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創刊号
(2000年9月7日発行)



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警察法改正を見張ろう!


弁護士 佐久間哲雄



 神奈川県警厚木警察署の集団暴行事件が報道されたのは、昨年9月の初めだった。その後、1年間、警察の「不祥事」が連日のように報道されてきた。国民は、怒ったり呆れたりしたが、今や、これで日本の治安は大丈夫かと不安になっているのが正直なところではないか。

 治安の維持は、なにも警察の専売特許ではないが、第一線に立つのは、やはり警察だ。警察官は、ときに身命を賭して犯人逮捕等危険な職責を果たす。国民は、警察官を信頼し、バックアップする。これがあるべき警察の姿だろう。

 国民は、警察組織の内部で、今何が起こっているのかさっぱり判らない。公安委員会のお粗末ぶりが暴露された。都道府県公安委員会が頼りにならないことは、知られていた。

 警察の自浄作用は、もはや期待できないとしたのか、国民の怒りに押されるように小渕内閣は、今年の3月、警察刷新会議を発足させ、7月に緊急提言が出た。刷新会議は、警察が、用意した資料を相手にせず、独自の立場で検討を始めたようだが、提言に対して、素人の限界が目立つとか、6名の委員のうち唯一人の専門家として加わった後藤田正晴氏は古い世代の人だとか、さっそくあらぬ警察組織を代弁するような批判が聞こえてくる。

 緊急提言を踏まえた警察法の改正作業が始まっている。しっかりウォッチしていこう。

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