イスローさんのアレクサンドリア一人旅

9月23日 再びモハメッド家へ潜入
 彼らは私を太らせてから食べるつもりか? 

 1時に目が覚めて、シャワーを浴びシャーイを飲んでるとマグディが来て朝食を食べに連れて行ってくれた。駅の方だと思うが古いアパートの並ぶ繁華街でフールエビを食べた。フールという煮込んだ豆をピタパンのようなものにはさんで食べる。豆料理は好きではなかったけどフールを食べてからは一変。メチャ美味。エビもスパイスの味が効いていておいしかった。フールを頼むといつも一緒に野菜のピクルスみたいなのが出てくるが、これがまた美味! 日本の漬け物感覚でボリボリいける。

 それからマグディの店に行った。いろんな人が来てはひとしきり話をして去っていく。

 マグディは仕事があると言ってどこかに出掛けていったので、私は店でモハメッド、モハメッドの弟のハーリドファルー、カイロから来たモハメッドの友達のガマールと一緒に話をする。話をするといってもみんな英語が話せないので、私の赤ちゃん程度のアラビア語に合わせて話してくれるのだけれど…。ほとんどはみんなの会話をただ聞いてるだけ。

 みんな甘いものが大好きで、ココナッツの入った甘―いお菓子を大量に食べていた。そしてシャーイやジュースを飲んで、もう私もおなか一杯になった

 腹ごなしに店の周りを少し散歩した。サラ・エル・ディーンという所に店はあるのだが、メチャメチャ下町の商店街という感じで活気に溢れていた。

 それからモハメッドとガマールとカフェに行ってコーヒーを飲んだ。ガマールはシーシャ(水たばこ)を注文。「試してみる?」と言われたのでちょっと試してみた。どのくらいの勢いで吸えばいいのかわからず思いっきり吸い込んだらむせた。炭の味がして特別おいしいとは思わなかった。

 カフェにはいろんな物売りが次々来る。靴磨き、時計、花、ティシュー、ピスタチオ、靴下、電気スタンド、缶詰…。とにかくありとあらゆるものを売っている。日本なら誰も相手にしないと思うが、ここでは買う気はなくても一応相手にするところがおもしろい。

 ピスタチオはおいしいので買うことが多いのだが、やっぱり気になるのは殻をその辺にポイッと捨てることだ。最初ポイッとやるとき結構勇気が要った。

 その後タクシーでモハメッドの家に行った。既に11時。日本じゃ、こんな遅くに訪問したらいやがれること間違いなしだけど、ここでは子供もみんな起きている。家に着くと子供達は大喜びで、また今日もアラビア語の猛攻撃にあう。今日は家に泊まって行けとしきりに言われる。コンタクトレンズの消毒をしないといけないので…。と理解してもらうのには困難を極めた。本日もシャーイに始まり、梨、グアバ、ジュース、ケーキ、サンドイッチを「飲め飲め、食え食え」攻撃に参ってしまった。夕食を食べてなかったのが幸いだった。「もうお腹いっぱい」といっても、「ダメダメ、もっと食べて」と言って許してくれない。もう、ホントにこれ以上食べたらやばいかも…、という位食べた。
 帰るとき「今度は泊まっていってね」と言われ、午前4時半に帰宅。(それって泊まったのと同じでは?:大家)

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