The Korea Times 2019年2月7日
韓国のゴミ 1,200トンが
フィリピンから送り返される


情報源:The Korea Times, February 7, 2019
"Returned to sender: 1,200 tons of Korean garbage back from Philippines
By Jung Min-ho
https://www.koreatimes.co.kr/www/nation/2019/02/718_263254.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2019年2月21日
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http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/basel/news/190207_Korea_Times_
Returned_to_sender_1200_tons_of_Korean_garbage_back_from_Philippines.html



フィリピンから送り返されたゴミが詰まった 51のコンテナーが2月3日にピョンテク−タンジンの港に着いた。Yonhap
 ”リサイクル用物質”として偽り、昨年フィリピンに輸出された 1,000 トン以上のゴミが、韓国に送り返されてきた。

 2月6日(水)環境省によれば、当局は 2月3日(日)の朝にピョンテク−タンジンの港に着いたゴミが積み込まれている 51のコンテナーの内部をすぐに調査する。

 それは韓国の会社が昨年7月と10月にフィリピンの会社に輸出した 6,300トンのゴミの一部である。韓国メディアの報告によれば、二つの会社は、フィリピンでは処理費用が韓国での費用の 3分の1以下なので、費用を削減するために取引を行い、それらの廃棄物を韓国からフィリピンに送った。

 ミンダナオ港において韓国の会社はそれらのゴミをリサイクル用プラスチック片であると申告したが、後にフィリピン当局と環境活動家らはその大部分はリサイクルできないゴミであることを発見した。

 韓国環境省は本件をよく調査し、残りのゴミに対応するためにフィリピン当局と話し合うであろう。

活動家らはカナダのゴミを持ち帰るようトルドーカナダ首相に強く促す

 韓国政府の対応を見て、フィリピンの環境活動家らはカナダ政府に対して責任をもって彼らのゴミを処理するよう圧力をかけ始めた。

 カナダのメディアによれば、環境活動家らはカナダ首相ジャスティン・トルドーに、オンタリオ州を拠点とするプラスチック輸出会社がリサイクル用廃プラスチックであると虚偽の申告をして、2013年と2014年にマニラに輸出した大部分が家庭ゴミである 103の船積みコンテナーをカナダに持ち帰るよう強く要求した。

 廃棄物のあるものは後にタルラック州カパスの私用埋め立て地に投棄され、州当局と近隣の住民を怒らせた。

 ”そのスキャンダルは、首相としてのあなた自身によりなされた公式声明を含んで、その問題に対応するというカナダ政府の約束にもかかわらず、解決することなく5年間もだらだら引き延ばされている”と、エコウェイスト連合のコーディネータであるアイリーン・ルセロはトルドー首相への手紙の中で書いた。

 投棄された廃棄物に対する韓国の行動とカナダの冷淡さの際立つ対照は、世間の関心を引き起こし、カナダによりなされた無礼で不法なであるとみなされることに対する怒りを買った。


訳注:関連情報
IPEN 2019年2月1日 カナダは自分のごみを持ち帰れ! フィリピンの NGO エコウェイストが カナダの不法ゴミ輸出への反対運動の先頭に立つ


化学物質問題市民研究会
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