ケムセック(ChemSec)2012年4月17日
ECHA はケムセックの要求に合う措置をとろうとしているが
まだ重要な情報は保留としている


情報源:ChemSec News, 19 April 2012
ECHA takes another step to meet ChemSec requests, but still withholds key information
http://www.chemsec.org/news/news-2012/
922-echa-takes-another-step-to-meet-chemsec-requests-but-still-withholds-key-information


訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2012年4月23日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/reach/ChemSec/News/
chemsec_120419_ECHA_takes_another_step.html


 欧州化学物質庁(ECHA)は、昨日(4月18日)、6月にはRECHの下に登録された物質の全重量範囲を公表するであろうと述べた。

 EACHは、化学物質産業により提出された一式登録書類からの全ての物質情報を持っており、それを広く知らしめる責任がある。ECHAが最も有害ないくつかの化学物質を製造する施設の名前、及びEU市場に投入される量の公表を拒否したので、ケムセックと、環境法組織であるクライアントアースは昨春、ECHAに対する訴訟を起こした。

 ECHAは現在この問題の解決を図るための措置をとろうとしているが、今回のECHAの発表がひとつの物質について全ての製造者の合計重量だけを意味しているのかどうか明確ではない。もしそうなら、これでは不十分であり、我々は登録者毎の全ての個別重量範囲のデータが必要であることは明らかである。もし、それらの情報もまた公表されるなら、それは我々が訴訟を通じて求めている製造量情報に関する情報に近づいていると、ケムセックの上席化学物質顧問ジャーカー・ライトハートは述べている。

 ECHA は、”重量データは、最近登録されたそれぞれの完全な(中間体ではない)登録が集計され、総重量範囲に変換され、ECHAの登録物質データベース上で発表されたものの中から抽出されるであろう”と述べている。

 我々はまた、中間体の製造量は公表されないという決定を知って非常に残念であるが、それは特に労働者の健康という観点から、中間体が懸念を及ぼす可能性があるからであると、ケムセックの上席化学物質顧問ジャーカー・ライトハートは述べている。

ECHA press release, Helsinki, 18 April 2012
Read more about ChemSec/ClientEarth and ECHA court case


訳注:関連情報
ケムセック(ChemSec)2012年4月17日 化学物質製造会社についての情報:ECHAは もっと公表しようととしているが、まだ十分ではない



化学物質問題市民研究会
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