Latin America

2112 (Argentina)

Alterando las Divisiones (BOLA LOMA CD000)

私のページを見て,アルゼンチンの 2112 の Juan TAMBUSSI から メールが来ました.話しているうちに,“俺たちの 1st アルバムを 送ろうか? ”との親切な申し出があったので,ありがたく送っていた だきました.

バンド名から想像できるように Rush に影響を受けた感じのハー ドな Progressive Rock です.聴く前までは,もっと Rush 寄りか と思っていましたが,聴いてみるとそれほどでもなく,その多少ゆっ くりした感じが南米だからかな? などと考えたりしました.

ボーカルがちょっとノッペリとした感じなのは,個人的にはちょっ と好みではないのですが,曲も適度に変化して,適度に複雑で,ちょっ とホッとするようなメロディもあり,その多彩さが楽しめます.

昼間は働きながら,結構苦労してバンド活動を続けているような ので,興味を持った人は是非買ってあげてください.そして,本人に 感想をメールしてあげると喜ぶでしょう.メールアドレスが知りたい 方は私まで.


Akineton Retard (Chile)

Akineton Retard

Akranania (2002 : Rock Symphony RSLN 072)

2 人のサックスプレーヤーをフィーチャーした Soft Machine 系の薫 りの漂うチリのジャズロックバンド.

同じ Chile のFulanoと似たような雰囲気もあ りますが,こちらのバンドは Jazz をベースにしている感じがします.

暗黒な雰囲気が漂いますが,時おり急に普通のジャズ風になったり, おどろおどろしいマグマ風ボーカルが入ってきて妖しくなったり,と急に 変化します.基本はちょっと暗黒の雰囲気のあるアヴァンジャズロックと いう感じですね.

演奏力,曲のレヴェル共に非常に高いバンドです.

(July 9, 2002)


Alas (Argentina)

Mimame Bandoneon (2005: Sonolam SWM01003)

27 年ぶり(?)の新作.

プログレ店でしか入手出来ないかも知れませんが,プログレでは ないような.ペドロ・アズナールは一曲だけボーカルで参加のようで す.

タイトル通り,バンドネオンを前面に出した音楽です.コンテン ポラリーなタンゴ風のジャズという感じで,バンドネオンの他にピア ノが印象的ですね.時折顔を出すギターはジャズっぽいです.音楽的 なカテゴリとしては,ピアソラなんかと同じ枠に入りそうな曲と,ジャ ズっぽい曲が混じっている感じでしょうか.もちろん一曲の中でもそ のような要素がまじりあっています.

プログレとして期待すると外しますが,ジャズとしてはなかなか 落ち着いた演奏の中にも,スリリングな演奏を含んだ良い作品だと思 います.渋く気分が落ち着くようでいながら,楽しめますね.

(May 2, 2006)

Alas (Progressive World Wide PRW 027)

専門店のレビューに「アルゼンチンの EL&P と呼ばれた作品」と 書かれてあったので、てっきりそれっぽい作品だと思って買ったもの です.確かに、バンドの編成はトリオで、EL&Pと同じではあります. ただ、キーボーディストは他に Violin とか Trumpet も演奏してい るようです.技術的に見れば、アルゼンチンの EL&P と呼べなくもな いが、音楽は多少違うと思いました.

1 曲目からジャズロック・フュージョン系のにおいがします. Return to Forever, Bitches Brew(Miles Davis)的な音がしたり、ボー カル部分はイタリアンロック的な匂いがしたりもします.Trumpet な んかも効果的に使われています.EL&P がジャズロックを演奏した感 じかな.2nd からはジャジーになったというのもうなずけるサウンド です.曲の展開も結構複雑で飽きさせません.


Asa De Luz (Brazil)

Asa de Luz Official Page

The Link (Progressive Rock Worldwide PRW 046)

ブラジルの新バンド.Marcus Viana 系の伸びやかなヴァイオリン と女性ボーカル (Sagrado メンバーのゲスト参加) が印象的なシンフォ ニックロックバンドです.(女性ボーカルの曲は一部で,あとは男性 ボーカルです.) Marcus Viana を含め,Sagrado のメンバーがゲス ト参加しているようです.

自主製作の 1st から数曲収録 (こちらも既に CD 化されています) .

現代的なポップな感じのシンフォロックで,ブラジルらしく明る く情感溢れるメロディが特徴的です.ポップで明るい所からくるネオ プログレ・ポンプロック系の雰囲気も持っています.

(March 25, 1999)


Atmosphera (Brazil)

Foco E Ar (Progressive Rock Worldwide PRW 045)

フルートとアコースティックギターが美しいブラジルのバンド. ほわっとした感じの優しい雰囲気が印象的でホッとした感じにさせて くれます.音楽の輪郭が少しぼやけた感じがするのは,イタリアの Montefeltroっぽい気もしま すが,後半は徐々にはっきりした感じに移行していきます.ポルトガ ル語のボーカルが入りますが,全体的に適度にメリハリがあり,適度 に変化していくインストパートが印象的です.

(March 25, 1999)


Augusto Renno (Brazil)

Works (SONHOS & SONS SSCD019)

Sagradoのギターリストのソロアルバム. Sagrado のメンバーも参加しています.

内容は本当にこの人はフュージョンが好きなんだなあと思わせる テクニカルなフュージョンです.南米らしい明るいところもあります ね.

各曲ともギターがのびのびとプレイをしている感じで,いかにも ギターリストのアルバムと言う感じがしますね.曲は 1 曲 1 曲がそ れぞれフュージョンを感じさせながらもバラエティに富んでいて,テ クニカルとは言ってもメロディ重視な所が南米的ですね.5 曲目は Chick Corea に捧げると書いてあって (と思う^^;),曲もちょっとそ れ風で,ラテン的なノリと情感が感じられる名曲だと思います.他に アコースティックギターによる曲もあります.

最後は Sagrado のヴァイオリニスト Marcus Viana がゲスト参加 している曲なのですが,歌もので,なんかポップなハードロックの出 来損ないみたいでした.(^_^;) どうせだったらもっと別の曲で弾い て欲しかったなあ.

(April 28, 1999)


Bandhada (Chile)

Bandhada (1984: Mylodon Records MyloCD021)

基本的にはメロディアスで涼しげなフュージョン系のバンドでしょ うか.若干演奏や曲のアイデアにテクニックがついていってない部分 があるような... 以前入手した中南米物にはそういうのが多くて,結 構そういう部分もお気に入りだったりして.(^_^;)

と言っても,そんなにひどいことはなくて,アドリブのアイデア に技術がついていってなかったりしてつっかかるような感じになった りという感じかな.あと楽器間のアンサンブルもちょっとずれたよう な感じかな.

フルートの清涼感溢れる演奏が特徴的で,スペインの Gotic とか かもめの Return to Forever の B 面 (CD時代なのに... :p) の "Sometime Ago/La Fiesta" を感じさせる,南米らしい叙情さとカリ ブ的清涼感があります.

(September 4, 2005)


Cabezas De Cera (Mexico)

Cabezas de Cera (2000: ?)

ギターとドラマーのユニット+ソプラノサックス,ヴァイオリン,トランペット等 を曲によってフィーチャーしたジャズロックの作品.曲によりフィーチャーされる楽器 が違うからかも知れませんが,曲により雰囲気は違います.

多少攻撃的で妖しげな雰囲気はありますが,内省的ではなく,外への明るい感じ のパワーを感じる作品です.曲によっては牧歌的な雰囲気やお祭り的なノリが感じ られます.前衛的ではあるけれども,難解な感じは与えず,攻撃的ではあるけれども, 聴いている人を疲れさせず,と言った不思議な音楽を聴かせてくれます. エレクトリックとアコースティックのバランスもよく,お互いを引きたてるように 効果的に使われているから,このような感じを受けるのかも知れません.

かなりハイレヴェルな作品と言えると思います.

(May 23, 2001)


Cactus Peyotes (Brazil)

Cactus Peyotes (2001: Rock Symphony RSLN 057)

少しメタルの雰囲気を漂わせるテクニカルなシンフォニックロッ ク.系統的にはイタリアのDeus Ex MachinaDFA辺りの系統になる のかも知れませんが,これらのバンドよりはストレートなハードロッ ク的な要素も強いので,Rush とか Echolyn 寄りなような気もします.

叙情性など南米特有の味もあって,上記のバンドにはない個性も あり結構楽しめます.残念なのはテクニカルというには,演奏に正確 さが少し欠ける所でしょうか.もちろんテクニカルな方向性を目指し ているということもないのかもしれず,そのような印象を持ったのは 単に私がそう感じただけなのですが,テクニカルでスピード感のある 辺りが魅力かなと思ったので,もう少し正確さとシャープさを持って 欲しいと思ったのでした.

(April 2, 2002)


Cast (Mexico)

Cast Official Page

Angels and Daemons (1997: ??? ALF-007CD)

かなりのキャリアのあるらしいメキシコのネオ・プログレ系のバン ドです.以前はあまり良いとは聞いていなかったので,ずっと未聴だっ たのですが,このアルバムでかなり変わって良くなったと聞いたので, 初めて聴いたものでした.

現代的なポップな感じとまさにシンフォニックのツボを押えたよう な感じがほどよくミックスされた好作品です.ヒットチャートに登って も特におかしくないわかりやすさと,シンフォニックロック独特の畳み 掛けるような息もつかせぬ展開が良い所で均衡を保っている感じですね. プログレらしさも十分に保っていて,シンフォニックファン必聴という 所でしょうか.

(December 7, 1999)

Legacy (2000: Musea FGBG4339.AR)

Angels and Daemonsと同様にシンフォニックロックのツボを押えた ような好作品です.時折テクニック的に怪しげな所もありますが,独特の前のめりの リズムと明るくかつ少し叙情的なスケールの大きな作りで,日本人に結構受けるメロ ディのような気もします.今回「おっ」と思わせたのがフルートで,明るいメロディ と叙情的なフルートが重なって独特の叙情的な雰囲気を出していますね.前作までい たのかな? 殆んど印象に残ってないけど.決して内向的にならない叙情さがヌケの良 さに繋がっていて良いです.

(January 22, 2001)


Congreso (Chile)

Congreso

Ha Llegado Carta (1983: EMI-Odeon 8 346982)

Medio Dia を先に聞いていたので,最 初はその差に結構驚きましたが,その素地は十分にある 1983 年の作 品です.Medio Dia と同じメンバーは一人 だけのようです.

1 曲目だけは,他の曲とは雰囲気が違っていて,かなりポップな 感じのする南米歌物という感じでしたが,他の曲とベースとなる部分 は共通しているような感じで,特に歌のない部分の演奏は別の曲かと 思うほどです.

「チリのサムラ」との異名があるそうですが,それほどサムラ的 なノリは感じなくて,どちらかというと重く暗いチェンバー的なノリ に少し南米の情感を加えた感じの音楽に思えました.重く暗い感じと は言っても,ストリングスやマリンバによって演奏される部分が多い ので,流麗な感じで,少し南米を感じさせ,ヘヴィな感じではなくなっ ていますね.

他にはない魅力のある独創的な音楽だと思います.

(January 20, 2000)

Medio Dia (Iris Musique 3001 804)

フランスから出た編集盤らしい.

ラテン / アフロキューバンジャズにフォルクローレ色を足したよ うな音楽ですね.フュージョン色もあります.といってもさわやかフュー ジョンではなく,ジャズよりの硬派なフュージョンって所でしょうか. フルートがフォルクローレ的なメロディを奏で,ソプラノサックスは ちょっとソフトマシーン的かもしれないところがあり,マリンバがジャ ズ的な感じですね.これらのアンサンブルは,ちょっと不安定な感じ もして,そこが魅力です.曲によってはアンデス色が強い曲もあって いいっす.


Entrance (Chile)

Entrance (1999 Mylodon MyloCD08)

Entrance の 1st.2nd のEn La Tierra とはメンバー が違い,ボーカルがハードロック系のハイトーンヴォイスで,2nd と はかなり印象が違います.

全体的に曲調も 2nd に比べてストレートで HR/HM 系という感じ がしますが,それでもさすが 2nd に繋がるような展開の複雑さとテ クニカルな面が時折顔を出します.ハイテンションで一気に聞けてス カッと気持の良い音楽です.

(April 20, 2003)

En La Tierra (2002 Mylodon mylocd05)

チリのバンドですが,チリらしさや南米らしさをあまり感じさせ ないシンフォニックロックの王道を行くような音楽です.

北米のハードプログレ系のスピード感と,イタリア辺りの前のめ り感とテクニカルな感じ,ブリティッシュ方面のシンフォ的な雰囲気 をあわせ持った感じの傑作です.そこに南米独特の叙情性が加わり, ヨーロッパのプログレと違って独特な感じを醸し出しています.

(January 6, 2003)


Equinox (Panama)

Equinox (Medallon Cosmico Records MCR-98001)

現代的な感覚あふれるポップなシンフォニックプログレバンド. 時折キーボードがもたつく感じがする所もありますが,めまぐるしく 変化する曲はすばらしいです.特にインストの部分はテクニカルで, カラフルなギターを中心にどんどん押し寄せてくる感じの曲調で飽き させません.ちょっと個性と言う点では苦しいかも知れませんが,お すすめの一枚ですね.

(May 6, 1999)


Ergo Sum (Chile)

ERGO_SUM - Sitio Foicial -

Mixolidio (2000: 自主制作)

前半はスタジオ録音,後半はライブ録音で構成されたチリのジャズロックバンドの 自主制作盤です.インスト.

曲,演奏ともオリジナリティに溢れた一流の物で,あまり地域的な特徴は感じない ですね.

ハードで攻撃的/破壊的でエッジのとんがった雰囲気のギターともの悲しい雰囲気 のフルート,ジャズロック/フュージョン時代の Gong の雰囲気を感じさせる ビブラフォンと様々な要素を絡ませながら,時にはハードに,時には情感溢れる美しい 静かなメロディで最後まで一気に聞かせます.

flano, Tryo等,最近のチリのバンドに 共通するような雰囲気です.続々と面白いバンドが出てきているようで,注目の国です ね.

(April 15, 2001)


Espiritu (Argentina)

Espiritu (Progressive World Wide PRW 025)

ボーカルが結構きれいな声をしているシンフォ系の音楽です。南 米独特のちょっと叙情的な明るさをもったドラマチックなシンフォプ ログレでした (ポンプ臭いドラマチックさではありません) 。アルバ ムの前半は、結構スケールの大きな感じの曲が続きますが、後半でそ のスケールが少ししぼんでしまった感じの曲になってしまうところが 残念なところです.前半の曲で、ギターがクリーンな音でスケールの 大きい感じのプレイをしているところが印象的です.


Flotante (Chile)

En La Agitacion (2006: Mylodon MyloCD041)

2006 年の 2nd アルバムとのこと.

チリのテクニカル系ということで,押せ押せで迫り来る前のめり 系テクニカルを想像していましたが,出だしはクリーンなトーンのギ ターが浮遊感のある演奏をし,ドラムが自在にリズムをコントロール するジャズロックでした.ドラムは本当にめりはりの利いた,タイト な演奏でうまいです.

浮遊感のあるギターが魅力的で,コードを弾くホールズワースを ちょっと思い出したりしました.前半はこのクリーンなトーンギター とドラマーが自在に曲とリズムを操るという感じの変態ジャズロック です.

ツインギターで,もう一人は歪んだ音を出すクリムゾンっぽい感 じで,後半はこのギターリストが前面に出る,ノリの良い疾走系ジャ ズロック中心となりますが,こっちもクリーンなトーンのギターとの 対比がおもしろい味を出しています.

(November 3, 2006)


Fulano (Chile)

Official Page

Vivo (2003: Gobierno de Chile)

ライブ盤.スタジオ盤は結構きっつーいジャズロックかアヴァン ギャルドジャズといった雰囲気ですが,ライブで演奏がシンプルな分, きつさは緩和されて聴きやすくなっています.

全体的に演奏がうまいし,曲のレヴェルも高いのですが,このラ イブ盤に関しては特に女性ボーカルのうまさが際立っています.実力 派女性ボーカルのアルバムと言ってもおかしくないほど.とは言って もインスト部分なんかはトリッキーな曲調だったりするので.単なる 女性ボーカルジャズ作品というわけではありません.

(July 16, 2004)

Trabajos Inutiles (1997: Sennheiser 0001)

ちょっと Weather Report っぽいジャズの香りのする音楽にアヴァ ンギャルドな感じや重苦しい感じを足したようなチリのバンド.一曲 の中でいつの間にか自然に雰囲気が変わっていることもあって,なか なか楽しいです.

女性ボーカルが秀逸で,アヴァンギャルドな曲から普通のジャズ ボーカル風の曲から奇声まで (^_^;) なんなくこなして,それが曲の 雰囲気をかなり決めているような気がします.

フュージョンファンにおすすめの曲から,プログレファンにうけ そうな曲,美しいホッとするような静かな曲まで,すべての曲がかな りハイレヴェルではずれのないアルバムです.

(January 14, 2000)

El Infierno de los Payasos (1993: Alerce CDAL 0172)

3rd アルバム.アヴァンギャルド,ジャズロック,レコメン,ポッ プス,ファンク,エスニックと様々な雰囲気を感じさせる奇妙な音楽. その音楽を,アクの強いサックスや,爆走するベース,奇声からエス ニック色を感じさせるボーカルからポップな雰囲気まで何でもこなす 女性ボーカルなどが演奏するもんだから,もうわけがわからないまま に一気に聴けてしまいます.雰囲気はコロコロ変わりながらも,自然 な流れで最後まで聴けてしまうのがこのバンドの実力の高さを示して いるのかもしれません.曲,演奏ともにすごい才能だと感じます.

通して聴いていると,“結局,これはジャズかなあ”なんて思っ たりして….ところでこの音楽,チリでは売れているのかな? (^^;

(January 21, 2000)

En el Bunker (1989: Alerce CDAE 0200)

2nd アルバム.レコメン系と言われるのかも知れませんが,こ れを聴いているとジャズやなあ,と思います.ジャズっぽい要素と レコメン的なノリ,ラテンのアツさを併せ持った音楽.

女性ボーカルがかなりうまいです.ちょっとキッツーい感じの 曲で幕を開けたりするので,敬遠されるかも知れませんが,最後ま で聴いてみましょう.前衛的なジャズをベースに,ウェザー的な要 素やレコメン的な要素なんかを何重にも被せたような感じです.

個人的には 8 曲目のしっとりとじんわりと心に染み渡ってくる ような曲がかなり好きです.ウェザー風.

(April 17, 2006)


Glauco Fernandes (Brazil)

Glauco Fernandes (Popcorn Records)

再結成されたバカマルテに参加のヴァイオリニストのソロアルバ ム.Marcus Viana 系の伸びやかなエレクトリックヴァイオリンが特 徴的なシンフォニック作品です.

ブラジルらしい,スケールの大きな開放的なメロディと,情熱的 な叙情的メロディと美しさを合わせ持った傑作ですね.クラシカルな 雰囲気の曲もとても美しいです.

多少,ヴァイオリン以外の楽器で弾いた方がよいかな? と感じさ せる部分がなくはないのですが,とにかく美しさとスリリングさを合 わせ持ったヴァイオリンが堪能出来る傑作.Sagrado ファンが必聴で しょう.ちょっとクラシックの味わいのあるインスト音楽が好きな人 にも良いでしょう.それ以外の人にも超おすすめ!!

(August 14, 1999)


Grupo Um (Brazil)

Marcha Sobre a Cidade (1979: Editio Princeps EDITIO/01)

Hermeto Pascoal や Egberto Gismonti らと一緒に活動をしてい たらしいブラジルのバンド.その後,アルバムを作成したのがこの作 品らしいです.

非常にテンポの早いジャズ/ジャズロックで,Pascoal の音楽から ジャズ色を抜き出したような音楽.Pascoal っぽい奇声(?) も入った りしています.非常にハイレヴェルで,とにかくどんどん音が出てき て,圧倒されます.南米らしいなぜかホッとするようなシリアスさ (どんなんやねん ^_^;) のあるすばらしい作品です.

(October 2, 2002)


La Barca (Argentina)

La Barca (2004: Cana)

Pablo El Enterradorのキーボードがメンバーのバンド.

Pablo と同系統で泣きのサウンド.特筆するほどのものはないの に,なぜかその泣きのサウンドがツボを突いて妙に良いです.哀愁に むせび泣く南米ロック.

(June 29, 2004)


La Bohemia (Bolivia)

Como Que No...? (Lyra Discolandia CD-13918)

ジャケットに“Folk Rock”と書かれてあるボリビアのロックグルー プのアルバムです.ロックとその地域のフォークミュージックを加え ると,そのフォークに馴染みのない人にとっては新鮮に聴こえるとい うことがあります,このバンドもその手のバンドでした.おそらく, 演奏している本人たちも Progressive Rock という言葉は知らないの ではないか? と思えます.

音楽はフォルクローレ+ロックという感じで,民族楽器をうまく 使って上質のシンフォニックロックに仕上げているという感じです. ハードな演奏の上でケーナがほのかな哀愁を漂わせながら演奏してい る部分が上質のシンフォを感じます.他に,Charango という小さな 弦楽器 (ウクレレのような,バンジョーのような…) のバッキングも フォーク色があっていいですね.

曲によっては B 級ロックの味わいもありますが,全般的に飽きの 来ない仕上がりです.ハードな“コンドルは飛んでいく”もいい味だ してます.

(February 27, 1999)


Lito Vitale (Argentina)

desde casa (EMI-ODEON 7243 4 97930 2 6)

Pedro Aznar のアルバムなんかにも参加しているアルゼ ンチンのキーボーディストのソロアルバムです.

出だしから Pat Metheny Group 風に始まります.そうい えばジャケットもそれ風.(^_^;) しかし,アコーディオン が入ってぐっとアルゼンチン風になります.1 曲目,2 曲目 は PMG のように全楽器がメロディとリズム楽器を兼ねるよ うな一体感のある音楽で,パーカッションまでが美しいメロ ディを奏でているような,各楽器が本当に複雑に絡み合う繊 細で迫力のある音楽です.2 曲目は歌詞のない男性ボーカル も入ったりします.その他、美しい透明感のある曲などそれ 風の曲が数曲あります。

すべてこの雰囲気で進むのかなと思ったら,一転してちょっ とくさいメロディの Kenny G と言った感じの曲があったり, 美しいピアノが特徴的な曲があったりします.CD のみ収録 の曲でしょうか,最後にピアノソロの曲が 3 曲ほど収録さ れています.

全体的に共通しているのは,ピアノを中心としたやさし い美しい雰囲気です.プログレ系の店で入手しましたが,美 しいポップスという感じでしょうか.特にアコーディオンが 入った曲がアルゼンチン風であり,なおかつ美しくよろしい です.他,フルートなども美しさをいっそう引き立てていま す.

(February 6, 1999)


Los Jaivas (Chile)

Los Jaivas

Alturas De Macchu Picchu (Sony Music Entertainment (Chile) / Columbia 2-462057)

南米現地ポップスの香りがプンプンするロックですね.しかし,イン ストパートになると,いきなり南米的な香りのするクラシカルなロッ クになります.その南米色とシンフォニック色の混合が面白いロック です.

(July 14, 1999)


Matraz (Chile)

Tiempo (1999: Mylodon Records MyloCD012)

自主製作のデビュー作のリマスター盤とのこと.

一言で言うとJazzRock風味のあるテクニカルなシンフォプログレ.

Echolyn などのアメリカンなテクニカルシンフォをJazzRockより にして,南米独特の叙情的な味を混ぜた感じです.たたみかけるよう に前のめりでめまぐるしく曲調が変化していくなかで,時折南米的な 叙情的な所が顔を出します.基本的にはインストですが,時折アクセ ント的にボーカルが入ります.

(January 8, 2005)


Media Banda (Chile)

Entre La Inseguridad & El Ego

元 Fulano メンバーによる新バンド.

Fulanoほどキツくないが,Fulanoの雰囲気を残したサウンドです. カンタベリかレコメン調で,サックス,トロンボーン等による分厚い サウンドにフルートの爽やかな音が乗っかり,ギターの奏でるメロディ が少しユーモラスな感じを漂わせながら,畳み掛けるように前へ前へ と進んで行きます.

Fulano よりは聞きやすく,所々ポップな面も顔をのぞかせます.

女性ボーカルも相変わらず強力.

(October 17, 2004)


Opa (Uruguay)

Goldenwindgs / Magic Time (MILESTONE MCD-47074-2)

ウルグアイの Opa の 1st/2nd の 2in1 の CD.どうやら Jazz/Fusion 系のレーベルから出ているようです.たしかに音はかも めの Return to Forever の頃のような音がします.1st の方が,少 しロック編成時代の RTF のような感じもします.

ジャズ,フュージョン,ラテン,カリブ,キューバ,プログレ, ロック,ポップス的な色合いがほどよくブレンドされた感じの上質な 音楽に思えます.2nd の方はちょっと B 級ロックの味わいも.(^^;)
(January 15, 1998)


Pablo "El Enterrador" (Argentina)

2 (PROGRESSIVE ROCK WORLDWIDE PRW035)

透き通るような美しいエレピと泣きのメロディを奏でるギターが 特徴的なアルゼンチンのバンド.'83 に名作の 1st をリリース. 数年前から新譜の噂があり,PRW でも予告がされていながらんなかな か発売されなかったものです.

このアルバムも 1st の雰囲気そのままの透き通るようなエレピで 始まり,期待を裏切らない予感を感じさせました.その後聴きすすん でいっても,最初の印象のままで,泣きの美しいギターとほっとする ような優しいボーカルが特徴的な美しい優しい音楽に仕上がっていま す.

音は少し今風になっており,ポップスと言っても違和感はない作 品ですが,その独特な美しさはやはりこのバンドならではでしょう. 後半,ちょっとハズレの曲もあるような気もしますが….

(October 20, 1998)


Pig Farm on the Moon (Venezuela)

Official Page

Orbital (2003: Musical Mind MMPG0002)

全曲ある程度長尺曲の大作志向のシンフォニックロック.シンフォ ニックロック的な曲の展開とメロディ+ジャズロック的なテクニカル な味わいがあり,イタリアのDFAやDeus Ex Machina 辺りと共通する ところもあるかも知れません.が,これらのバンドほどはエッジが立っ ていなくて,柔らかな感じがするのは,南米のバンドだからかな? ちょっと素人っぽい裏声ボーカルも聴いているとそれなりに味があり ます.(^_^;)

どの曲もまったく飽きさせずに最後まで聴かせてくれますし,長 尺曲ばかりで途中でおなかいっぱいにならないのは,シンフォ的な味 わいにジャズロック的なスリリングさがあるからかも知れません.お すすめ.

(June 20, 2003)


Projeto Caleidoscopio (Brazil)

Carrossel (Rock Symphony RSLN 069)

Analu Paredes のボーカルを中心にした非常に南米らしい味の濃いポップス. 多人数が参加しているが,プロジェクト作品で曲毎に参加ミュージシャンが違います.

Egberto Gismonti, Flavio Venturini, Hermeto Pascoal, Marcus Viana というそうそうたる メンバーが参加していますが,競演は Flavio Venturini と Marcus Viana のみなのが ちょっと残念です.

全体的に非常に南米らしい優しさに溢れた美しい作品で,聴いているとホッとしてきます. Pascoal 参加の曲は少しそれらしくひねられた感じの曲ですし,Marcus Viana と Flavio Venturini 参加の曲は Marcus Viana の伸びやかなヴァイオリンを後ろに Venturini と女性 ボーカルが歌う非常に美しい曲.最後の曲は少しシンフォニックな感じのする大作で, いつまでも聴いていたいような気になる非常に美しい曲です.

とにかく気品と美しさに溢れる非常に素晴らしい作品です.

(March 6, 2002)


Quanterna Requiem (Brazil)

Velha Gravura

ちょっと中世風のクラシカルな感じと南米独特のスケールの大きい明 るい感じの音楽をうまくミックスさせた音楽です.最初,アコース ティックギターを中心に静かに始まって,その後フルートのちょっと 飛び跳ねるような明るいメロディで盛り上がります.

曲は分かれていますが,組曲的で,最初の曲から何曲かは自然に流 れていくような感じで,最後にヴァイオリン,キーボードが美しい メロディを奏でる曲でクライマックスを迎える,という感じですね.

途中にヴァイオリンを中心とした内省的な美しい曲も入ります.この 曲だけは暗い感じなので,好き嫌いは分かれるかもしれませんが,良 く聴くと美しい曲です.

後半に,キーボードによる中世教会音楽風のメロディが出てくる曲が ありますが,この部分は 2nd Album でのこのバンドの変化を予言し ているようです (2nd はこの雰囲気になります) .この曲はその後, ギターやヴァイオリンと共に盛り上がるのですが,その部分は結構情 熱的なメロディで激しく盛り上がりいいですね.


Recordando O Vale Das Macas (Brazil)

As Criancas Da Nova Floresta (Progressive Rock Worldwide PRW010)

りんごのジャケットで有名だったらしいブラジルのシンフォニッ クロックバンド。このアルバムは,70 年代に一度出たものらしいが, マスターテープの消失によって,CD 化にあたって新たに演奏した物 を録音したらしいです.

南米らしい非常におおらかで美しく,明るい感じのする音楽です。 フルートとアコースティックギター,エレキギターが非常に美しいメ ロディを演奏しています.叙情的だが内省的にならないところが南 米らしいです。演奏は多少難があるところもありますが,そんなとこ ろは全く気にならない高水準のロックです.


Redd (Argentina)

Tristes Noticias del Imperio (1977: Progressive Rock Worldwide PRW036)

重苦しくダークな雰囲気が漂うアルゼンチンのバンド.楽器一つ一 つを取ってみると,特に重厚感のある音を出しているわけではないので すが,メロディとちょっと抑えたような演奏とちょっとずれたようなボー カルで全体的な雰囲気を決定づけています.

良く聴くとアコースティックで美しい歌物のような部分もあったり しますが,全体的にはやはりダークな感じが支配的ですね.

演奏は少しバタバタとした部分がないわけではないですが,その雰 囲気で一気に押して最後まで聴かせるなかなかの好作品です.

(October 27, 1999)


Sagrado Coracao Da Terra (Brazil)

ブラジルの上質なシンフォニック・ロック・バンド.Marcus Vianna の透 き通るようなヴァイオリン.南米独特の伸びやかな軽やかな明るいメロディ. とにかくすばらしいです.南米だから…,とかいうことは全く考えなくてもよ い超メジャー級.

Sagrado Coracao Da Terra

Coletânea I - Canções (Sonhos & Sons SSCD046)

Sagrado の今までのアルバムからのベスト.単なるベストでなく, リミックス,リマスター,一部新録というものです.

かなり聴いた印象が違っていて,かなりタイトでスピード感が感 じられます.

南米らしい伸びやかでスケールの大きなシンフォニックロックが たっぷり堪能でき,Sagrado を聴いたことのない人にもおすすめでき るアルバムに仕上がっています.

(January 15, 2003)

Coletânea II - Instrumental (Sonhos & Sons SSCD047)

I と違いインスト曲を集めた作品.但し,多少スキャット程度の ヴォイスは入ります.

全体的に静かで美しくスケールの大きなシンフォ作品を中心に選 曲されており,時折明るいアップテンポの曲が混じると言った感じで す.

こちらも Sagrado の魅力を存分に味わえるベスト盤です.

(January 21, 2003)

Sacred Heart of Earth (Sonhos & Sons SSCD038)

Sagrado の今までのアルバムからの英語ヴァージョンの曲と新曲を再録,リマスター,再編集 されたアルバム.今までの名曲が見事に今の Sagrado の音で甦っています.

決してベスト的なものではなく,アルバム一枚として考え抜かれた構成で聞かせる大作という 感じです.全体的に前作 5th の雰囲気で今までの曲を演奏したという感じに仕上がっています. そういうわけなのでロック色は薄くなったシンフォニック作品という感じです.本当に緻密な 構成とドラマチックな盛り上がりとスケールの大きさを感じる素晴らしい作品です.

(June 9, 2001)

A Leste Do Sol, Oeste Da Lua (Sonhos & Sons SSCD031)

6 年ぶりになる Sagrado の 5th Album .4th の流れを組むワールドミュージック的 なシンフォニック作品です.タイトルは“East of the Sun, West of the Moon”らしい です (webpage より) .

壮大な大自然の風景が浮かんでくるようなスケールの大きなシンフォニック作品で, プログレとかそういう枠ははめられない現代のシンフォニック作品という感じです.

曲も結構バラエティに富んでおり,初期の Marcus のヴァイオリンが特徴的な音楽と いう感じではなくなり,曲自身に Sagrado 的な特徴が感じられます.ピアノやアコースティック ギターが中心の曲やエスニックな感じの曲など様々な曲が出てきますが,アルバム全体 は統一感があって,きっと一貫したテーマがあるのでしょう.もちろん Marcus のヴァイオリン もたっぷり堪能でき,ヴァイオリン好きな方にもオススメです.

(嫁の一言) 普通ですなあ.無害な音楽.

(February 4, 2001)

Farol Da Liberdade / 自由の灯 (King KICP2726)

1 曲目からいきなり美しくインパクトのあるヴァイオリンを中心とし たメロディが飛び出す 3 作目.ただ明るいだけでもなく,ただ叙情 的なだけでもない,なんかブラジル独特の味がたまりません.フュー ジョンファンも是非聴いてみてください.

Sagrado Coracao Da Terra / 捧げもの (King K32Y-2179)

上記の 3 作目よりは垢抜けないですが,これもすばらしい.目立 つ曲はないけど,全体的なできを考えるとこちらの方がいいかも知れ ません.何度か聴くとそんな気になります.


Sigma (Brazil)

Implemental View (Progressive Rock Worldwide PRW008)

97 年録音.ベースが比較的強力なフュージョン系のバンド.その 強力なベースの上に,ちょっと向こうの方から聴こえてくるようなキー ボードとギターが南米らしいちょっと叙情的な優しいメロディを奏で ます.

南米らしいスケールの大きなシンフォニック的味わいのあるクリ アな軽快なフュージョン作品で,フュージョンファンにおすすめです.

(October 26, 1998)


Tryo (Chile)

Patrimonio (1999: Record Runner RR0280)

チェロをフィーチャーしたアコースティックで内省的なシンフォニック/ジャズロック. 演奏もかなりハイレヴェルです.一部を除いてインストです.

前半はチェロを中心にアコースティックギターやエレクトリックギターが絡む静か だが,重厚感のあるサウンド.曲調のせいか,演奏のせいか,あまりアコースティック な感じが強く感じられる事がない音です.トリオの演奏とは思えない重厚感があります.

後半は攻撃的で邪悪な雰囲気の漂うジャズロックの味わいの強いサウンドです. “Red”の頃のクリムゾン的な雰囲気も感じられます.

(May 21, 2000)


Wara (Bolivia)

ボリビアのバンド.アルバムはプレミア付きだったらしいが,CD 化.プログレ ではないかも?

EL INCA (1973: Arte & Rock S-No 18)

というわけで,これが 1st.

妖しげな音.ちょっと怪しげな演奏.でもバイオリンなんか入っ て確かにプログレ的なノリはあります.中南米辺境フアン向けかな.

(October 2, 2003)

Wasitat Jikisin Asawa EL INCA (2001: Wara Producciones WP-20011)

1st を再録したというアルバム。かなりローカル色の濃い妖しい ロックです。聞いた話によると1stが一番プログレらしいとのことで したが、確かに聴いた中では一番ロック色が濃く、所々男女混声の妖 しげなシンフォ的な部分や、王道シンフォを目指しているような部分 もあります。

オリジナルの 1st も聴かないと...

(March 26, 2003)

Maya / Paya (Discolandia CD-13822)

2nd / 3rd の 2in1.

個人的にはこのような民族音楽の雰囲気たっぷりの音楽は嫌いで はないですが,民族楽器 (?) を多用したフォルクローレ的 (?) なフォー クという感じに聞こえました.所々アコースティックなプログレって 感じもしないではなかったですが.

南米的な笛とマンドリン系の楽器のアップテンポでちょっと情熱 的で明るいアコースティックシンフォニックというかんじな曲もあり ますが,やっぱり現地のポップスのような感じですね.笛系の楽器と マンドリン系の楽器のアンサンブルは美しいです.たまに入る叫び声 というか,掛け声が B 級の味わいもあって,結構いいです.

ま,辺境ファン向けで,一般的なプログレファン向けではありま せん.

“Sojta”Hichhanigua Hikjatata (Discolandia CD-13977)

最新作?

だいぶ洗練された感じで,土着的な雰囲気はちょっと薄らいでい ますが,それでも十分アンデスを感じます.数種類の笛とギターとマ ンドリンのような楽器が特徴的で,何種類もの楽器が複雑に重なり合っ てリズムとメロディを形成しています.ボーカルが減った分土着的な 雰囲気が薄まっているのかもしれません.やはりロックではなくフォー クですが,この作品はシンフォファンにもいいのかもしれませんね.

最後の何曲かだけが,エレキギターが導入されて,リズムもドラ ムが刻んでいる普通のロック / フュージョンで,魅力は減少,とい う感じですが,それでも笛が入ると,少しそれらしい雰囲気はでます. が,B 級の演奏.それ以外の曲は B 級の雰囲気はあまりありません.


Zoreya (Brazil)

Quando o Mal Estava Ai (Record Runner RR-0210)

管楽器中心の 6 人編成のバンド.アヴァンギャルドなサウンドで, 重苦しい暗黒の世界を思わせますが,その中に牧歌的な雰囲気を内包 しているような気もします.色々な効果音を配し,音のコラージュっ ていう感じもしますね.ジャズのような,妖術的なような,アンビエ ント系のような不思議な音楽です.南米には珍しいタイプのバンドで すね.


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