ケムセック(ChemSec) 2011年5月20日
欧州委員会
新たなREACH候補リストに SIN 2.0 を検討


情報源:ChemSec News, 20 May 2011
European Commission will look at SIN 2.0 for new Candidate List substances
http://www.chemsec.org/news/news-2011/745-european-commission-
will-look-at-sin-20-for-new-candidate-list-substances


訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2011年6月1日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/reach/ChemSec/News/chemsec_110520_EC_SIN_2_0.html

 ”最近発表された内分泌かく乱性物質を含む SIN List Ver 2.0 (訳注1)は、欧州委員会が候補リストに入れるために検討するであろう物質を皆さんに示すものである”と欧州委員会環境委員のヤネス・ポトチュニックは昨日のヘルシンキ化学物質フォーム年次総会の開会式で述べた。

 ポトチュニックはまた、さらに90物質を来年末までに候補リスト(訳注2)に加えるという欧州委員会の目標に言及した。”今、我々は2012年までに非常に高い懸念のある物質(SVHC)136物質を、そして2020年までにさらにもっと多くをREACH候補リストに含めるべく全力を上げて作業をしており、グリーン・ケミストリーの夢が現実のものとなってきている。

 SIN List Ver 2.0 は、内分泌かく乱物質が高懸念物質であり、REACH候補リストに含めることにより取り組みの第一歩とすべきとするということをハイライトする。我々は、欧州委員会がこれらの物質について行動を起こすであろうことを喜んでいる。REACHプロセスを速めることはSIN Listが目指すことであるとケムセックの実行ディレクター、パール・ロザンダーはコメントした。

 スピーチの中でポトチュニックは、今日の社会が直面している世界の課題へのカギとして、化学物質分野における資源有効利用と革新について述べた。”我々は全て、危険な化学物質を代替し、我々の資源を効率的に使用するために、どのようにして我々の政策、我々の取り組み方、そして我々個人の行動を、さらに変え、展開していく必要があるのかということを検討しなくてはならない”。

欧州委員会環境委員ポトチュニックのスピーチ
Janez Potocnik European Commissioner for Environment Reaching for resource efficiency and innovation in the chemicals sector Chemicals Forum Helsinki, 19 May 2011


訳注1
SIN List 2.0 日本語リスト(内分泌かく乱22物質 追加)

訳注2
認可のための高懸念物質(SVHCs)候補リスト(Candidate List)
Candidate List of Substances of Very High Concern for authorisation


化学物質問題市民研究会
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