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Environmental Health Perspectives (EHP)
コメンタリー（解説） 2024年4月9日 欧州食品安全機関 (EFSA) による ビスフェノール A (BPA) の一日許容摂取量 (TDI) の 20,000 分の 1 への引き下げをめぐる規制当局間の対立 情報源：Environmental Health Perspectives (EHP) Commentary | 9 April 2024 The Conflict between Regulatory Agencies over the 20,000-Fold Lowering of the Tolerable Daily Intake (TDI) for Bisphenol A (BPA) by the European Food Safety Authority (EFSA) Authors: Frederick S. vom Saal, Michael Antoniou, Scott M. Belcher, Ake Bergman, Ramji K. Bhandari, Linda S. Birnbaum, Aly Cohen, R. Thomas Zoelle and ... SHOW ALL ... https://ehp.niehs.nih.gov/doi/10.1289/EHP13812 訳：安間 武（化学物質問題市民研究会） http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日：2024年4月18日 このページへのリンク： http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/edc/Int/240409_EHP_The_Conflict_between_ Regulatory_Agencies_over_the_20000-Fold_Lowering_of_the_TDI_for_BPA_by_EFSA.html アブストラクト 背景： 欧州食品安全機関 (EFSA) は、ビスフェノール A (BPA) の推定耐容一日摂取量 (TDI) を 20,000 分の 1 、すなわち 0.2ng/kg体重/日に下げることを推奨した（訳注/参考：従来のTDI は 4 micrograms/ Bisphenol A Last reviewed date: 1 December 2023 EFSA）。 BPA は、広範囲に研究され、膨大な数の疾患に関連する高生産量の内分泌かく乱化学物質 (EDC) である。 EFSA および米国食品医薬品局 (FDA) によるこれまでの BPA のリスク評価は、ガイドラインのエンドポイントと詳細な記録保持を必要とする優良試験所基準 (GLP) に基づいて実施された、産業界が資金提供した研究に依存しているが、一方、GLP はまた、学術科学者らによって発表された何千もの研究結果を調査することも主張している（しかし拒否している）。 20 世紀半ばに最初に策定されたガイドライン手順は、今でも多くの規制当局によって使用されている。 EFSA は BPA の再評価に 21 世紀のアプローチを採用し、ガイドラインと学術研究の両方を含む、透明性がありながらも期限付きの体系的なレビューを実施した。ドイツ連邦リスク評価研究所（BfR）は、EFSAによる BPA の TDI 改訂に反対した。 目的： 我々は、ドイツの BfR と FDA が、BPA の TDI を、膨大な学術研究が有害であると示しているレベルを超えるレベルに維持することを正当化するために使用してきた仮定の欠陥を特定する。 我々は、規制当局は政府と学術の協力プログラムモデルにおける CLARITY-BPA（Consortium Linking Academic and Regulatory Insights on BPA Toxicity｜BPA 毒性に関する学術的および規制的洞察をリンクするコンソーシアム）の非ガイドライン学術研究を使用して、21 世紀の科学を化学的危険性の特定に組み込む必要があると主張する。 議論： 我々は、EFSA による BPA に関する TDI 改訂版を強く支持し、欧州委員会 (EC) がこの最新の BPA リスク評価を明らかに受け入れていることを支持する。 我々の見解では、公衆の健康を真に保護するために規制当局が対処する必要がある EDC に関する現在の化学物質リスク評価の前提に対する課題について議論する。 これらの課題に対処することで、BPA、そして最終的には悪影響が知られている他の構造的に類似したビスフェノール（残念な代替品と呼ばれる）が、EU およびその他の地域におけるすべての食品関連およびその他の多くの用途から排除されることが期待される。 https://doi.org/10.1289/EHP13812 訳注1：全ての著者リスト Authors: Frederick S. vom Saal, Michael Antoniou, Scott M. Belcher, Ake Bergman, Ramji K. Bhandari, Linda S. Birnbaum, Aly Cohen, Terrence J. Collins, Barbara Demeneix, Anne Marie Fine, Jodi A. Flaws, Veronique Gayrard, William H. Goodson III, Andrea C. Gore, Jerrold J. Heindel, Patricia A. Hunt, Taisen Iguchi, Christopher D. Kassotis, Andreas Kortenkamp, Robin Mesnage, Jane Muncke, John Peterson Myers, Angel Nadal, Retha R. Newbold, Vasantha Padmanabhan, Paola Palanza, Zandra Palma, Stefano Parmigiani, Lyn Patrick, Gail S. Prins, Cheryl S. Rosenfeld, Niels E. Skakkebaek, Carlos Sonnenschein, Ana M. Soto, Shanna H. Swan, Julia A. Taylor, Pierre-Louis Toutain, Frank A. von Hippel, Wade V. Welshons, Daniel Zalko, and R. Thomas Zoeller 著者らの所属組織：AUTHORS INFO & AFFILIATIONS 訳注：関連情報 |