助産院ここいやし

赤ちゃんの話  



赤ちゃんはお母さんのおなかの中で神秘的に驚異的に成長し、この世に生まれ出てきま

赤湯案が身につけてきている能力はまだまだ未知のことが多いところですが、最近では
少しずつ分かってきていることもあります

昔は『赤ちゃんの目は見えていない』と言われていましたが、生まれてすぐから見えて
いることがわかっています

出産のときに明るいライトに照らされると、まぶしくてなかなか目を開けられずにいま
すが、薄暗い部屋や手で明かりを遮ってあげると、つぶらな瞳を開けてくれます
まるで、この世に生まれてきたのを確認するかのよう、ママの顔を探すかのようです

そして、生まれて間もない頃の赤ちゃんの視力は30センチくらいがピントがよく合うた
め、授乳などの抱っこの時が一番ママの顔がよく見えています

ママを見つめるつぶらな瞳に視線を合わせてあげてください



また、その他の感覚も優れていて、お母さんの匂い、特に母乳の匂いはわかると言われ
ています

お母さんのお乳をしみこませたガーゼと他のお母さんのお乳をしみこませたガーゼを近
づけると、お母さんのお乳のしみこんだガーゼの方を向くという実験のデータもあるよ
うです

生まれてすぐに、へその緒も切ったか切らないかという頃にお母さんのおなかの上に赤
ちゃんをのせてあげると、少しずつ時間をかけて体をもぞもぞさせながら、まるで自分
でお母さんのお乳に這い上がっていくかのような行動をとることもあります

そして、そのままお乳にパクっと吸い付いたりもします





味覚も優れていて、お母さんのお乳の味を見分けることができます

他の人のお乳とお母さんのお乳の区別はもちろん、お母さんのお乳でもおいしいお乳、
おいしくないお乳、甘すぎるお乳、しょっぱいお乳、苦いお乳など違いがわかるようで

だから、おいしくないお乳だとなかなか飲んでくれません

母乳はお母さんの血液から作られます
お母さんの血液にはお母さんが口にしたものが含まれるため、母乳にもその成分が含ま
れることになります

母乳をなめてみると、ほんのり甘い味がします
極上のお乳は、岡ちゃんがお乳を吸っている最中に作られ新鮮な母乳で、少し青みがか
っていて濁りのない白色をしています
和食中心の食事を食べているお母さんのおっぱいで作られます

また、おっぱいが常に張っていて、一見お乳がよく出ているように見えるおっぱいは新
鮮なお乳ではないためにしょっぱかったり、乳腺炎になれば苦みを感じることもありま


こんなおっぱいの状態を知らせるために、赤ちゃんは必死にお母さんにサインを送って
います
なかなかすんなり飲んでくれずに、体をくねらせてみたり、うなってみたり、すぐに飲
み野をやめてしまったり
どうしてもおいしくならないときは、おっぱいをくわえたまま引っ張ったり、噛んだり
します

この赤ちゃんの必死の訴えにお母さんはなかなか気づかず、おっぱいが出ていないと勘
違いしたり、おいしくないおっぱいを無理強いしていることもあります
おいしいお乳を飲ませてあげらるようにお母さんの生活を見直してみましょう