BAN プレスリリース 2008年10月10日
国際NGOs 日比経済連携協定(JPEPA)で警告
批准は、環境正義にとって大き変な後退


情報源:BAN Toxic Trade News / 10 October 2008
International NGOs Alarmed Over JPEPA
Ratification Tremendous Step Back for Environmental Justice

http://www.ban.org/ban_news/2008/100810_international_ngos_alarmed_over_jpepa.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2008年10月13日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/basel/JPEA/081010_JPEPA.html



Image cGigie Cruz/GAIA
【ケソンン市、フィリピン 2008年10月10日】 国際非政府組織は、フィリピン上院が問題ある日比経済連携協定(JPEPA)を批准したことに対して非難した。様々な国際NGOsが共同で発表した声明の中で、彼らは、”日比経済連携協定の批准という非道に対し、フィリピン市民社会に連帯する”と述べた。

 国際NGOsは、JPEAPが日本からフィリピンへの有害廃棄物貿易を容易にするという役割を果たすことを提起し、北アメリカ自由貿易協定などと同様の二国間又は多国間貿易協定が作り出した環境、公衆健康、及び人権の危機を指摘した。

 ”フィリピンの環境にとって苦難のこの時に、我々はフィリピン市民社会グループとJPEAPに反対した4人の勇敢な上院議員に連帯する。それは、フィリピンやその他の地域における環境正義と人権のための戦いにとって、はかり知れない後退である”と、この声明に署名したNGOのひとつであるバーゼル・アクション・ネットワーク、アジア太平洋地域コーディネータの弁護士リチャード・グティエレスは述べた。

 JPEPAの批准に対して、国際NGOsは政府に対して次のことを求めた。
  • 有害廃棄物の日本からフィリピンのような開発途上国への輸出を禁止するバーゼル禁止修正条項(Basel Ban Amendment)を直ちに批准すること。

  • 有害廃棄物とその他の禁止及び管理された物質の日本から全てのアジア諸国への貿易に関する全ての情報を透明性にすること。
 同グループはまた、日本と様々な経済連携協定を結んでいる全てのアジア諸国政府に対し、有害物質の使用削減を通じて、その源から有害な及びその他の廃棄物をなくし、計画的廃用を止め、製造者にその製品に対する説明責任を持たせるためのプログラムに真剣に取り組むことを求めた。

 ”日本はアジアに廃棄物植民地を作ることを執拗に追求しており、JPEPAの勝利はそのことの証である”とグティエレスは説明した。”我々は、環境のために戦い続けるフィリピン人がいる限り、我々には希望があり、JPEPAの蛮行は許されないであろう”。

 さらなる情報は、下記国際NGOの声明をご覧いただきたい。
2008年10月9日 日比経済連携協定に反対するフィリピンの人々に連帯する国際NGO声明


連絡先:

Richard Gutierrez, Coordinator, Basel Action Network Asia-Pacific
Mobile: 0917 506 7724; (currently in Nairobi) Mobile: (+254715281222) Email: rgutierrez@ban.org

Anne Larracas and Gigie Cruz, Global Alliance for Incinerator Alternatives (GAIA)
Mobile: + 639166566209 / +639178250802 Email: anne@no-burn.org / gigie@no-burn.org

Beau Baconguis, Greenpeace Southeast Asia
Mobile: +639178715257 Email: beau.baconguis@greenpeace.org

Ronnel Lim, Health Care Without Harm
Mobile: + 639189850130 Email: ronnel@gmail.com




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