いやー、面白かった。
たくさん膝を叩いて大笑い大喜びしてしまいました。はんせい、はんせい(てへっ☆)。
『外伝ベルサイユのばら-アラン編-』
本当にねえ、ジェンヌの皆さんってすごいと思う。本当に。
これだけキビシイ作品を、ひたすらまっすぐに、時には涙を交えつつ熱演し、
もとの脚本では到底及び得ない感動を観客にもたらす。
そここそに宝塚の愛を感じます。
もう、いろんな場所で言われていると思うけど、
脚本は酷い、としか言いようがない。
ていうか、この構成は何だ。
「原案」池田理代子大先生は、できあがってきた脚本を見て何も言わなかったのか。
パンフレットに載っている「植田先生の情熱と想像力には感服」という言葉で
自分の作品とは別物であることを強調していらっしゃるが、
本当にそれだけで良かったのか、とさえ思えてくる。
とりあえず私だったら、
冒頭に地方の一見客のためにまずレビューを入れ
(無駄にアランがゴージャスにならないように)、
それから話を始めさせる。
アランの回想から始まってもいいけど、
ディアンヌには生きている頃も演じさせ、
「オスカル様は素敵な方よ、お兄さん。」とか言わせて
アランのオスカルに対する見方をその場で変えさせる。
死んでしまったディアンヌに対して
オスカルが自分の髪を切り取ってアランに渡し、
その髪を手に持ちながらアランはディアンヌへの想いを歌い上げる。
バスティーユはあの有名な音楽を使い、
あるいは少なくとも背景にバスティーユの白旗をあげさせる。
ついでにアランは殺さない。
オスカルの意志を継いでいくぞ…! と握りこぶしで幕。
…くらいにするですよ。
とにかく、話の大きな流れをリアルタイムでなく
すべて人々の会話の中で伝えるだけにするのはやめてほしい。
この演出家のいつものことではあるけれど。
ていうか、芝居でストーリーを動かすことがもうできないのだったら辞めてほしい。
あらすじ朗読劇は、厳しすぎる。
…とまあ、かなり脚本・演出に関してはご立腹な私ですが、
まとぶんアラン、あやねディアンヌを始めとする花組の皆さんのお芝居への情熱には
本当に感動しました。
以下、簡単にキャラごと感想。
・アラン(真飛聖)
登場のシーンが星組「ベルサイユのばら2001」のときと同じで、
とても懐かしかったです(*T_T*)。
あれって…7年前、か。
いっそ「にーちゃんねーちゃん」という台詞がなかった(よね?)のが残念なくらい(笑)、
骨太なアランが登場して、わくわくしました。
でも7年前より微妙に軽くなってた、かな?
とにかくここを乗り越えれば、次は小池先生の作品だから。頑張れ。
・ディアンヌ(桜乃彩音)
登場のたびに涙の筋が見えるくらいの熱演、に感動しました。
真っ直ぐな子だよ…あやねちゃん。
これだけやりどころのない役をまっすぐ演じられる。タカラジェンヌの鑑ですな。
・アンドレ(壮一帆)
オスカルのほうにどうしても目が行ってしまうのは
原作の主人公がオスカルである以上仕方ない、よね。
ついでにオスカルやジェローデルがスターブーツを履いているのに
アンドレが普通ブーツなのは平民だから仕方ない、よね。
でも、最近私の中でちょっと残念に思っていた部分が、
アンドレの役柄か、あんまり見えなくなっていて、
芯のある男に見えて良かったです(*^ ^*)。
・オスカル(愛音羽麗)
このところの劇団内みわっちブームに毎回ドキドキするのですが、
今回もオスカル、ということでかなりドキドキしながら見ておりました。
でも、鬘の前髪を除けば、かなりいい感じだと思ったのですがいかがでしょう?
オスカルがめっちゃ最初から共和主義者なのにはびっくりしたりいたしましたが、
「はんせい、はんせい☆」の可愛らしさ(…)やくだんのキスシーンは、
もう「今すぐ再生」したかったところでございます(*>_<*)。
・ジェローデル(未涼亜希)
ていうか、一場面だけなのか!
なんだか好き放題言って去ってしまう、それだけなのか!(爆)
でもあの鬘がとてもお似合いでした(*^ ^*)。
・ナポレオン(夏美よう)
池田理代子大先生の「エロイカ」に登場するナポレオンと
同じ髪型(というか有名な「ジョゼフィーヌの戴冠」などの絵画と同じ髪型)で
面白かった。なにげに白似合うのね。
でも、ナポレオンが出てくるともう「ベルばら」とは別作品…というイメージでしたね(^ ^;;。
それこそ「エロイカ」を読み直したくなった…けど確かこないだの引っ越しで捨てちゃった…。
そのほかの皆様もとても頑張ってたし、
市民たちの蜂起のシーンはとても格好良かった。
でも結局、ベルばらの主人公はオスカルなんだなあ、と思ったのは
私だけじゃないはず…。
『エンター・ザ・レビュー』
私、このショー、本当に好きだったのです。
それはもう、贔屓も出ていないのにDVDを買ったくらい。
今回の全国ツアーのDVDも買うことに決めました(爆)。
いや、本当にやられたのですよ。
みわっち…アレキンに(*>_<*)。
あの、サーカスのシーン。
ていうか、このシーンの振付がKAZUMI-BOY先生だったことをようやく知ったのですが、
それはいいとして。
オサちゃんピエロは純真無垢な男の子でとても愛らしかったのですが、
まとぶんピエロはもっといたずらっこで笑いの怒るような可愛らしさ。
対するあやねルイーズはお花のような愛らしさでみんなを魅了。
…と、そこに登場するアレキンみわっち。
舞台奥でひとポーズを取るあたりから無駄にキメていて(爆)
私はかなりぎゅぎゅっと心を掴まれていたのですが、
そこで発する第一声「♪ルイーズ」…!!!
わざと音を外して落とす「♪ルイーズ」に、
私の体温は物理的に2度は上がりました(*>_<*)。
くはー、色悪的!!!
本公演で蘭とむさんが演じるよりひときわワルイ人だったみわっちアレキン。
ルイーズの腰だったか肩だったかを抱いて上手に捌けていくときにも
声を掛けようとした誰だったかに牙をむいてました(笑)。
いやもう、あのシーン(とベルばらのキスシーン(笑))を見るために
DVDご購入決定でしょう(爆)。
すごいなあ、みわっちちゃん。幅広がったなあ。
でも実際、全国ツアーのときより断然押し出しが強くなってるんですよね。
全国ツアーの時にもあのジプシーの歌のシーンの目力には
かなりやられてるんだけど、
当時の私のレポを読んでも、
そのときのアレキンにはまったく興味がなかったらしい(爆)。
みわっちちゃんの成長っぷりを実感した次第でした(*^ ^*)。
…えーと、これだけじゃ普通にみわっちファンレポートなので(爆)、
他の方々についても。
まとぶさん。
「スミレちゃん」のパリ・パナムをどうするかと思ったら
あんまりお遊びがなくて残念。
でもまあオケが録音だからしかたないよね…と思ったら、
その後の客席降りでたくさん遊んでて面白かった(*^ ^*)。
けっこう男性客が通路際に座ってて(絶対奥さんが、
男性客の報が遊んでくれることを知っていて座らされているに違いない(笑))、
ちゃんとお一人お一人絡んでいくの(笑)。
上手いなあ。
あと、アランフェスの代わりのシーンも素敵だったね☆
ああいう感じの苦悩って、実は似合うのかも(*^ ^*)。
あやねちゃん。
ルイーズは可愛かったです(*^ ^*)。
でもスミマセン、正直そのほかあまり覚えてません。
いっぽちゃん。
コメディアンのシーンで客席降りしたりしていて頑張ってました☆
あと、猛獣使いもなんだかいっぽちゃんのSっぷりが際だっていて素敵でした(爆)。
一花ちゃんが細かった(*>_<*)。
まっつさん。
グランエスカリエの4組のデュエットダンスに出ていたのが嬉しかったけど、
スミマセン、私の目inオペラグラスは
ひたすらみわっち×じゅりあを追ってました。
じゅりあちゃんの幸せそうな笑顔がとても素敵で、
みわっちちゃんの包容力の大きさにまたもやびっくりしていたのでした。
じゅりあちゃん。
ていうか、アフリカのマヌカン?
めっちゃ格好ええ!!!(*>_<*)
のどかちゃんよりも、なんていうか、野性味あふれて(*>_<*)。
たくさんかけ声も掛けて、エネルギーを発散してるのがガンガンに伝わってきました。
こういうシーンって、ふだんしとやかなダンスを踊らねばならない娘役さんには
楽しくて仕方ないだろうなあと思ったりしました。
あ、コメディアンのときの女の子も、可愛かった。
そういえば本公演では彩音ちゃんと二人で演ってたね☆
あとはしゅん様もよりりりしくなってるなあ、とか思いながら見ていたんだけど、
一人…瀬奈サンにダンスの似ている、大きな男役さんがいたのです!(爆)
誰だろう、あの子…(>_<)。
ロケットの前のシーンと衛兵隊にいたのは分かったのだけど。
次回、大劇場公演で頑張って探してみようと思います。
次回は「太王四神記」でしたっけ。
ペ様が好きでない私は、ドラマを3分見たところで果ててしまったのですが、
けっこう面白いという話も聞きますし、
しかもギャツビーありがとうの小池先生演出ということで、
どのような素敵な作品になるか楽しみです〜☆
…と思ったら、そういえば来週は「銀ちゃんの恋」を観るんだった!
fin
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