury Policy Project/Ban Mercury Working Groupによって 2005年に創立され世界中から60以上の公益非政府組織の国際的連合である。このグループの目指すところは、EU及び全世界で環境中の水銀を最小に低減するために、我々が管理することができる全ての源からの水銀の排出、需要、供給を”ゼロ”にすることである。

  • 国際POPs廃絶ネットワーク(IPEN)、 http://www.ipen.org/は、有害物質のない将来のために共に活動する80カ国以上の環境・健康団体の世界的ネットワークである。


訳注:関連情報






化学物質問題市民研究会
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