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mark 偽造パスポート取引先捜索中   投稿者:伊藤・渡邉他  時間3:39:28

『再見』 も 『アヴァロンローズ』 も地図には載ってませんてば!
つーか、ここは店が頻繁に変わるんですよ!それも居抜きで!看板すら替わってない時だってあるんですよ?どうやって探せって?歌舞伎町2丁目中ですよ!一軒一軒虱潰しにと言われたって!朝になっても終わりません〜

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mark 時間がない   投稿者:本社  時間3:40:13

企画立案2課が隠密裏に動いているとの未確認情報あり。 これ以上事態が悪くなれば彼等が乗り込むのは間違いない!そうなればブイエは保身に奔走する!隊長など二の次だ。急げ!

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mark タクシー情報   投稿者:斉藤・秋田(警察担当)  時間3:41:56

3:40現在情報です
都内のタクシー会社から1件も目撃報告無しです。2度目の要請かけましたが今の所情報はありません!公開捜査の件、ブイエからも却下されました。

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mark いたずら電話容疑者浮上   投稿者:秋田  時間3:43:29

隊長の学校の子達です!全員生徒会の役員です。
隊長、昨年末から生徒会の役員か何かすることになったでしょう?荊の君とか?多分その関係で知り合ったのでしょうが・・・とにかく!あの様子はただ事じゃないないですよ!
皆、隊長の為なら命賭けますって感じで・・・とにかく、彼女達に間違いないと思われます。
彼女達が首謀者で、その他の協力者が・・・眩暈がする程いそうです。
警察もその線で動いていますが、人数が余りにも多くて難航しそうです。
ですが、スタングレネードの件は彼女達ではないと思われます。

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mark 続・続100万!   投稿者:近藤  時間3:44:31

隊長です、間違いありません。店員がようやく話してくれました!
グレーの日産車の男3人と化け物(多分妖魔でしょう黒い影のような犬のようなヤツらしいです。)と剣で戦って逃げたそうです。 店員はそれが信じられなかったらしくて(そりゃそうでしょう!)黙っていたようです。2時ごろです。
それと、隊長は時刻表買ったそうです。
この件は、大佐には連絡済。

PS:
隊長はアレを使ってるんじゃないでしょうか?名前は分かりませんが・・・靴ですよ!11月頃、スピードを出すため車輪を変えるとか隊長の片割れと一緒に色々やってたでしょう?あれなら信じられないようなスピードを出せそうな気がするんですが・・・

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mark 傍受   投稿者:傍受係り  時間4:45:23

魔法防御は若干残っていますが、ほぼオープンです。

×だが、鹿は優しい。封鎖の手筈はある。  3:40:34受
天使は地上にあらざる者。まもなく天へ返せるだろう。  3:40:49受
・・・門より追い詰める  3:41:37受
委細了承。  3:41:16送
封鎖準備完了  3:42:41受
広き森、龍は速やかに  3:43:27送

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mark 人集め打ち切られる   投稿者:ブイエ本部担当  時間3:45:48

人集めが打ち切られました。新宿御苑に潜入者有り。人数等確認中。

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 「石塚からは連絡がない。いい知らせは一つもない。いやな感じだ。 」
坂本はパソコンを見ながら、呟くように言った。
 「だがもし石塚が奴等に捕まったとしたら、こちらでまだ動いている連中がいるということだからな。奴等もまだ隊長を探しているっつうー可能性が高くなる。」
坂本は黙ってパソコンを睨みつけた。

 「さ、坂本さん!!しょ、消防車が引き上げるようですよ。」
田口の言葉に、二人は焼却場を見た。門から消防車が次々と出て行くのが見える。

 「やはり結界が張られている可能性はないか。」 調査部の男は呟いた。
 「い、以前き、き、聞いたのですが・・・結界は、み、見た目は・・・ふ、普通となんら変わりないのでしょう?」
 「だが、ロコツに異常だ。力のない奴でもすぐ気づく。」
3人組の男は通り過ぎる消防車を見ながら答えた。

 「や、やはり、と、隣の・・・き、絹縫公園、し、調べてみませんか?」
 「『深夜の公園には絶対逃げ込んではならない』 これは鉄則だ。」
 「で、ですが!も、も、もう他に・・・」
 「田口の言う通りだぞ。もう他に探す場所が無い!万が一って事も考えられるだろう?この公園はめちゃくちゃ広いぞ。」
 「広さなど関係ない。無駄だ。」
 「何故そこまで言い切れる?夜の公園には一体何があるのだ。」
男は驚いた様子で坂本に尋ね返した。

 「坂本お前知らんのか!会社の調査資格講習会は?何やってるんだお前は!」
 「妖魔対策用のだろう。あれは法人課だけだ。石塚のように法人課に借り出されたりしない限りは警備部には関係ない。」
 「なんともはや!すると田口、お前も当然何も知らんか。」
 「は、はい。」
男は呆れた様子で二人を見た。
 「なあ、簡単でいいから説明してくれ。俺はさっきの結界の話もよく分からんのだ。」
坂本の言葉に、彼は少し考え込んでから話し始めた。

 「魔法、呪術、妖魔の召還などは、オレ等が住んでいる空間ではなく、次元の違う別の空間からこちらへ穴を開けて・・・オレ等の世界にはあり得ないエネルギーを持ち込んで使うようなものだと思ってくれ。穴が大きければ大きい程使える力は大きくなるが、制御しそこなうとそのエネルギーは際限なく流れ込んで・・・ボン!核融合並みの破壊力!とまあ、トンでもない事態になる。分かるか?」
 「そそそそうしたら・・・ま、ま、ま、魔法を使う時は・・・お、お、お、恐ろしい、き、危険が付いて回るのですか?」
田口が尋ねた。
 「だから結界を張るんだ。使い魔使って尾行したりする程度なら問題ないが、ある程度の力を使おうとするなら結界を張ってこちら側と遮断して限られた空間の中で使うのが普通だ。」
 「じゃ・・・じゃあ、け、剣とか、つ、使って“気”を操るのは?」
 「あれは力の出所が違う。自分の内にあるものだ。結界などいらんさ。使いたい時、好きなように使える。」

 「そういうものなのか。では、どの程度の魔法なら結界を張らなくていいのだ?」
 「引き出されるエネルギーの密度で決まっているのだが・・・数字なぞお前らには意味がないからなあ。」
男は考え込んだ。
 「ああ。聞いてもさっぱりだ。まあいいさ。そもそも俺は普通の魔法ですら見たことも無いからなあ。・・・・と、そういや1回だけあったな。」 坂本は思い出して言った。
 「ほう、見たことあるのか。どんな魔法だ?」
 「ギーガ、ギーラだ。」
 「お前・・・今、なんと言った?」
男は驚いた様子で坂本を見た。
 「だからギーガ、ギーラの呪法。」
 「あれを見たことがあるのか!」
 「ああ。人型のような光が空に沢山浮かんで・・・」
男の顔色が変わった。

 「た・・・沢山。い、いくつだ!」
 「だから沢山だ。数など数えられるか。そしてオーロラが現れて光が溢れたんだが・・・そういやあれは何の為の魔法なんだ?」
 「誰がやった!」
 「ジャルジェ家の占い師だ。昨春、優李の射撃の練習でグアムに行った時に手品のついでに余興で見せてくれた。」
 「余興!冗談だろう?」 男は到底信じられないというように尋ねた。
 「いいや、手品の余興だ。なあ田口、覚えてるだろう?」
 「え、ええ。光が、い、一面に広がって・・・夜の海がひ、光で溢れて・・・き、きれいでしたね。」
 「結界は!」
 「いや、何もしてないだろう。」
 「クレイジーだとは聞いていたが・・・」
男が思わず唸ったので、坂本と田口は顔を見合わせた。坂本が不思議そうに尋ねた。

 「ギーガ、ギーラの呪法てのは一体なんだ?」
 「極悪の悪霊化した霊を熱エネルギーに変換して使う呪法だ。人型の光はその過程だ。普通は1体かせいぜい2体だが・・・そうだ、目標は誰だった?」
 「それは俺がやったが・・・一体あれは何なのだ?」
男は何も答えずフッと笑った。

 「お前・・・“フッ”って何だ!“フッ”って!おい!!」
 「坂本、お前生きてて良かったなあ。田口もな。」
 「な・・なんだそれは!」
 「そうだ!お前ら今度こそ普通のギーガ、ギーラの呪法を拝めるかもしれないぜ。」
二人は顔を見合わせると、坂本が心配そうに尋ねた。

 「お前が・・・使うのか?」
 「まさか!オレなら結界張っても絶対に使わねーな。使うのは例の組織の奴だ。アムって奴。奴の魔法の系統は占い師と被っているからな。」
男はそう言うとニヤリと笑った。

 「そ、そ、そ、そ、そ、そ・・・・」
 「落ち着け田口。奴もめったな事で使いやしねーよ。ギーガ、ギーラの呪法はな、結界内ですら使うのが危険な魔法だ。しくじれば敵も味方も全員共倒れなんて事になりかねん。その上この魔法は、発動してから完成させるまでに時間がかかる。その間に阻止されればおしまいだ。それと、使えるのは1回だけ。つまりそれほど難しい魔法だ。」
 「で、でも!」
 「大丈夫さ。奴は占い師じゃない。もし占い師なら・・・」 男はニヤリと笑った。「お前らも知っての通り、発動して収束させるまでの時間も数秒だから秒殺だ。潔く諦めねばならん。」

 「占い師は・・・一体何者だ?」 坂本が恐る恐る尋ねた。
 「真名を持つ大魔導士だ、最悪の最上層の称号を持つな。」
 「真名を持つ大魔導士?最悪の最上層の称号?何だそれは?」
 「聞きたいか坂本?教えてやってもいいが、一生後悔してもオレは責任取らねーぞ。」
 「いい!やめておく!」 坂本は慌てて言った。
 「オレもそれがいいと思うぜ。」

それから男は、急に真顔になると言った。
 「とにかくだ、結界を張られると何でもありだ!それだけは覚えておけ。特に幻覚や心理的に追い込む幻影系魔法は・・・素人には相当きつい。だから、結界内ではこちらの世界の常識に囚われるな。何があっても平常心だ。これだけでも随分違う。分かったな。それだけは忘れるな。」
二人はしっかりと頷いた。

 「よし。結界の具体的な説明をしよう。結界は周辺の・・・正確には1メートル以内だ。その気温が急に5.4℃低下する。そして、そこから先は近づけない。」
 「何故だ?」
 「100メートルの高さの絶壁から飛び降りろと言われたらお前するか?しないだろう。それと同じ感覚だ。急に寒気がして足が竦んで動けない状態だ。恐ろしくてそこから先に進めない感覚。結界は感覚に作用する。どうだ分かるか?」

 「なんとなく。それでロコツに異常か。」
 「ああ。そしてその先に本物の壁がある。エネルギー遮断壁。空間のねじれを利用したもので・・・説明はいるか?」
 「必要ない。とにかく結界はロコツに異常で一目のつく所で張ったら目立ちまくるのだな。」
 「そういうことだ。だから深夜の公園は張りやすいのだ。分かったか?」

坂本はもう一度頷くと尋ねた。
 「もう一ついいか?結界張られたらその中へは入りこめないのか?さっきも封鎖とか言ってたが。」
 「“力”さえあれば比較的簡単だ。“力”は“気”を霊的に昇華したものだ。但し!中へ入ったら結界張った奴に解除させない限り出て来られないがな。」
 「入るのは簡単、出るのは難しいか。」
 「不思議に思うかもしれないが、そういうものだと思ってくれ。そして一番重要なのは、結界の中は生きている人間はやたら目立つから簡単に見つけ出せる。」
 「目立つ?」
 「ああ、目立つ。結界の中では人の持つ生気・・・気配はすぐに分かる。結界内は見た目は普通だが、あの世とこの世の境目のような場所になる。生きた人間などいないのだ。入れば目立つ。」
 「だが気配を消すとか、そういう事が出来るのなら・・・」
 「それは気配を見つけ難くするという意味だ。本当に消したらお前、死人だぞ。」
 「そ、そうか。」
 「オレ等は見えるものではなく見えないもので物事を区別する。“気”、“空気”や“感情”そういうものを読むとでもいえばいいのか・・・特に、自分にとって害があるかないか感じ取るのは重要だ。」
 「傍受の電話の内容を聞いて“感じる”とかいうのはそれか!」
 「ああ。そういうのが分からないと結界内では収拾つかなくなる。あそこじゃ目に見えるものは幻で、見えないものだけが本物だからな。」

坂本と田口は顔を見合わせてそれから男を見た。坂本が不安げに尋ねた。
 「幻ってお前・・・じゃあ目に見えるものは何だ?」
 「ウジャウジャいる。妖魔と呼ばれるもの、霊にそれからその他訳の分からんものが沢山。」
顔色の変わった二人に気づいて男はニヤリと笑った。

 「奴等を怒らせない限り何もしねーよ。その中に結界を張った奴に使役されているのがいれば別だがな。坂本!心配するな。もしもの時はちゃんとオレが護ってやる。」
 「・・・分かった。その時は頼むからな。」
 「任せておけ。」

その時、コンコンと叩く音がしてドアが開いた。坂本は男が車に乗り込むと声をかけた。
 「どうだった?」
 「残念ながら異常なしだ。そうだ。2課の連中は4名来たぞ。1名は張り付いてもらった。あと3名は周囲を探索を頼んだが望み薄だな。焼却場も芳しくなさそうだな?」
 「ああ。」

 「公園入ってみるか?」

同僚の言葉に男は驚いた様子で答えた。
 「おいおい!一人で深夜の公園に逃げ込むなど自殺するようなものだぜ。」
 「だが、調べていないのは公園だけだ。今、公園の横を通ったが、何かこう・・・少しだけ違和感を感じるような。念の為調べさせているんだが・・・お前はどうだ?本当に微かだが。」
 「オレはお前ほど鋭くないから感じないが・・・」
同僚の男の言葉にもう一人の男は考え込んだ。
 「なあ?探させてるって誰にだ?使い魔とかいう奴か。」
坂本が口をはさんだ。しかし男は首を振った。
 「いや、式神だ。」
 「式・・・そ、そうか。」
男は坂本から同僚に視線を移した。

 「隊長が逃げ込んだのは時間的にはこの周辺しか考えられない。もし絹纏公園でオレ等に感知出来ないように工夫して張る事が出来たと考えるなら、公園の奥に入って調べなければならない。お前の言いたい事は分かるさ。そもそも一人で中へ入り込むなどとは常識では考えられんからな。だがもう他に探す所がない。今更新宿行っても手遅れだろうし、無駄に時間潰すよりはいいだろう?」
 「だが、オレ等にバレないように張るとなると結界を張れる場所が決まってくる。そうなるとかなり内側だぞ。」
 「田口、カーナビで絹縫公園だけを拡大して見せてくれ。」

田口は公園が見渡せる大きさにカーナビの表示を変えた。後から二人の男が身を乗り出して覗き込んだ。
 「この公園の広さだとオレ等にバレない結界のスペースは・・・・」
もう一人の男はカーナビの地図を指し示しながら言った。
 「見ろ。この範囲に隊長を追い込むのはちいっと厳しいぞ。」
 「だが、隊長さえこの中へ追い込めたらあとは簡単だ。田口、環8通り側をもう少し拡大して見せてくれないか。」

田口はカーナビの表示を変えた。それを見て男は言った。
 「卸売り市場前あたりからがいいだろう、環8通り側の東門付近。」
 「で、ですか、こ、ここは交通量があるし、こ、こ、こんな時間ですが、ひ、人目も・・・」
 「田口、だからいいんだ。騒がしい所からの方が見つかりにくい。」

   「・・・動いたぞ。」
その時、坂本がノートパソコンを睨みつけながら言った。

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mark 戦闘!   投稿者:ブイエ担当  時間3:53:01

3:46、新宿御苑に大規模な結界が張られました!御苑にいるブイエ3課から応援の要請と隊長らしき人物発見の一報あり。ブイエ課全動入。たった今衛兵隊(本部の1課を除く)の全課にも御苑に急行するよう指示が出ました。
現在、戦闘拡大中の模様。結界内の為、詳細は不明。
マジですよ!こんな所で!マジで?ホントに?隊長は・・・・

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mark 傍受情報   投稿者:傍受係り  時間3:53:11

防御が一瞬強くなりましたが、今はまた弱まっています。

×封鎖の手筈は整った。後は待つだけ。鹿は優しい。  3:45:22受
新宿御苑にて接触。戦闘開始  3:46:34受
健闘を祈る。効果的な死を忘れるな。  3:46:51送
封鎖する。  3:46:58受
封鎖完了。 3:47:39受
敵、増援あり。 3:50:39受
心して維持せよ。  3:50:53送
×鹿は優しい、とても優しい。  3:50:59受
増援求む。  3:51:21受
まもなく到着する。維持せよ!  3:51:35送
増援求む!!!  3:52:33受

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 「・・・動いたな。」
調査部の男が掲示板の書き込みを見ながら呟いた。
 「動かざる負えなかったのかも知れん。」
もう一人の男が答えた。
 「田口、急げ!東門だ!」
坂本は田口に命じた。