しかし、エジプトには当然G.W.はありません。その代わりではないのでしょうが、エジプトは5月の中旬から学校は夏休みに突入します(9月下旬まで)。
その夏休みに向けて、子供達はただいま学年末テストの真最中です(エジプトの新年度の開始は9月です)。
以前のメイヤメイヤでも触れてあったと思いますが、ここエジプトでは試験のウェイトが日本以上に重いのです。
例えば、ST.マルコの普通クラス(幼稚園〜高校生)では、この時期に全クラステストがあり、小学校の高学年頃からは、テストの成績如何では、学校を辞めさせられることもあります。
ですので、水泳指導の方は夏休みが始まるまでしばらくお休みです。そして、夏休みになると、午前中は海で、午後はプールでとみっちり練習があります。夏休みは生徒の数も増えるし忙しくなりそうです。
ST.マルコの方は一足先に5月の初旬から夏休みです。とはいっても、夏休み中にも夏休み用の特別プログラムがあるため、6月頃までは学校があります。
この夏用のプログラムでは、各クラスがテーマに沿って一日キャンプを行ったり、プールを借りて水泳をしたりと、今までの普通のカリキュラムで出来なかったことをしていきます。
そのテーマは各クラスの担任と他の子供達で話し合って決めます。例えば、体育の苦手な子供達の多いファラーシャクラス(ふぁらーしゃとは蝶という意味)では「体を動かそう」をテーマのもと、体育を中心としたメニューが作られます。
また、子供達が少しづつ大人になってきているワルダ(バラという意味)クラスでは性教育も行われます。
これから、いよいよ夏休みです。私の活動もST.マルコにプールにと多少慌ただしくなると思います。ここアレキは既に連日35度前後の暑さですので、夏バテにならないように気を付けて毎日を過ごしていきたいと思います。
このサマータイムが9月か10月の終わり頃まで続きます(詳しくは昔のメイヤメイヤをご参照に)。
今回はサマータイムに変わるのを私はその前日に知り、変更当日は少し混乱してしまいました(バスに乗り遅れたり…)。
日本には夏時間ってありませんが、他の国はどうなんでしょうかね?
前号では、また引越しが延期になり、しかも先行きが見えなくなりと、かなりブルーな内容になってしまって、皆様にもご心配をお掛けしたと思います。しかし、その後状況が好転し、今回は少し明るいニュースになります。
先日、JICAの事務所にいたときに「予算が下りることになった」という話を聞きました。
正式な書類はまだエジプトに届いていないのですが、その書類が届き次第(5月中旬〜下旬頃)、契約、そして引っ越しも出来そうです。
予算についても詳細はまだ知らされていないのですが、こちら(エジプト)の申請した程度の額は認められているらしいので、以前紹介させていただいたマフルーシャに移れそうです。これもひとえに皆様のおかげです。ありがとうございました。
次号は新居からメイヤメイヤをお届けできると思います。
約10ヶ月。長いようで、長かった道程でした。ぼちぼち、引越しの準備も始めないと…
タイタニックはエジプトでも上映されており、ものすごい人気です。
こちらの上映スタイルは、全席指定で、1回総入れ替え制です。私の住んでいるアレクサンドリアにも「タイタニック」を上映している映画館があるのですが、毎回、特に夜の部は毎日チケット完売で映画館前は大混雑しています。
私とあとげんも早速チケットを購入し(10ギネー(約400円))、タイタニックを見ました。
映画の感想から言わせてもらうと「感動した」の一言でした。
映画は当然アラビア語字幕(当然分かりません)で、カットが入りまくり(いやらしそうなところはすべてカット…)で、英語も満足に分からない私には不可解な謎も残ったのですが、映像と、ストーリーの分かり易さで何とかついていくことが出来ました。
でも、前号のメイヤメイヤでも少し書きましたが、エジプシャン、はっきり言って少しおかしいです。
と、いうのも彼らすごい場面で笑ったりするんですよ。
例えば、タイタニックが沈没する場面で、もう脱出を諦めた老夫婦がタイタニックの船室のベッドで手を繋ぎあい、静かに死を待つ場面があったんですよ(ご覧になった方はどの場面か分かりますよね?)。
どう考えても100%シリアスな場面ですよね。笑いの入り込む余地なんてないですよね。でも、その画面が映し出されたとたん、エジプシャンがいっせいに大笑いするんですよ。なぜ?Why?
それとか、主人公の女性が、現在の老婆の姿に変わる場面でも大笑い。なぜ?Why?
と、例を挙げればそれこそ枚挙にいとまがないぐらいです。
彼らは、既に私の理解の範疇を超えています。もし、私が映画の監督だったら、例え100億円儲けるといわれてもエジプトでの上映は許可しませんね。
本当に、彼らってあの映画を見て一体何を考え、そして何を思ったのでしょう?
1人1人に「なぜあの場面がおかしいの?」と聞いて回りたい気持ちでいっぱいです。
映画が終わって、映画の余韻と、なんとも言えないわだかまりを秘めながら帰路についた私とあとげんから出た言葉は、
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