グリーンズ プレスリリース 2009年12月15日
おもちゃの安全
EUはおもちゃの安全法を改善しなくてはならない


情報源:Greens Press Releases 15.12.2009
Toy safety: EU must improve toy safety legislation
http://www.greens-efa.org:80/cms/pressreleases/dok/319/319297.toy_safety@en.htm

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会
掲載日:2009年12月19日
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http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/eu/greens/091215_greens_toy_safety.html



 Greens/EFA は2008年12月に拙速に提案されたおもちゃの安全に関する指令(Toy Safety Directive)に反対投票をした唯一の政治グループである。新たに発表されたドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)の研究(1)[訳注1]は、同指令が発がん性、変異原性、又は生殖毒性である物質に対し過大な制限値を設定していると結論付けている。Greens/EFAグループの要求に対し、欧州委員会委員とギュンター・フェアホイゲン(Gunther Verheugen)は昨夕のストラスブルグにおける欧州議会総会で声明を発表をした。

 ドイツ・グリーンの議員で、欧州議会国際市場消費者保護委員会の委員であるハイデ・リューレは、次のようにコメントした。
 ”EUは遅ればせながら安全第一主義を掲げ、おもちゃの安全法を改定すべき時である。我々は、本来、この法案が最初に通過した時に適切な時間をとって審議すべきであったが、欧州委員会が今、この具体的な証拠をレビューすることを歓迎する。本来はもっと時間をかけるべきであったのに、クリスマスのめでたいニュースとするために、おもちゃの安全指令が昨年12月に急いで採択された。我々の懸念は、安全基準が不適切であることを見つけた最近の研究によって証明された。

 有害物質に特に過敏な子どもたちの中にがん発症が増大している。我々は、子どもの健康のような重大なことがらに直面したときには常に安全側の立場をとるべきである。この法は有害物質に関して制限を強化するよう修正されるべきであり、また安全性テストは製造者自身ではなく、独立組織によって実施されるようにすべきである”。

原注(1):BfR opinion on polycyclic aromatic hydrocrabons in toys (Summary in English)


訳注1ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)2009年10月14日 おもちゃに含まれる多環芳香族(PAH)

訳注:関連情報


化学物質問題市民研究会
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