2006年11月11日 14:00開演
花組全国ツアー『 うたかたの恋/エンター・ザ・レビュー 』
於 神奈川県民ホール

 
なぜか知り合いに会うことが多い、花組全国ツアー。
どうして大宮でも仙台でも彦根でも会わなかったアナタと
ココで会うの?(笑)とお互いに笑いつつ。…どうしてだろう?(爆)

『うたかたの恋』

ああそうか、
宙組の『うたかた〜』を観たのはこのHPを書き始める前でしたか。
いま、バックナンバーを見直して思い出しました。
そんな昔のことだったんだね〜。そうかミレニアムだものね、なつかしいね。

私はいままでに
月組(真琴つばさ/檀れい)と宙組(和央ようか/花總まり)の
『うたかた〜』を生で観ています。
それぞれに良いところも弱いところも感じてきた中で、
それぞれに語り始めると20行はかかってしまうほど
想い出深い作品なのですが、
そういう意味では今回の『うたかた〜』は
一番バランスが良いのではないかなと思いました。

というかねえ、(桜乃)彩音ちゃんのマリーが最高!
こんなに、こんなに演れるとわ!!!
くどいようだけど、「かーとんさーん」のヒトなのよ?
こんなに、こんなに変わるとわ!!!

正当派お嬢様役でとても彩音ちゃんに似合っている
ということもあるんだと思う。
彩音ちゃん自身がマリーを演じてみたい役と言い切っているほど
好きな役であるということもあるんだと思う。
だからこそあの純真さ、無邪気さ、そして母性が出るんだろうとも思う。

うーん、しかし、やっぱり上手くなってるよ…。

歌もすごく良くなってるよね。
やっぱりファントム先生に教わっているのかしら、
とくにオサちゃんとのデュエットは
クリスティーヌのときも思ったけどいい感じに上に乗っけて歌っていて。
台詞回しもすごく自然になっているし。

ああ、本当にくどいようだけど「かーとんさーん」のときには
こんなになるとは思いもしなかったわ…(*>_<*)。

オサちゃん(春野寿美礼)もすごくバランスが良くて。

バランス、というのはね、
政治家…皇太子としての国を憂える想い、と、
プレイボーイらしい色気、とのバランス(爆)。

実を言うとね、
以前月組を観たときマミちゃん( 真琴つばさ)に対しては、
このヒトがプレイボーイなのはよく分かるけど、
あんまり国政に絡まなそう、という気がし(^ ^;;、
宙組を観たときたかちゃん(和央ようか)に対しては、
この人が国を一生懸命考えている気持ちは分かるけど、
あんまりあちらの女、こちらの女、という風には思えない、
という気がしていたのです。
いや、二人ともかなり好きなジェンヌさんだったわけですが。

なのでそういう意味で、オサちゃんのルドルフについては、
真摯に国を憂えながらも、でも女に不自由しなさそう、というか(爆)、
そんな印象を受けて、とてもバランスがいいなあ、と思ったのです。
軍服もさすがにお似合いだったし(*^ ^*)。

キャストのことから入ってしまったので、
そのほかの方々についても。

そのほかのキャストの中で一番印象に残ってるのは、
実は舞城のどかちゃん演じる皇太子妃ステファニーでした。
もともとのどかちゃん好きだということもあるかもだけど、
ステファニーの辛さとか悔しさというのが痛いほど伝わってきて、
実はあのドイツ大使館のパーティーに戻って
ステファニーとジャン(彩吹真央)のダンスのとき、
私はステファニーに感情移入して涙してしまいました(*T_T*)。
プライドを保とうとしながらも
マリーに対する嫉妬を抑えられない表情(とくに頬)がものすごく、
ステファニーの辛さが感じられて。
そういう意味では、実はやりすぎなのかもだけどね(^ ^;;。
(主人公・ヒロインに感情移入できるようなバランスにしなくちゃ、
というのもあるのかなと)
でも、ワタシ的にはすごく良かったです〜(*T_T*)。

ジャンのゆみこちゃん(彩吹真央)とミリーの(桜)一花ちゃんも
とても自然に、市井のカップルらしい落ち着きがあって良かったですね。
南の島に行ってしまうかと言われれば、
あまり南の島ではなさそうかもだけど(笑)。

あとは、やっぱりまりんちゃん(悠真倫)のロシェックがブラボー☆
前二回では鈴鹿照さんのはまり役だったように記憶してるけど、
まりんちゃんもどうしてどうして、負けず劣らずイイ味出してました!
ホント上手いね。彼女を手放しちゃいけないよ?

みわっち(愛音羽麗)のゼップスや
みつるくん(華形ひかる)のブラッドフィッシュは、
ごめんね、特筆すべきことは見あたらないかも(^ ^;;。
二人とも可愛かったですが。

演出が(植田)景子ちゃんということもあって、
ところどころ今までと少し演出が変わっているところがありましたね。
冒頭、ルドルフとマリーがお互い見つめ合いながら
「マリー、今度の月曜日、旅に出よう」
「はい、あなたとご一緒ならどこへでも」 と、
私がカラオケですでに三ケタの数は歌っているに違いない主題歌の台詞を
語り始めたときには、おお、と思いましたよ。

件のかくれんぼは、
初日映像を見る限りでは結構頑張って隠れてるのに、
この日はほとんど腰から下は外に出ていて(^ ^;;、
「マリー、どこかな〜」
…いやいや、そこに見えるじゃないですか(笑)、という気分だったり、
ファントムごっこも、
マリーの逃げっぷりがまるでクリスティーヌ(本役だけど)だったのが
面白かったです☆

そうそう、ロシェックのアドリブは
「こちらが、横浜ラーメン博物館です」でした(笑)。
しかもそれに対応してラリッシュ夫人(初姫さあや
(しかし、さあやちゃんに「そしてこちらは、
暗いろうそくの下でしか見られない(笑)」なんて言わせるとわ!))も
「あら、あちらにはカレーミュージアムが!」と☆
さらに「ねえロシェック、帰りに寄っていかない?」」と続ける
ラリッシュ夫人に、「太りますぞ」と返すロシェック(^ ^;;。
「さすがルドルフの執事(だったかな?) ね」という台詞に
うまくつながっていて素晴らしかったっす☆

『エンター・ザ・レビュー』

衝撃だったんですよ。本当に。
周りの皆には笑われたけど。
初日のCS映像ではなかったし。

中詰めのあとのジプシーの場面。
オサちゃんたちのアランフェスの前説的なシーンですね。
本公演ではゆみこちゃんが歌った。

…みわっち、すごくない?
ダンスも歌も、すごく上手くなってない?
そして何より、目線の配り方とか押し出しとかがすごく強くなってない?
かけ声も、ものすごくものすごく熱くない?

私、3階席だったというのに、
まるで身を乗り出さんばかりの勢いで
食い入るように観てしまいました(*>_<*)。
だってちょっと…瀬奈サンみたいな…(爆)。

いやもう、もちろんあさこちゃんには及ばないですよ、ええそりゃもう。
…でも。
みわっちちゃん、これで大ブレイクじゃないっすか? くらいな熱さに、
おねーさん、けっこうやられちゃったですよ…。
ていうか、現在90日間の断食中なんだよ、私…。
一月末まで瀬奈サンに会いに行けないんだよ…(だから何)。

こ、心を入れ替えて、他のシーンなど。

本公演のオープニングの、シンデレラの階段のような背景が好きだったので
それがなかったのはちょっと残念だったけれど、
オープニングのオサちゃんの、
膝をくぃ、くぃ、くぃ、と三回ひねる振りとかが残ってて嬉しかったり☆

スミレちゃんならぬ、マダム・スミレ
(でも、どちらにしても「ミ」にアクセントなのね☆)も良かったね〜。
次の日にはカツラが変わったと聞いて、
そちらも観てみたいと思ったり。

ピエロくんの可愛らしさも懐かしく、
かと思いきや、ええー、
「♪ルイ〜ズ、僕の可愛い〜恋人〜」(ちょっと歌詞違うかも)と
出てくるのはみわっちちゃんでございましたか(>_<)。

というか、アフリカのシーンでは
もうすっかりのどかちゃんに魅了されっぱなし。
他の方は、スミマセン、目に入っておりませんでした。
ホント、かっこいい…!

あと、アランフェスでは、
実は私のオペラは(祐澄)しゅん様に釘付けだったの(*>_<*)。
一人、大きな振りの人がいる〜、と思ってオペラをあげるとしゅん様で。
ダイナミックで、本当に素敵だった。

ロケットでは私の好きな舞名里音ちゃんと花野じゅりあちゃんもいて。
ていうか全編通して、
花娘は可愛い子がいっぱいだなあ、と
うはうはしながら眺めておりました(*>_<*)。

グランエスカリエもそんなわけでみわっちちゃんを眺めていた私。
本公演では確かのどかちゃんが相手役で、
一組だけやけに嬉しそうに踊っていたのはこの公演だったでしょうか。
今回は花純風香ちゃんが相手役で、
いい笑顔だったけど、でもリフトはそんなに高くなかった…(しー)。

…どうのこうの言って、すみませんすみません、
けっこうみわっちばかり観ていたことが判明(^ ^;;。
春野さんを観るためにもう一度行きたいくらいだけど、
もう遠いところに行ってしまったね。残念。
で・も。
これはあれと違って(ちょっと根に持ってる)
きっとDVDも出るだろうから、それを待つことにいたしましょう☆

 fin