メイヤメイヤ 19,20

 1999年3、4月号 

目次
 就職先募集
あとです
洋君(私の兄貴)陽子さんおめでとう!! 〜私もとうとうおじさんです〜
行ってきましたアッパーエジプト
編集後記
もうすぐさよならサンマルコ->

就職先募集

 皆様、お元気にしていらっしゃいますか?
 アレクサンドリアは5月に入り暑い毎日です。これから帰るまでが暑さのピークですね。もう1回この夏を乗り切らなきゃいけないと思うと…。地獄ですね。
 でも、本当の地獄が待っているのは日本かもしれません。というのも、帰国ももうすぐなのでいよいよ帰ってからのことを真剣に考え出さなきゃいけない時期が来ているからです。いやあ、あるんでしょうか?就職口。
無職でJOCVに参加している私のような隊員は帰国3ヶ月前を目安に「進路希望調査表」というものに希望進路を書いて提出することになっているのです(同期の人、提出した?)。私はきちんと書いて期日も守って提出したのですが、これで就職に1歩近づいたのでしょうか?
どうも、聞くところによると日本はこの2年間でますます不況に拍車がかかり、就職も超氷河期らしいとか…。
…まあ…いいです。とりあえず就職活動してみます。
「歌って泳げる元協力隊員」が私のセールスポイント。
    無事就職できたら誉めて下さいね。
 

あとです

 カイロから任地であるマンスーラまで約120キロ。長距離バスで何が困るかって、それはトイレです。

 その日は、カイロからマンスーラに帰る日、朝からヨーグルトやら目玉焼きやら、腹一杯食べていました。カイロで栄養をたくわえないと、日頃あんまり料理しないから、、、
 そして、その日は、日本で親友の結婚式。式場で、エジプトからのお祝いの電話を繋げてもらう手はずになっていました。式場からマンスーラの家へ、日本時間の夕方(エジプト時間でお昼頃)、電話がかかることになっていました。
 絶対に遅れちゃいけないと思って、少しでも早くカイロを出発しました。どうしてトイレに行かなかったか。急いでいたし、大丈夫なような気がしていたんです。
 バスに乗って、まもなくして、襲ってきましたよ、やつが。しばらく、目が点になったまま、冷や汗をたらして、頭は猛スピードで回転して、今後の対策を練っている中、決心しました。「バスを降りよう」今後のマンスーラ生活がかかっている。
 バスを降りても、タクシーで帰れば、電話がかかってくる時間までには、間に合うはずだ。
 運転席までゆっくり歩き(刺激を与えないように)、運ちゃんに「ここで降ろして」。運ちゃんはびっくり仰天。周りは広い農地なのに、何でこんなところで外国人が一人で降りるんだ?僕は真剣な目で彼にうったえました(声を出すと刺激になるから)。「いいから、つべこべ言わずさっさと降ろしてよ!こっちはそれどころじゃない!」。
 本当は、この何もない、誰もいない農地で用を足す予定だったのに、運ちゃんが入らない気をきかせてくれたおかげで、降りたのは小さなお店の前。
 お店の人にトイレを借りると、トイレの中で、アヒルが目の前で、じっとしています。「どっかいってくれよ!」もう、泣きそうな気分です。数回、手で追っ払っても、まだじっとしているので、もう、ほうっておきました。
 新しい僕に生まれ変わる間、アヒルが見守っていました。

 <その後>
 結局、電話には間に合いましたが、でも、この友人は半年後、離婚、、、。
 アホ!
 

洋君(私の兄貴)、陽子さん。おめでとうございます!!! 〜私もとうとうおじさんです〜

 5月4日、予定日より11日早く兄貴とお義姉さんの赤ちゃんが誕生しました。男の子で3018gだったそうです。
 難航していた名前も14日に無事決まったと電話がありました。
 名前は「一平(いっぺい)」です。兄貴は「洋平」、おいらは「メイヤメイヤ」そして兄貴のところの長男は「一平」。「平」伝説に新たな1ページがまた刻まれましたね。
 いやいや、私も25にして早くもおじさんですよ。おじさんはアラビア語(エジプト語?)で「アンモ」といいます。これで名実共に「アンモ コウヘー」ですね。
 帰ったらすぐに逢いに行くから待ってろよー。
 

行ってきました!!アッパーエジプト!!

犠牲祭というイスラム圏では最大の祝日を使ってあとげんと遂にアッパーエジプト(ルクソール、アスワン、アブシンベル)に3泊4日の日程で旅行に行ってきました。
JOCVの女性陣は去年私たちが行ったシーワオアシスに行ったらしいです。シーワオアシスもいいですよね。観光地の割に人がすれてないし。
今回は遺跡巡りというのがテーマだったのですが、その中でも一番のメインはアブシンベル遺跡の見学です。今回はこのアブシンベル遺跡の感想を書かせていただきたいと思います。
アブシンベルというのはエジプトの南端、スーダンとの国境近くに位置しています。
ここは街というよりアブシンベル遺跡以外には何もありません。昔は陸路でここまで来ることも可能だったのですが、あのテロ以降空路以外では来れなくなっています。
さて、この神殿。簡単に説明させていただくと、アスワンハイダム建設のため水没するということでユネスコの国際キャンペーンで神殿を元の位置より60mほど上に移動したものです(工事は‘68〜72年)。
空港からバスで10分ほど行くと遺跡に到着です。入り口から入ってとことこ歩くといきなり眼前に大神殿が!! すごい迫力です。これが約3300年前に造られたとは。驚きです。
ジョルダンペトラ遺跡もいい感じですが、私の判定では3−0でアブシンベルの勝ちです。
私はこの2年間でいくつか遺跡を廻らせていただき、ほんの少しそれらの楽しさもわかって来た気がします。
ただ、いえることはこういった遺跡にしても有名な観光地にしても結局は自分の目で見て感じるのが1番ということです。感性って人それぞれですしね。
例えば、ギリシャにしてもあとげんは「人は英語で話しても答えてくれないし、なんか今イチだった」といっていましたが、私は人々は親切だったと思いましたしね。
とにかく、ここは1度見て欲しいですね。もし、エジプトに行く機会があれば是非訪れてみて下さい。

* このアッパー旅行記の詳しい話は居候のHP上に詳しく旅行記を載せていますので、興味のある方はアクセスしてみて下さい。
 

編集後記

 日本へのお土産何もって帰ろかな(あと)
 兄ちゃんおめでとー。あとげんも全快おめでとー。めでたいですね。 (コウヘー)
 
 

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