UNEP 2010年3月9-10日 東京
UNEP水銀パートナーシップ
第2回廃棄物管理分野会合
水銀の供給と保管に関する
ゼロ・マーキュリー・ワーキング・グループ(ZMWG)の 発言

オリジナル英語版

報告:安間 武 (ZMWG/化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2010年3月11日
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http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/mercury/2nd_Waste/ZMWG_Statement_T_Yasuma_jp.html

 Dr. Narvaez、大変有益な発表、ありがとうございます。
 私は、ゼロ・マーキュリー・ワーキング・グループ(ZMWG)のメンバーでもある、日本のNGO、化学物質問題市民研究会の安間 武です。私は、水銀供給と保管パートナーシップの暫定的リードであるZMWGを代表して発言します。

 私は、水銀供給削減のための主要な措置は、新た一次水銀採鉱の禁止及び既存水銀鉱山の廃止、水銀輸出禁止、及び余剰水銀の長期保管であるとするDr. Narvaez の見解に全く同意します。

 水銀保管は水銀廃棄物管理と密接に関連しています。余剰水銀は主に水銀を含有する製品廃棄物はもとより、産業廃棄物及び非意図的な副産物中の水銀の回収に由来するので、両方の分野のパートナーシップが非常に重要です。

 例えば、日本は年間100トン以上の水銀を輸出していますが、それらは主に北海道にある水銀回収施設で水銀含有廃棄物から回収された水銀です。

 日本は水俣の悲劇を経験した国として、欧州連合及び米国に続いて世界で3番目の水銀輸出を禁止する大国となるべきであると信じます。

 余剰水銀は輸出されるべきではなく、世界の市場から隔離されるべきです。このことは、水銀輸出禁止には長期余剰水銀保管が必須であることを意味しています。

 長期保管には、社会的及び政治的受容、保管方法、収集と輸送、場所の選定、施設建設と操業のコスト負担と責任など、様々な解決すべき課題があることを承知しています。これらの要素は、余剰水銀を多く保有する国にとって非常に重要です。

 最後にZMWGは、日本政府の保管と廃棄物のパートナーシップを前進させることに対する貢献に感謝の意を表明します。

 ありがとうございました。



化学物質問題市民研究会
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