バンコク・ポスト 2007年1月24日記事 紹介
タイ政府 JTEPA草案を国家立法会議(NLA)に提出

情報源:Bangkok Post, Wednesday January 24, 2007 Cabinet sends draft to NLA
http://www.bangkokpost.com/240107_News/24Jan2007_news06.php
http://www.mfa.go.th/jtepa/en/archives/news_3107.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2007年1月26日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/basel/JTEPA/070124_JTEPA_Bangkok_Post.html


 タイ政府は、保健大臣及び活動家らの反対があるにもかかわらず、タイ日本自由貿易協定の草案を国家立法会議(NLA)に提出することを決定した。政府はまた、外務省が主催した12月22日の公聴会(訳注1)の報告書を”了承”してNLA に送付した。

 国家立法会議(NLA)は、この協定が現政府によって署名されるべきかどうかについてのコメントを付して政府に回答する。

 JTEPAに反対している唯一の大臣、モンコル・ナ・ソンクラ保健相は、この協定が有害廃棄物の関税を引き下げることによりその輸入に道を開くものとして懸念していた。
 ”我々は、我が国の廃棄物管理がうまくいったという記録は持っていない。したがって、まだ適切に処理することができず、深刻な懸念があるのに、なぜこの上さらに負荷をかけるようなことをしなくてはならないのか?”と彼は述べた。

 有害影響は広範囲に及ぶかもしれないので、賛成反対の議論を考慮して、もっと深く検討する必要がある。

 ”クロン・タイ港で人々がすでに化学物質と産業廃棄物に暴露しており、我々はその暴露の結果として起きる彼らの疾病に取り組まなければならない。中国との自由貿易協定(FTA)もまた、農業分野に対し不利益であるように見えるので、どのような問題にも対処できるよう適切に準備し、対応措置と制度を確実なものにしておかなくてはならない”と彼は述べた。

 フォーカス・オン・グローバルサウスのジャクエチャイ・コムソンディは、公聴会の報告書は、協定の草案を十分に見ることができなかったのだから、確かなものではないと述べた。


訳注1:
公聴会の概要については対在住研究者土井利幸さんの下記報告をご覧ください。
2007年1月1日タイ・バンコク日タイ経済連携協定(JTEPA)バンコク「公聴会」についての報告



化学物質問題市民研究会
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